第7話

森の奥の洞窟の前に、森の主であるポイズンスネークが倒れていた。


まわりの木々は薙ぎ払われている。地面はえぐれている。



「ふぅ。少しやりすぎたか?」



ルークは、まわりの様子を見て少し反省している。ほとんどの被害がポイズンスネークではなく、ルークの攻撃による被害たのだ。



「そろそろ、どこかの都市にでも行くか」



そう言ってルークは、森から出て行ったのだった。これから世界に災厄と厄災をもたらす男が世界に解き放たれる。






森から抜けてしばらく、ルークは何処の街に行くかを考えていた。ここから1番近い街は冒険者の街と言われるターシャ。そして次に近いのが農業が盛んだ街フーサ。どちらでもいいが出来ればお金が稼げた方がいいので



「ターシャに行くか」



行き先を決めた俺は、ターシャに向けて歩き出したのだが、そこに予想外の事が起きる。



「へいへい、兄ちゃん持ち物全て置いて行きな!」


『ギャハハ!!』



盗賊が現れたのだ。リーダーらしき男とその子分が10人くらいいた。



めんどくさいな…………



「俺持ち物何も持ってないんですが?」



めんどくさいと思いながら、海賊の対処を行う。



「嘘はいけねぇぜ兄ちゃん。確かに見た目は何も持ってたさそうだが、そう言うやつは大抵アイテムボックス持ちか、空間魔法のどっちかなんだよ!」



本当に持っていないのに、リーダーらしき男は俺がアイテムボックスか空間魔法で荷物を保管していると思ってるらしい。アイテムボックスとは、その名の通りに荷物を入れたりできるのだ。空間魔法も同じで空間に荷物をしまうことができるのだ。まぁアイテムボックスを持っているのは一部の金持ちと、ダンジョンでゲットした冒険者ぐらいだろう。空間魔法は適正があるものが少ないので、空間魔法を使える人は少ないはずだ。



それよりコイツらをどうする?このまま殺すか?待てよどうせならコイツらのアジトに行き貯めている財宝をもらうか。それにコイツらを殺した後試したいことがあるしな。



「ハハ、そこまで知ってるんだったら仕方ありませんね。確かに俺は空間魔法を使えます。」


「へ!やっぱりそうだったか。さっさと出しやがれ」


「そうしたいんですけど、荷物が多すぎで………」


「そう言うことか。おい!着いてこい」



そう言ってリーダーらしき男は歩きだした。俺は両手をあげついていく。後ろからは剣を俺に向けている子分達がいる。



「変な真似したら殺すかからな!」


「しませんよ」



しばらく歩きつずけると洞窟の前へ来た。どうやらここがコイツらのアジトのようだ。見張りの子分が3人いる。



「よし!ここで荷物を出せ!」


「はいはい」



そう言って俺は、荷物を出すふりをしリーダの男を殺しにかかった。



「!?」



リーダーの男が気づいたがもう遅い。この距離なら避けることは出来ない。なのに



「あ ぶね!!」



何とリーダの男が避けたのだ。



「てめぇ、何の真似だ!」



リーダーの男がキレた。そして子分達も戦闘態勢に入っている。リーダーの指示があれば攻撃してくるだろ。



「なに、俺は空間魔法何か使えない。アジトに案内してもらってお前らを殺し財宝を奪うだけさ」


「てめぇ。野郎どもやれ!」



リーダーの合図で子分共が俺に攻撃を仕掛けてくる。



『死ねや!』


『ミンチにしてやるぜ!』


「やれやれ、これだから雑魚共は」


『いぎゃ!』


『ごはぁ!』


『ぐぇ!』



本気を出す間でもなく、雑魚共を片付けたルークはリーダーの男へと視線をやった。



「お前らの子分は全員死んだ。あとはお前だけだ」


「てめぇいったいナニモンだ!」


「さぁな」


「ふざけるな!」



キレて俺に斬りかかってきたが、それを難なく避け一撃いれおうとしたが避けられた。



「……スキルか」


「よくわかったな!俺のスキル危機回避だ!」



危機回避か。たぶんその名の通り自分に危機があったら避けるようになっているんだろ。厄介なスキルだが、いい実験が出来そうだ。



「そうか。それはいいスキルだな」


「だからてめぇに勝ち目はねんだよ!」



どうやら相当自分のスキルに自信を持っているようだ。スキルが無くなればどうなるか楽しみだ。



「お前のスキル〘邪魔〙」


「は?何言ってんだお前?頭でも可笑しくなったのか!」



そう言って男は俺に攻撃を仕掛けてくる。そして避けて今度こそ一撃を入れた。



「ぐはぁ!」



どうやら実験は成功したらしい。



「は?何でスキルが発動しないんだよ!」


「クク、スキルを確認してみろよ」



そう言うと男はスキルを確認していた。



「は?す、スキルが消えてる!そんなことあるわけない!」


「ハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」



思った通り。実験は成功した。今回行ったの、は俺のスキルで相手のスキルを消せるかどうかだ。そして実験は成功した。俺が邪魔だと思ったら消えた。素晴らしい!



「て、てめぇの仕業か!」


「ああ」


「どうやって?まさか!でもスキルを消せるスキルなんてあるわけ……」


「何でも良いだろう、これから死ぬんだし」


「ま、待ってくれ、殺さないでくれ!財宝はやるからよ!」



男が今頃命乞いしてくる。



「財宝は頂くさお前が死んだあとにな」


「ま!」


「死ね!」



そうして男は死んだ。








後書き

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春は花粉症がすごい。

春は別れと新たな出会いの季節!

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