無能と、まわりから虐められていたが、ユニークスキル〘邪魔〙に目覚め成り上がる
こたろう
第1話
本文
「ルーク!さっさと荷物運びやがれ!」
「……はい」
俺の名前はルーク。黒髪両目黒の辺境の村に生まれた子供だ。村の人達の話しによると、両親は俺が生まれてすぐ死んでしまったらしい。
それから物心着いた頃には、毎日奴隷のような扱いを村の人たちから受けている。
「………運び終わりました」
荷物を運び終わり村の人に言いにいった。
「おせぇんだよ!とろとろしやがって、罰として今夜は飯抜きだ」
「………はい」
いつもそうだ、少しでも遅かったりすると罰がある。
でも、こんな思いするのは今日までだ。
何故かって明日には、祝福の義があるからだ。
祝福の義とは、神様が10歳になった子供達にスキルを授けてくれるのだ。授かるスキルは様々で、授かったスキルによって将来の職業などが決まったりする。だから俺にとっては、この地獄のような奴隷生活を終わらせるチャンスなのだ。
絶対にレアスキルを授かってみせる!そう思いながら眠りについたのだった。
目が覚めるともう朝だった。俺は急いで支度をし祝福の義が行われる
教会へと向かった。教会に着くと、祝福の義を受けにきた子供たちがたくさんきていた。その中には見知った顔のやつらもいた。
「よぉルークお前も来たのか」
ニヤニヤとしながら声をかけてきたのは、村長の息子のキースとその取り巻きだ。キースたちは、俺を殴ったり叩いたりして虐めている主犯だ。
「………ああ」
「おいおい、何だその態度はよぉ〜!」
「ご…ごめん」
「生意気なんだよ!」
キースが俺に殴りかかろとうしてきた時
「やめなさい」
その声の方へと向くと綺麗な赤髪の女の子がいた。
「………アヤカ」
彼女の名前はアヤカ、いつもキース達に虐められている俺を助けてくれるのだ。
「アヤカ!おめぇ何でこんな奴庇うんだよ!」
「あなたには関係ないでしょ」
そんなやり取りをしている
「これより祝福の義を行う!」
教会の司祭が出て来て宣言した。
「まずは俺からだぜ!」
そう言うとキースは司祭がもってきた水晶の前へ行き、そこに手を置いた。すると水晶が虹色に輝きだした。
「こ、これは!」
司祭が凄く驚いている。
「君のスキルは………剣聖だ!!」
『おーーーー!』
回りにいた人たちがどよめいている。剣聖、それはユニークスキルなのだ。ユニークスキルとは、世界に同じスキルの持ち主がいない超レアスキルなのだ。しかも歴代の剣聖のスキルの持ち主は、必ず英雄になるような功績を残している。
「やったぜ!」
キースは凄く喜んでいる。
「次の者前へ」
司祭が言うと次はアヤカが前へでた。そして水晶へ手をかざすと、またもや虹色に光った。
「な、なんと!」
司祭がまたも驚いていた。あたりまえだと思った。2回連続虹色に光ると言う事はほぼないのだ。
「君のスキルは………賢者じゃ」
『お〜〜〜』
またもや回りからどよめきがあった。賢者、それはあらゆる魔法を使いこなすと言われるユニークスキルだ。賢者もまた英雄になれるスキルなのだ。
「さすが!アヤカだぜ」
「あたりまえよ」
キースとアヤカが話している。当たり前か、同じユニークスキル持ちなんだし。その後も、祝福の義は続いた。さすがにもう、ユニークスキル持ちは現れなかった。
「次の者前へ」
そしていよいよ俺の番になった。司祭の前へ行き水晶に手をかざした。頼む!ユニークスキルじゃなくていいから、とにかくいいスキルを頼む!
「君のスキルは…………なしじゃ」
そう司祭から伝えられた。
初めまして!
評価よろしくお願いします。
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