モノクローム
モリナガ チヨコ
第1話 お変わりなく
〔今年の桜はあっという間に咲き、花吹雪になるのも早そうですね。
ご無沙汰していますが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか。
私達は元気です。
実はこの度、引っ越しました。
近くに、紅葉の公園があります。
いつか皆でお花見をした思い出が懐かしいですね。
今度は秋の紅葉狩りで、宴会しましょう。 お近くにお越しの際は是非ご連絡ください。
〔おハガキありがとう。
こちらは相変わらずです。
ほんとに、皆でお花見をした事が懐かしいですね。
新しい生活はいかがですか?快適でしょうね。今度、遊びにいかせていただきます。
美味しいワインを持って行くから、ミカちゃん得意のアボカドの春巻きをお願いね。
楽しみです。ではまた。〕
会うことなんて無いと思いながら
差し障りのない返事を出した。
こちらは相変わらずです。
なんて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます