神出鬼没

この辺りから私は呪われることになります。


私の子たちはどうして見て貰えないんだろう。

見て貰えないのなら、アカウントを閉じてしまおう。


三度程、アカウントを消して作りました。

誰かが引き留めてくれるんじゃないか、なんて打算も少々。


けれど、現実は変わりません。

私が神出鬼没を極めようと、誰かにとってはその他大勢なのです。


--なんて思ってしまうところもまた、『呪い』。


この『呪い』のたちが悪いのは、自分のみならず他人すら呪うことです。


そう、見て貰えないという傍ら、いつだって見てくれている誰かがいたことすら、私は否定することになってしまうのです。


何か呟けばいいねをくれたり、RTしてくれたり、全くいなかったわけではありません。

いたのに、いなかったことにして、逃げるばかり。


自分が辛いなら、誰かの手を振り払ってもいいのでしょうか。

違います。


でも、それすら気付かない程に、私は呪われていたのでしょう。


呪われた私は一度、ネットから姿を消すことにしました。

私は炉端の石なのだから、いたところで誰も気にかけない。


そんな風に思って、暫く。

彼らが再び語りかけてきたのです。

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