南の端に陽が沈む

楽写遊人

第1話 はじめに

僕等が沖縄に移住して来て丸2年がたち3年目に突入した。


この間、面白い事も沢山あれば嫌な事も沢山あった。

それを今回物語にまとめようと思い、パソコンのワードでカチャカチャしている。

物語と書いただけあり、半分位はノンフィクションで半分位はフィクションだ。


沖縄について、様々な人が様々な思いを持つと思う。

実際僕も現地の人や移住者、仕事で来た人など、様々な人に様々な沖縄の話を聞いてきたし、今も聞いている。

その様々な話を聞いてきた今現在の僕の感想としては

「誰も間違っちゃいない、ただ環境と感性が違うだけだ」

そして様々な人々が何を思おうが、結局のところそのまま沖縄で年を取っていく人生だと言う事。


僕には微妙なこだわりはあるが、根本的に何処にでも住めるし誰とでも関われると思っている。

その場所に行きたいか、その人と関わりたいかと言う事は僕の好き勝手だが、

今回は寒い所の嫌いな嫁が暖かい沖縄に住みたいと言う願いを叶えてあげたいと思い沖縄移住を決めた。

これが今後どのような結果になるのかは分からない。

ただ、”何事にもこだわらない事にこだわる”自分としては、

沖縄に来て太陽の日差しや海から吹いてくる風、沖縄で暮らしてく中で出会ったうちなんちゅーの人々を感じていくうちに、少しだけ昔の自分よりは自由に慣れた感じがする。

それが良いか悪いかは別にして、確かに他人に対しては優しくなれるようになったと思うし、細かな事にツッコミを入れることも無くなった。

精神的に大らかになったような気もするし、細かな考えの人を見ると昔の自分を見ているような思いもする。

時間の感覚も、うちなータイムはさすがに無いが、いつも仕事から帰ってきてから自分の事をやっている僕は、時間に追われていると言えば追われている。

だけれども、何となく自分的には沖縄生活での時間の流れはゆったり流れているように感じるし、周りの皆が少しだけスローウィーに動いている様に見える。

そんな沖縄での生活を物語として表せれば良いと思う。


僕が沖縄での生活で感じた事と、皆さんが感じる沖縄はきっと違うと思う。

そりゃそうだ、人間十人十色なのだから。

この本が、少しは皆さんの沖縄への思いのたしになれば良いとは思うが、

この本を読んで皆さんが沖縄に何を思うかは自由だし、別に何も思わないならそれでも良いと思う。

興味が沸かなければ次回から僕の本をクリックしなければよいだけだ。

そこがネットの利点でもあるわけだし。


そんなこんなで2019年3月25日僕等が沖縄に移住してきた日からこの物語は始まる。


大がかりな出来事はここには無い。

ヤクザとの抗争やエロさ満載のシーンもここには無い。

僕等はただ普通に暮らし、ただ普通に夜を過ごす。

そんな中で感じた事や出来事を思い々に書いていく

”モグラの穴掘り作業”

それが僕の書いていくべき物だ。ただ淡々と。。。

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