ママは魔法使い

村ちゃん

第1話 私の話



まずは私の話を少しだけ。。。


私は19歳。鹿児島の田舎で育った。


現在は、プロのバレエダンサーとしてポーランドで生活している。


バレエを始めたきっかけは、姉がバレエを習っていたからだ。楽しそうに踊ってる姿を見て

「私にもさせて!!」

と毎日のようにママに頼み、小学生に上る時に、やっとやらせてもらえることになった。らしい。。


当時の私はバレエとは程遠いようなやんちゃな子供だった。外で遊んで、ケガをせずに家に帰ったことはたったの一度もない。


「この子には空手のほうが向いてる」

とママは言い、空手の体験に何度か連れて行かれたこともある。


しかし、頑固な私はどうしてもバレエがしたくて、毎日のようにママに言い寄っていた。


あまりにも真剣なわたしを見かねた父がついに

「いい加減、バレエに連れていけ」

と言い、やっとバレエにありつけたのだ。


バレエを始めたときに父と約束をした。今でも忘れられない約束。


-学校の勉強を疎かにしないこと

-もしもバレエが嫌になって辞めたら二度目はない


ということ。


自分でも驚いた。13年間もこの約束を守り続けているのだから。


そしてついに、バレエは私の仕事になった。


私の話は長くなる。

だからこの辺りで切り上げたいと思う。この13年間を語るのはまた新たな物語で。。。


この物語の主役は私のママなのだから。


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