第51話ほしぞら⑧

まーくんは、てんてきをつけたまま


にこにことげんきそうに オレたちのほうに ちかづいてきた。



「まーくん!」



かずくんがうれしそうにまーくんのほうにはしっていって


オレは


かずくんがまーくんにだきついて てんてきのくだが はずれないかと しんぱいしたけど、


かずくんは まーくんのてまえで ちゃんととまって、


「どうしたの?」


なんて、なんんだかおかしいこといった。


まーくんもそれをきいて


「かずくんとおーちゃんこそどうしたの?」っていった。



「まーくん、だいじょうぶなの?」かずくんがきいた。


「 おみまいにきたんだ」ってオレがおれがいった。



まーくんのおかあさんがきて


「あら、おみまいにきてくれたの、ありがとう。」っていった。



「オレね、チュウスイエンだったんだって。


すごくおなかがいたくて。」



「え。」



オレたちはイチョウエンだとおもってたから、すごくびっくりした。


「まーくん、それ、だいじょうぶなの」


かずくんがまた しんぱいそうにきいた。


「うん、てんてきしたら、げんきになったよ。だから いま


かあちゃんと ばい店まできたんだ。」



まーくんのおかあさんが


「まだ かるいうちだったから、しゅじゅつしなくて てんてきで


なおる・・・」ってせつめいしてくれた。



まーくんが


「かずくんが すぐにほけんしつに ついれていってくれた おかげだよ。ありがとう。」って


てんてしてないほうの手で かすくんのかたを


ぽんぽんってたたいた。


かずくんは はずかしそうに にっこりわらって


「まーくんが げんきそうで よかった。」っていった。



オレもまーくんが げんきでよかったと おもった。



「おかあさんたちは?」ってまーくんのおかあさんがきいた。


オレたちがふたりだけできた、っていったら


すごくおどろいていた。そして


「おかあさんたちに れんらくしてくるね」って


ばいてんからでて でんわしにいった。



「ふたりだけで どうやってきたの?」



まーくんもすこし おどろいたようだった。



「さとちゃんと バスにのってきたんだよ。さとちゃんが ぜったいこのびょういんに にゅういんしてるっていうから。


バスにのってるときは ほんとうにつくのか すこし しんぱいだったけど まーくんにあえて よかった。」



げんきそうな まーくんにあえて


かずくんもきゅうに げんきになった。


まーくんが



「いいなぁ~ふたりでバスにのってさ。オレなんてずっとびょうしつだからね。」


ってちょっとうらやましそうにいった。



まーくんのおかあさんがもどってきて


そとはもう くらいから はやくかえるように いわれた。


「いま、バスていまでおくっていくから。」


っていってから、ばい店でパンをかってくれた。


オレにひとつ、かずくんにひとつ、まーくんにひとつ。


おんなじパンを かってくれた。


「じゃあまさゆきは びょうしつにかえっててね。ひとりでいけるよね。」


「えええ、オレも かずくんとおーちゃん おくっていくよ!」


「だめ、まさゆきは びょうにんなんだから」



そんなやりとりを きいたから


オレは バスていまで いけるからだいじょうぶです、っていった。


そしたらまーくんが


「だめだよ、そと くらいんでしょう?おばけがでるよきっと」


っていった。かずくんがちょっと びくっとした。


「じゃあ、オレびょうしつにかえってるから、またね、またおみまいにきてね。」


まーくんがちょっとざんねんそうにいった。


「なにいってんの、もう3日もすればたいいんだから。」


おかあさんがふふっとわらった。

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