第43話 すんだくうき(ハロウィンパーティー
「じゅんくん、だいじょうぶ?かずくんも。」
6年生のおねえさんたちがふたりををなぐさめた。
「おいてにげるなんてひどいね。」
っておれたちをじろりとみた。
「・・・こわかったけどかずがずっとてをつないでいてくらたから・・・。」
ってじゅんくんがいった。
「こわかったよね。」
「うん・・・こわかった。」
ふたりは顔を見合わせて言った。
なんかふたりがなかよしじゃん・・・・・
おれもかずくんとてをつないでいたら
よかったな。
そしたら いっしょににげられたし・・・・
とちょっと残念に思った。
じゅんくんはともだちとじぶんのきょうしつにかえっていった。
「じゅんくんってかわいいよね」って
6年生のおねえさんがみおくりならきゃーきゃーいった。
「かずくん、ほんとうにごめん。」
おーちゃんがおおきなこえであやまった。
「ごめん」
おれもあわててあやまった。
「ほんとに・・・ふたりだけにげてさ・・・」
かずくんはぶつぶついった。
おこってるかすごくしんぱいだったけど
「でもこんなにたっぷりおかしもらったんだ。」
ってにっこりしておかじをみせてくれたから
ちょっとあんしんした。
「すごくいっぱいもらったんだね。」っておーちゃんがいうと
「がんばったからね。」
ってかずくんがちょっぴりうれしそうにいった。
「すこしわけて」
「どうしようかな」
「おねがい。」
「・・・じゃあ、すこしだよ・・。」
かずくんがお菓子を分けてくれてうれしかった。
ハロウィンパーティー
たのしかったね。
かずくんこわかったのにごめんね。
だけどおかしをわけてくれたかずくんは
やっぱりやさしいなぁとおもった。
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