架空机の引き出しでこっそり文鳥を飼ってる男日記

男の仕事

第1話 給食


俺の机の引き出しには文鳥が住み着いている。


始めは驚いたが

懐っこくて、かわいい奴だ。


誰かに打ち明けようとも考えたが

学校はペット禁止だ


バレてしまえば停学は免れない。


だが、おまえはもう俺の子だ


引き出しが好きか、文太郎。

いつまでもここにいて良いからな。

俺が守ってやる。


そんな文太郎との毎日を記そうと思う。


文太郎は食の好みがハッキリしている。


揚げパンは好きだが

コッペパンは嫌いらしい


嫌いなものをあげると

ピッピッと鳴き出すから大変だ


俺だって揚げパンが出るくせに

格下のコッペパンが出る意味が分からないんだ


だが給食とはそういうものだ


文太郎は音楽も好きみたいだ

音楽の授業で歌が流れてると

キューキューとご機嫌に鳴いていた


皆の前で鳴かれると困るから

毎日放課後にリコーダーを吹いてあげている。


放課後一人でリコーダーを吹く俺は

間違いなく

クラスメイトに変な奴だと思われている


別に構わない


文太郎は俺の唯一の友達だ



明日も文太郎に会うのが楽しみだ


何をして遊ぶか考えながら寝るとしよう

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架空机の引き出しでこっそり文鳥を飼ってる男日記 男の仕事 @tururira

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