2019年10月

先勝に、晩酌を射た

 眼が覚めた。枕時計が「朝の8時」を示していた。布団を出て、洗面所に入った。台所に行き、電気ケトルにミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。食べるものは何もない。窓外の景色を眺めながら、熱いやつを飲んだ。ガラス越しに「はっきりしない天気」が見えた。

 居室に二杯目を運んだ。飲みながら、タスケチェスを指した。三局やって、全部勝ったが、自慢にはならない。コンピューターの悪手に助けられているに過ぎない。キングとクイーンの串刺しに成功したら、いかなへっぽこでもそれは勝つ。だから、全然嬉しくないし、参考にもならない。DSの電源を切ってから、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、日記の転載を行った。終了後、シャットダウン。身支度を整えてから、外出した。


 家に戻り、愛機を動かした。メクるに飛び、記事を編集した。写真を載せるのは二ヶ月振りである。シャットダウン確認後、露台に干しておいた靴を取り込んだ。雨の気配を感じたのだ。眠気を覚えたので、布団の上に寝転び、半時間ほどうつらうつら。湯浴び同様、平日の昼寝ほど気持ちの好いものはない。休暇ならではの楽しみと云える。


 気がつくと、午後4時になっていた。台所に行き、湯を沸かした。コーヒーを飲みながら、草随筆の文案をまとめた。居室に行き、セルバンテスを呼び出した。編集作業に没入。完成する頃には、日が暮れていた。

 ダウン確認後、自室を出た。歩き出す前に弁当屋に電話をかけた。反応あり。おばちゃんに幕の内を注文した。通路を進み、階段を下った。雨はやんでいたが、強めの風が吹いていた。

 弁当を受け取り、代金を渡した。店を出て、坂道を歩いた。横断歩道を渡り、スーパーに入った。主に鮮魚売場と酒類売場を物色した。欲しいものを篭に入れ、レジに運んだ。今宵はマグロの刺身で一杯呑むつもりである。税金が増えても、これだけはやめられぬ。帰宅後、風呂場で足を洗った。右の親指にできた血まめが潰れていた。〔3日〕

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