祝日に、爆走を射た

 雨が降っていた。外出には不適な天候である。又、そのつもりもなかった。洗顔後、台所の電気ケトルにミネラル水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。昨夜コンビニで買った「大麦ぱん」を齧りながら、熱いやつを飲んだ。居室に行き、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、草小説の続きを書いた。


 シャットダウン確認後、円盤(DVD)プレーヤーの中に千葉(真一)ちゃん、岩城滉一共演の『爆発!暴走族』を滑り込ませた。1975年に公開されたもの。良くも悪くも、東映らしい珍作である。半分ほど観たところで、一旦電源を切った。風呂場に行き、温水を浴びた。ついでに数日分の髭を剃り落とした。体を拭き、服を着た。


 居室に戻り、愛機を動かした。セルバンテスを呼び出し、草小説の復元をやった。その後、転載作業を行った。ダウン確認後、暴走族の後半を観た。ニューシネマを意識したわけでもなかろうが、かなり意外な展開が用意されていた。再生機の電源を切ってから、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。雨はやんでいた。復活した太陽が、秋とは思えぬ存在感を発揮していた。


 近所のスーパーに行き、各売場を物色した。一旦店を出て、5分ほどかかる中華系レストランまで足を延ばした。暖簾をくぐり、店員のおねえさんに「鶏肉の胡椒炒め弁当」を頼んだ。弁当ができるまで、今日の新聞を読んで過ごした。時折、楽しそうな声が聞こえる。2階の座敷で、団体客が宴会をやっているらしい。弁当を受け取り、代金を渡した。レストランを出て、スーパーに向かった。欲しいものを篭に入れ、勘定場に運んだ。


 帰宅後、エキサイトブログに飛んだ。超時空屋台の更新を始めた。この屋台、余程に人気がないらしく、毎夜閑古鳥が鳴いている。俺は一向にかまわぬが、イラストを使わせてもらっているシンカワさんには大変申し訳ない。

 ダウン確認後は、晩酌の時間である。ホタテの刺身とイカの空揚げを酒肴(さかな)にして、一杯呑(や)ろうと思っている。月見酒や星見酒も悪くはないが、最近はちょっと寒い。露台バーの営業は今月が限界だろう。〔16日〕

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