友引に、デビューを射た
終点下車。改札を抜けて、外に出た。猛烈な勢いで雨が降っていた。これに風が加わると、厄介なことになる。そうなる前に職場に着きたい。傘を差しざまに歩き始めた。玄関到着。建物の中に入る前に、傘の表面に付着した水滴を持参の手拭い(忍者柄)で拭った。
売店に足を進め、朝食を買った。空いている卓席に陣取り、ショコラブレッドを食べた。携帯ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。今日の話題は「どうすれば、交通事故から歩行者を守れるのか」であった。電源を切り、第3章「世に出る」を読み始めた。
午前の業務が終わった。食堂に行き、券売機でAランチを買った。今日のAはロールキャベツであった。日替わり小鉢は久々登場の温泉卵。これは、先週のリクエストに応えてくれたのだと考えていいのだろうか?
カウンター席の隅っこに座り、食事を始めた。窓ガラスの向こうに嵐が展開していた。降り注ぐ雨弾がコンクリートに突き刺さり、無限の自爆を繰り返していた。
キャベツ消滅後、飯の上に温泉卵を乗せた。適度に崩した卵に、適量の醤油を垂らし、ガガッとかき込んだ。最後に味噌汁を流し込んだ。
食後、売店に行き、コーヒーを買った。休憩広場は混雑していたが、幸い、席を確保することができた。飲みながら、第3章の続きを読む。初陣の際、家臣団に向かって、信長(当時14歳)が放つ台詞が印象的だ。〔21日〕
「元服したうえは、家来どもが儂の指図に従うのは道であろうがな。主人が参ると申しておるからには、黙ってついてくればよかろう」(同書・43頁)
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