第8話

リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン



「んぅ?うるさいな〜」



目覚ましの音がうるさすぎて目が覚めてしまった。俺は麻が苦手ななので何度も鳴るようにしている。



「んぅ〜今何時だよ」



目覚ましの音を止め、スマホで時間を確認する。



「は?9時?」



いやいや。きっと寝ぼけているのだろう。いつもなら、7遅刻しない為に7時には起きれるようにセットしてあるのだ。だから9時なんて有り得ないのだ。寝ぼけてる以外考えられない。そう思いながらもう一度スマホを見てみると。9時だった。



「う、嘘だろ!?」



完全に寝坊だ。しかも入学式の次の日に。絶対まわりから問題児扱いされる。終わった〜俺の高校生活終わったよ。



「……今日休もうかな」



そうだ!休もう!それがいい。昨日美和先輩と帰ったことで、目立ってしまい困っていたところだったが、学校を休めばいいのか。そうすれば今日遅刻して目立たないですむし、美和先輩のことは、忘れられてはいないだろうが何とかなるだろう。考えていると



「ワンワン」


「お〜モコ。俺今日学校休む事にしたから1日一緒にいれるな」


「ワンワン」


「何だ?お腹が空いたのか?待ってろ今準備してやるからな」



俺は部屋から出て台所へと向かった。そして簡単におにぎりと、味噌を作った。あとは忘れずにモコへもご飯をあげた。



「いただきます」



そうして俺とモコは、ゆっくり朝食を食べるのだった。食べ終わると洗い物をした後、部屋着に着替えてゆっくり録画しているアニメやドラマを見ることにした。




『ただいま12時をまわりましたのでニュースをお伝えします』


「あれ、もう12時?はやいな」



テレビに夢中になっていて、時間のことなどさっぱり忘れていた。


そう言われたら俺のスマホどこにいった?そうしてスマホを探していると。



「お、あったあった」



自分の部屋の枕の下へとおいてあったのだ。そして何着かとチャットがきていた。



「智則から?一体何のようだ?」



そう思っていると。ブーブーブーブー。


智則から着信がきたようだ。



「はいもしもし」


『もしもし侑大』


「なんだよ」



相変わらず智則は元気そうだなと思った。



『お前、今家におるんか?』


「そうだが」


『バカか侑大は。今日学力テストやぞ』


「……………なに?」


『やっぱ忘れとったんか』



そう言われたら昨日先生が、明日は学力テストがあるから勉強してこいと言っていたような気がする。しまった完全に忘れていた!


まずいまずい、すぐ学校に行かないと。



「智則。俺も今から学校行くは」


『もう午後だぜ?』


「知ってるよ。でも放課後居残りは嫌なんだよ」


『なるほどな』


「じゃあ、オレは急いでいるから切るぞ」



そう言って切ろうとすると智則が予想外の人物の名前を言う



『そうそう、そう言われたら。今日うちのクラスに2年の春園美和って言う、めちゃくちゃ美人な先輩が侑大を尋ねてきたぞ』


「な、なに?」


『おいおい侑大。一体いつあんな美人で可愛い先輩と知り合ったんだ?』



ブチ


プープープー。智則がめんどくさいので電話を切ってやった。



それよりも一体、美和先輩は何しに俺を尋ねて来たんだ?部活のこと?それとも別のことか?わからないな…………だがただ1つわかっていることは、美和先輩が俺に会いに来たということはクラスの奴らに美和先輩との関係を疑われるも言うこと。それはつまり目立つと言うことだ!やっぱ学校行くのやめるか?でも居残りテストは…………………………


そして考えぬいた結果行くことにした。



「ワン〜」


「ごめんよモコ。俺今から学校行ってくるから」


「いってきます」


「ワン!」



モコに見送られながら俺は学校へとむかったのだった。





後書き

評価よろしくお願いします

同時連載中の無能と、まわりから虐められていたが、ユニークスキル〘邪魔〙に目覚め成り上がる、は今日更新出来ないかもしれません。楽しみにして頂いた方すいません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る