第79話 対抗試験日

ロンとフリュウと対決をしてから数日が経過し遂に試験日当日になったもちろん俺達は自信に溢れかえっているのだ、なんだってあれだけ訓練をし魔法の精度も上げた


「なっ!皆優勝しようぜ!」


元気いっぱいに後ろを振り向くと不思議な事にザァベスト達はブルブルと身体中を震えさせながら緊張していたのだった


おいおい……こいつらこれで勝てるのか?


とはいえ……緊張は仕方ないっと思い【自解】を掛けると次第に緊張は溶けていった


「お?緊張が無くなってきた」


「一応、自解リフレッシュ魔法を掛けておいたから緊張はしないはずだ」


まじで?みたいな顔をしながら頭を下げてくるザァベスト


「いやいや別に頭下げなくてもいいぞ」


「まぁでも礼はしとかないとっと思ってな」


本当に……こいつは良い奴だな


そんな会話をしていると教室に先生がコンコンっとドアを鳴らし入ってくると教卓にバン!っと叩きつけ目をギラッとさせた


「それでは今からクラス別対抗試験を開始する!」


「「おぉぉ!!」」


クラス一同が手を挙げる中、シルクだけが手を挙げなかった


「どうしたんだ?シルク」


スっと静かに近づき理由を聞くと小さく首を振り話さなかった


まぁでも理由があるのだろうとそっとしておくことにした


「そんじゃ〜対抗試験場所に行くぞ〜!着いてこーーい」


そのまま俺達はまるでアリのように先生の後をついて行くこと5分後……とある場所に着いた


「ここは、、」


「そう!学園の近くにある森林なのだ!」


感じる……魔力の波動が………


目を閉じ静かに魔力を感じ始める……やけに物静かな魔力波だ

魔物がいる森は大抵、魔力波が激しかったりするのだが……今回は違う


どうやら魔物は皆、魔力が少ないか魔力が物静かなだけかもしれないけど気を引きしめていくしかなかった


「それじゃあ!ルールは簡単クラス毎に魔物を倒したポイント数が高いクラスが勝利、なっ!簡単でしょ!」


なるほどつまりポイント制という事か


「じゃあ!チーム分けをするね!」


ーーチーム分けが終わりーー


「なるほど……俺とリベストアとブレアか……」


「なによ!その不満な態度は!?」


「いや……不満ではないぞ?」


誤解を解くも何故か不機嫌なブレア、この状況本当にどうするんだよ……


「てか……そっちはシルクとエミリアとザァベストか」


「おうよ!!」


ガッツポーズをするザァベストとちょっと納得できないみたいな顔をしているシルクとエミリアがチームだった


「んじゃ〜チーム分けもしたし!始まるまであと5秒」


全クラス共全員が自信満々なのか余裕をこいている奴もいた


「始まりまであと5……4………3………2………1 スタート!!」


バァーンっと言う魔法弾を放つと同時にクラスの連中達は森の奥へと進んでいった。

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