第71話 勇者の対策
ホンマントゲームの主人公であり勇者の血を引く者……リノア・セレククトの対策をする為に俺は夜中に1人で学園にある訓練場所を使っている
「はっ!!」
大きな声と共に素早い動きで拳を前に出すと衝撃波が前に向けて風が吹き込む。だがリノアに勝つにはこれでは足りない……
魔法もそうだがリノアは体術・武術・魔法全てが扱える言わば最強でありチートとなる存在だ。
それに……ホンマントゲームは原作でもチートキャラとして安定していたし、当然といわば当然なのだろう。
俺はずっと目を閉じ自然を感じる。吹き込む風やザァァっと聞こえる音
目を閉じていると感じることがある
自然の音や涼しい風……やっぱりどこの世界でも自然というのはいいものだしなにより豊かでありそれに………気分が良くなる。
瞑想が終わると段々と目を開けていく……すると目の前には真っ黒色をした奴がいた
そうーーあれは俺が生み出したいわば幻想体なのだ。
しかし幻想体を作ろうとなれば色々と面倒なことが起こる
まず1つ目に・・・思い浮かべる人の全てを知らなければならない
2つ目に・・・相手を作り出す際に応じる魔力数を支払わなければならない
3つ目に・・・魔力の消費が以上に大きい。つまり魔力コントロールをしっかり出来るようにしてから思い浮かべること
それが幻想体における3つの面倒事だ。
さてと……とりあえず今目の前にいるのは俺が思い浮かべた奴となればそいつは原作でのチートであり最強キャラのリノア・セレククトなのだった
(例え幻想体でも原作のリノアを想像したんだ、これでなら行けるはず)
時間を無駄にしない為俺はすぐに行動に移した。
ーー【縮地】を使いリノニセに一瞬で近づくと【異空間収納】に収納してある剣を取り出し風を切るように一瞬のスピードでリノニセを切る
しかしリノニセを切ったと思われる剣はリノニセの剣で抑え込められていた
(やっぱり……普通の剣術だと無理か)
「………っ!?」
その瞬間、俺の身体は無意識に後ろに下がっていた
肌全体に痺れ渡るこの感覚…俺の第六感が告げている
ーー今攻撃すると死ぬっと言うことを。
(なんだ、、今の殺気じゃないなにかを感じた)
だがここで負けていてはあいつには到底敵わないのだ
しかしまだ俺では原作レベルのリノアと対面した際天と地の差程の力が存在する。
ちなみに原作のリノアの能力等は色々存在する。
全属性魔法・物理耐性(極)・魔法耐性(極)・魔力増加+100万・全属性魔法などが存在する
するといきなりリノニセが剣を少し下に下ろす
(今だ!!)
その隙を見計らい一気に懐に入り込む……しかし反射神経が異常なのか剣と剣がぶつかり合い周りの芝生に少しのヒビが入る。
(先生達には申し訳ないけど少しは目をつぶってもらうか)
思いっきり足に力を入れるとそれに押されたのかリノニセの体制が少し崩れる。
チャンス!っと思い頭に向けて回し蹴りを繰り出しリノニセの顔に直に直撃をする
確かに……当たった感触は感じれた……どうだ、
すると煙から現れたのは手でガードしているリノニセが立っていたがそこで立ち止まっているなら好都合だ
〘神速〙
目に止まらぬ速さを持つ魔法を使いリノニセの真横でジャンプするとそこで一気に技を決める
〘無数の数は殲滅しひれ伏せーー戦式 無壱〙
吹っ飛ばされるとその身体には無数に大きな穴が空き壁にぶち当たった。
中から出てきたリノニセは少しの傷だけを負いその他は再生している様子が見えた
(こいつ、、再生力が半端ない!ならいくらでも打ち込んでやる!)
行動が少し衰えているいま打ち込もうと近づくその瞬間ーーコンマラスから念波が送られる
(主……誰かが来ます!それも複数人)
(分かった……ありがとなコンマラス)
どうやら夜の見回りらしい。ここで見つかってしまっては色々と面倒なのだ魔法想像で作ったリノニセを解除し消え去ると俺は直ぐにその場から去る
「訓練所荒れてるけど許してくれよ……先生達」
そう言い残し俺は学園を後にした
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