第57話 スタンピードの元凶
俺は冒険者の初任務としてスタンピードを止めるべく大魔境にやってきた
それから魔物の群れを探そうと走り回っていると目の前には破壊された建物やけが人他にも色んな被害を受けた村がそこにはあった
「大丈夫ですか!?」
俺は目の前にいたおじいさんを助ける為に崩れた家の瓦礫から引っ張り出すと足は潰れており使い物にならなくなっていた
「今すぐ治しますね……」
〘ハイヒール〙
光属性魔法を使うとおじいさんの足は治っていきなんとか使えるようになった。
「それで、おじいさんこの被害は」
「いきなり魔物の群れがやって来て……儂らの家や全てを破壊されたのじゃ」
まさか入れ違いか……そんなはずは、でもとりあえず最優先はこっちだ。
どうやらここの村には既に魔物の群れがやってきたようだった
その有様は見てわかる通り悲惨な状況化に置かれている
「もうすぐでここにも冒険者が来ますなので安心して下さい」
そう言って俺はその場を立ち去りスタンピードが起こっている場所へと向かう。
「念には念を入れておくか……」
入れ違いになってはいけないと思い俺は来た道を戻ると向こうの森から地ならしのような足音が聞こえてくる
………見つけた。
〘身体能力強化〙を使い魔物達がいる場所へと向かうと魔物の群れは一方の方向に進むのではなく斜めに向かって直進していた、俺が先程出会わなかったのはあれのせいだろう
チラッと横を見るとただ単純に斜めに走っているわけではなかった。
目の前には村がありそこに魔物達は走っていく
「やばい!?」
すぐさま魔物の大軍の前へ行き【
「チッ………ならこれならどうだ!」
〘第1式 炎灯華〙
前線を張っている魔物を第1式で頭を貫くがまだ収まらず技を出す事にそのスピードは加速されていく
「このままではあの村も王国も全てが魔物によって破壊される!」
頭を悩ましていると俺はあることを思い出した。
そう。魔物を倒すのが目的ではない、抑えることが目的なのだ
そうとなればやることはひとつ
【魔法想像】で時空魔法を作り出す。
次にやることは魔物の大軍の目の前にゲートの入口を作ると同時に出口も作ると魔物はそのゲートを通り転移で出口のゲートから出てくるという仕組みだ
「これでどうだ!」
予想通り、約20万と居たその半分のちっちゃい魔物や普通の魔物はゲートを通っていき違う場所へと出て走っていくがそれは
大型の魔物は知能があることが特に多い為、冒険者が狩る際は予定よりも時間がかかる事が多いのだ
それでも半分までは減らせた方だったが………やはり厳しいものだ
だけどもそこで諦める訳には行かない
〘第2式 黒楼無造〙
本来であれば第2式は相手の全てを喰らう魔法だがこの魔物達に関しては身体全てを呑み込むにはまだ力が足りない。
だが逆に言えば1つの物に絞ればその物を喰らうことが出来る
だからこそーー喰らうべき物は………『魔力』なのだ
「これなら行けるはずだ!」
第2式が大型の魔物の魔力全てを吸い込み始める
吸い込まれた魔力は俺の魔力へと変換されそれを第2式の魔法に魔力を費やす
次第に魔力を吸い込まれて行った魔物達は倒れていき魔力症状を起こす
『魔力症状』とは
人間だけではなく亜種種族や他の種族にも関係し魔法を使う者ならば魔力を使い切ると必ず起こす現象の事だ……
その魔力症状は魔力供給か1日中魔法を使わないと次の日には回復されており一種の病ともされている
ーーそれからというものの魔物達を順調に倒していった。
その時だった………魔物の群れが来たその奥からはとてつもない魔力量を俺は感じ取った。
『とてつもない魔力数を確認しました』
ウィンド画面で出てくるとそれは疑いから真実へと変わっていく
それに一つ一つ足音がデカいのだ、まるでさっきの魔物達はあいつから逃げていたような感覚に襲われる
次第にその魔力数を持った魔物は姿を現すとそれはゴーレムのようなドラゴンのような見た目をした魔物だった
でも、ここでこいつを倒さないともっとまずい!
俺はそいつの前に飛び手のひらに魔法陣を構成させる
〘第3式 雷翔星〙
第3式は気持ち悪い見た目をした奴に直に当たったがまるで小石が当たった程度みたいな感じをしていた
ならば………次はこれで!
俺は少し後ろに下がるとその魔物は拳を出し俺ごと潰そうと殴ってくるがそれを俺は間一髪で避ける
「あっぶね!?」
ギリギリで避けるもやはり魔法なしでは厳しいものだ。
〘身体能力強化(改)〙
身体能力強化(改)とは身体能力強化(極)の改良版であり極ほどの強化は付与されないが極の少し弱いバージョン的な感じの強さを持っている。
つまり何が言いたいかと言うと、身体能力強化(改)は前みたいに身体に響くほどの影響力がないということだ
と言っても……身体中から青い雷ではなく赤い雷が身に纏っているんだけどね
「さぁ!これで準備は完了だ!」
こいつは俺が倒す!っと心の中で決めたのだった。
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