架空ゾンビに噛まれた男日記
男の仕事
第1話 体育
いつ俺がゾンビ化するかも分からないと言うのに
生活は変えられないものだ、
いや、もうすぐ命が終わるからこそ
今までの生活を大事にしたい、
そういう事なのだろう。
この日記は俺の遺言であり、
人としての最後の行動を示したものになる
これを見た人は、俺と同じ運命を辿らない事を願う
今日は1時間目に体育があった
体操着を制服の下に着て登校していたおかげで
ゾンビ化の進行がバレる事は無かった
しかし、腐食が始まっている為
臭いでバレるのではないかという悩みを抱えていた
そんな時たまたま
アマゾンで防腐剤を見つけた
本来、木に塗るものらしい
木も生物、人間も生物であることから
試しに防腐剤を購入してみた
すると、これが意外と効くようで
3社程
レビューの高いメーカーの
防腐剤を試してみたんだが
北村製作所の防腐剤が
一番自分に合う事が分かった
あくまで個人差があることは
前置きとして書きつつ
防虫効果もあり、夏は虫除けいらずで
一石二鳥
また大容量の割に他メーカーと
値段はさほど変わらず、経済的なため
星5のレビューをつけた。
無香料なのも良い
腐食が始まった人は是非試して欲しい。
今は良いが、プールの授業をどう乗りきるか
考えなければならない。
そこまで、この身体がもてばの話だが
クラスメイト
いや、学校の皆を危険に晒す事になっているのは分かっている
俺の最後のわがままだ、無茶はしない
なんだか身体がかゆい
そろそろ寝よう
架空ゾンビに噛まれた男日記 男の仕事 @tururira
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。架空ゾンビに噛まれた男日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます