ある朝、枕元の大声で目を覚ますと、目の前には真っ赤な陣羽織の男が立っていた。「わしは大谷吉継だ」「誰でしたっけ。てへ」時を同じくして、佐和山城では石田三成により、戦局打開の切り札たる鎧を着た白いからくり人形製造計画V作戦が極秘に進行――してはいなかった。決戦は関ヶ原。あたしは生き延びる事が出来るのだろうか。