第18話どじっこくノ一のせいで道に迷った件

村をでてからすでに一時間は経過していた。


「あの?カエデさん。魔物の巣はまだですか?」このパーティの中ではやはり僕が一番体力がなく、そろそろ限界だ。


「あ、えーとたしかこの辺なんですが。地図をみてるので間違えないのですが」


未来が気づいた。

「ちょっとカエデさん、地図の向き反対じゃない」


「え。やだ。ほんと?え、え、」

カエデさんはパニックになり地図を引き裂いた。どんなパニックのしかたやねん。


「どうしよう、お頭様に怒られる」


「その前私が怒るぞ」エリスさんが言った


「ひい」


どうやら、ハヤテさんがカエデさんを寄越したのは旅によって色々と鍛えてほしかったからなのか。いやそれとも一番使えないから?いやそれは失礼だ。ごめんなさい。


「仕方ないです、一旦休憩しましょう」


「なんだ、徹。もう疲れたのか?なんなら俺がだっこしてやろうか?」


「いや、マッスル遠慮しとくよ」


「やみくもに歩いても仕方あるまい。ここに待機して、魔物が襲ってくるのをまとう」 エリスさんが言った。


「どういう意味ですか?」


「未来、魔物が襲撃してきたら傷を負わせて、逃がすんだ。それでそいつのあとを追えば巣の場所がわかるってことさ。ですよね、エリスさん。」


「おお、そうだ。そうだぞ。(場所がわからんから襲撃してきて片っ端から倒せばいつか終わるだろうと思っていたがそれを言うのはやめておこう)」


そんなことを話していると魔物が一匹現れた。


「よし、きたぞ。作戦いきますよ」


すると僕の横を炎の火球がよこぎった。魔物は消滅した。


「て、手加減と言うのは難しいものだな」


「エリスさん…次はなにもしないでください」


僕たちは無事に巣につくことができるのだろうか

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