第16話次の村に向かってたら、女の子になった件

次の村に向かう間にも魔物たちとはたびたびエンカウントした。しかし僕らの敵ではなかった。

きわめて順調だ。


すると目の前に洞窟があった。丁寧に看板まで『この先洞窟!!あぶないよ』

看板を作った人のセンスを疑う。


「どうしますか?エリスさん。この洞窟はいりますか?」


「ふむ、私もこの洞窟はみたことがないのう、でもなんだか楽しそうだな」


「いや、ワクワクしないでくださいよ」


「よし、いこうではないか、皆のもの」


だいぶエリスさんののりになれてきた僕らは後に続いた。


「ちょっとまっくらでなにもみえないじゃない」


「未来暗いの苦手だもんな。大丈夫か?」


「わたしのメガフレアでてらすか?」


「てらすどころの騒ぎではないですよ!!」


「ふっふっふ、おれの筋肉が喜んでいる。今こそこの技を使う。マッスルフラッシュ!!」

福原の身体から光がでた、洞窟内はたちまち明るくなった。

なんなんだこの筋肉は。いやアレキサンダーさんなにものなんだ。


「おお、マッスル。こいつはよいな、では進むぞ」


僕たちはどんどんと先に進んでいった。


「行き止まりですね。あれ?あそこに宝箱がありますよ」


「おお、あけてみよう」


「いや、罠かもしれませんよ」僕はいったが、エリスさんはすでに宝箱を開けていた。

すると煙がエリスさんを包む。


「ぬおー」


「エリスさん、大丈夫ですか」

僕は剣を構えて攻撃の準備にかかる。


煙がきえるとそこには10歳くらいの少女がいた。


「あれ?エリスさんは?君はいつの間に?」


「徹。何を言っているのだ。私はエリスだぞ。」


「え?でもどうみても子供」


「なんだと私を子供呼ばわりとは透でも許さんぞ」


「エリスさんみてください」

未来は鏡をエリスにみせる


「…なんじゃこりゃー。小さくなっとるではないかー」


「やっぱり罠だったんだ、どうにか魔法をとかないと。」


「しかし、魔属にこんな術をつかえるやつなどきいたことがない。」


とりあえず洞窟をでよう。そういってみなで洞窟からでた。


「とりあえず、私の状態を確認しよう。メガフレア」


エリスさんの手から協力な火球がでる。

「魔法は問題ないな、しかし、この背丈では剣は使えないか」

まさかの戦力ダウンだ。しかしいったい誰がこんな魔法を。


「おい、さっきの宝箱持ってきたんだけどなんかメモ書きがあるぞ」

福原が言った。


「これは若返りの宝箱です。私がおばあちゃんになったら使うから開けないでね。by皇女」


「なんと、皇女様の呪文とは。それでは私にはとけないな。皇女の魔力は私より高い」


「じゃあ、一度戻って皇女にといてもらいましょう」


「戻るのもなんだから魔法で直接はなすとしよう」

そんな便利な魔法があるのか。


「皇女様、私です。エリスです。申し訳ございません。王女様の若返りの宝箱を開けてしまいまして」


「あら、エリスったらかわいらしい姿になっちゃって。もう、あれは開けちゃいけないって書いてあったでしょう」


「いや、箱の中に入れてたらだれも見れませんよ」僕は思わず突っ込みを入れる。


「術のときかたね…えっと…うーんと…」


「皇女…忘れましたね」


「だって、若返ったのをわざわざ戻すなんて考えてなかったわ。これから戻す魔法を研究するからエリス、しばらくそれで我慢してくださいな」


「かしこまりました、皇女様。」

いやいいんかい。


「そのかわりといっては何だけど今エリスに会う装備をそちらに転送したからね」


なんだか、この皇女と王様がいれば普通に魔属はたおせるんじゃないのだろうか?いや考えるのは止めよう。


「おお、ぴったりだ。まさかこんなことになるとは思わなかったが旅路を急ごう」エリスさんは皇女から送られてきた装備に満足していた。


こうして僕らは次の村へと進んでいった。なんだか先行き不安だなぁ。

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