僕たちは光に吸い込まれた。

(これは間違いない、異世界召喚だ)。僕はワクワクしていた。

ドサドサ、僕たちは乱暴に光から飛び出して地面に落ちた。

「いたた、ここはどこだろう」

「なんなんだよ、どこだよここ?なんだ携帯も圏外だぞ」福原がどなりちなす。

「うるさいわね、とりあえず今は落ち着いて現状を把握することよ」未来はこんなときも落ち着いている。いや、どこか顔は不安そうだ。

「あの」

とりあえず、口をはさんでみた。

「これさ、多分異世界にとばされたんだと思うよ。僕たち、だから携帯も使えないし、場所もわからないんだよ」

「おまえなぁ、お前のオタク妄想なんかききたくねぇんだよ。ふざけたこといってんとほんとにしめるぞ」

ガサガサ、後ろの林から音が聞こえた。一気に三人に緊張感が走る。

大丈夫だ、異世界召喚ならチート能力が付与されているはずだ。とりあえずメルルンの魔法でも唱えてみるか?

「ああ、いたいた。あれ?三人だね。姫からは一人と聞いていたのに」

林から現れたのは茶色のロングヘアーの‥ナイスバディのお姉さんだ。

「すげぇ」福原はお姉さんの胸をみて鼻をのばしていた。このすけべめ。

僕はそれよりもお姉さんの格好が気になった。よくゲームとかである西洋の鎧?のようなものとマントが見えた。

やっぱりここは異世界だ。おれの目はキラキラしていた。するとおれの脇腹に痛みが走った。

「徹、なにみてんのよ」未来がにらみつけたきた。

「えっと、君たち。そろそろいいかい?」

お姉さんが声をかけた。

「まずは、自己紹介といこうか。私はエリス。エリス=クロード。この王国の近衛騎士団長をやってるものだよ。突然のことで驚いていると思うけど。君たちにはこの王国を守ってもらいたいんだ」

キター。やっぱり僕は選ばれた存在だ。福原が一緒なのは不本意だけど。

「わかりました、まずはその王国のお城にいけばいいんですね」

「おい、なに勝手に話すすめてんだ」

「ほう、君は話が早くていいね」

エリスさんはにこりと笑った。やっぱり美人だ。二次元も悪くない。

僕たちはエリスさんの後に続いて歩いていった。

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