第13話現場にて

僕らは家に着いた。



「母さん?」



「あら、瑛人、沙夜。今日はすき焼きよ」



鍋の中には得たいの知れないものがグツグツとしている



「お母さんもうダメだね」


沙夜はポツリと言う。



「お母さん、自分の部屋に戻ってて」



僕たちはスーパーで買ってきたお弁当を食べた。



そのあとは夜がふけるまで、あの本を読み返した。



「でもなんで、首から上がないの?」


沙夜が聞く



「この本だと、最初鬼が現れたときに頭から人を食べたって書いてある」



「それを模倣してるってこと?」


沙夜の顔色が悪い



「大丈夫か?少し休みなよ。夜になったらまた起こすから」



「うん、ちょっと休む」



僕は沙夜が横になっている間に本を読み続けた。



気づくと23時になっていた。



「沙夜、起きてそろそろ行こう」



「うん、ごめん。寝ちゃってた」



僕たちは北條の遺体がみつかった現場に再度言ってみた。



お巡りさんはいない。



「今がチャンスだ、なにか証拠を探そう」



僕と沙夜は手持ちのライト頼りに何か証拠がないか探し回った


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