第11話
その後また、男性不信に戻り、常に近付いてくる男性には塩対応、男性が触れた所にはアルコール除菌をする様になりました。
むしろ「お医者様から“いつ死んでもおかしくない”って言われたし、確かに後遺症も辛い。
でもさ、ノコノコ生きてるじゃん。
多分、後遺症の身体の負担もあるから長生き出来ないと思う。
でも、そんなこと言ったら健康な人だって事故とかでいきなり死ぬかもしれないんだよ?」
と、開き直って生きてました。
そんなある日、朝、目が覚めたときに初カレ様の事が頭を過りました。
そういえば、あの失礼過ぎるLINEの後、連絡ないなぁ。
当たり前だよね。
あれだけ大切にしてくれてたのに
いきなり別れて
でもセフレさせて
私のアバズレ歴史も知ってるし
……どの面下げてってレベルの失礼過ぎるLINE送ってるし。
……なんであの時、私モヤッとしたんだろ。
なんであんなLINEしたの?
とゆーか、なんで今、初カレ様の事を思い出してこんに初カレ様の事考えちゃうんだろう。
あ!
私、初カレ様の事、好きなんだ!
モヤッとは、ヤキモチ。
あのLINEは、小学生みたいに好きな子に意地悪しちゃう的なやつ?
悪意のない無自覚の浮気症。
結婚、離婚、男性恐怖症、不倫、男性不信。
色々と経験して、グルっと回って小学生みたいなふりだしに戻ってる。
どうしよう。
初カレ様、心も見た目もイケメン過ぎるもん。
普通に誰も放っておくわけないし、むしろ前話してたアルバイトの女の子と上手く行ってそうじゃん。
でも、初カレ様に会う資格なんてないくらい、私最低だけど……。
やっぱり好き。
初カレ様に……会いたい!
そう思った私は、
「こないだは本当に失礼なLINEを一方的に送ってごめんなさい!
私、Tくんの事が好きです!
ヤキモチ焼いてあんな事言っちゃいました!
付き合って下さい!」
と、LINEしました。
するとかなり日付けが経ってから
「え?ごめん。熱でもあるの?」と、初カレ様からお返事が来ました。
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