大好き

「上野……U、E……」


 カタ……タ。

 課長がゆっくりとキーボードを叩く。


「あ、違う違う」


 カタタタ。

 バックスペースを連打している。


「えっと……上野、大輔、

 D、A、I、S……よし、送信!」


 達成感に満ちた課長が次の瞬間、叫ぶ。


「あ! 上野になってる!?」


 ――そんな課長が、大好きです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る