リア充

「あー」


 下敷きで涼みながら隣の席のヤツが言う。


「リア充になりてえ」

「彼女作ったら?」

「……簡単に言うなよ。あー! 青春したい!」

「じゃあさ。私と付き合う?」

「ばっ! そういうのは好きなヤツに言え!」


 乱暴に下敷きを仰ぐ。


「あー暑い!」


 なんて言う顔は真っ赤で。


 ――ねえ、好きになったかも。

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