藍色

「藍色の靴取って」

「これ?」


「それ紺色。藍色はもっと暗いの」

「……これ?」


「それ群青。藍色はもっと渋いの」

「分かった! これだ」


「それ濃紺。藍色はもう少し暗いの」

「これしかない」


「それ青色。一番遠い」

「いや、全部青色でしょ!?」


「は? 全部違います」

「……もう俺の気持ちがブルーだよ」

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