木炭

重なり合う鈴のように高い音を鳴らして

選び取った木炭の端をキャンバスに押しあてる


光でぼやける輪郭を必死に捉えようと

目を凝らしてみるけれど

浮かび上がる黒い線で描かれる制服の少女は

窓の外を眺める君とは全然似てなくて


知らぬ間に大人びた顔をするようになったのか

僕は無言のまま食パンをちぎった

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