第463話わたしの部屋に行こう?

  竜祥のまるで自分の体を引いてくるような一言を自分に投げに来ていたことに、体を操られているような気分になり、思わずニヤリと右側の口角を上げては、猛然と振り返っていく小夜は迷わず彼に揺るぎない眼差しを向けては、強く繊細な右手の親指を立てていく、「カッコイイって思ったから。」自分に飽きれて欲しいと語って来るような小夜が自分に返して来ていた一言に、目を半開きさせてみたくなりつつ、つい結構熱く感じてしまう日だと言うのに、スーツを着るのだろうかと、自分たちが向かおうとしている場所を思うと、ついスーツは一応着るべきなのであろうと、内心で体中が汗ばんでいるような自分に言い聞かせて行きつつ、チラッと目線を酷く悪目立つように思えるような格好をしていたような自分の姿に向けては、苦笑いしないではいられなくなっているような気がしている竜祥は、思わず飽きれているような目線を小夜に向けていき、「まだ何も言っていないんだけど…?」

  

  「以心伝心よ!」猛然と左足を彼の足元に向けて踏み出しては、強く胸元を完全に彼に向けては、両手を腰に当て、軽く白皙の顎を上げていく小夜は威張っていくようにと胸を張って言う、「あんちゃん~!」自分に彼女を拒ませてくれないでいるようにと、軽くピンク色の口角を上げては、小さな笑窪を支えて貰っているような小夜が自分に向けに来る白い歯に、目を半開きさせてみたくなりつつ、つい彼女には敵わないなと、胸の奥で呟いては、右手で額を擦ってしまう竜祥、「はぁ…いいけどさ、」自分の唇から零れていく飽きれているような声色で、喜んでくれているようにと屈託のない笑みを自分に見せに来る彼女に、心をつられているような気分になり、思わず幸せそうにと口角を上げては笑っていく竜祥、「馬鹿な妹さん。」


  刹那、まるで自分の顰蹙を買いに来るような竜祥が自分に投げて来た、自分と彼の間にある、酷く重要な距離を置いて来るような自分への呼び名に不満を覚えては、ついさっき自分が彼に投げていたふざけているような言葉は、本当は彼に指摘して欲しかっただけなのにと、内心で強く思ってしまう小夜は思わず白皙の頬を膨らませていき、「むぅ…!」自分の頬を膨らませている様に弱らされているようにと、ぱちくりしに来る竜祥の顔を見つめて行きながら、何度も鼻翼に力を込めてしまう小夜は、向きになっている子供のようにと軽く両手を握っては、強く上下に振らして言う、「彼女だしぃ!」


  自分に怒って来る子供のようにも思えるような態度を示しに来る小夜の様に、目を細められているように感じつつ、つい彼女が本気の声色で自分に甘えに来るような怒っている姿を向けに来ている姿に、心を撫でられているような気がしてしまう竜祥、「はいはい、」彼女に弱らされているようにと軽く肩を竦めては、内心にある歯がゆい思いを茶化しにいくようにと微笑んで行きつつ、首を横に振っていく彼は流し目で彼女の事を見て言う、「僕の世界中にたった一人しかいない大事な彼女君?」自分に困惑気味になって欲しいと語って来ているような竜祥の態度にぱちくりして行きながら、ぼんやりと小首を傾げていく小夜はぽつりと渇いた唇を開けていき、「なんで君付け…?」


  小夜が自分に向けに来る核心に触れに来ているような質問に、頬を焼かれているような気分になり、思わず彼女の真摯な眼差しから目線を逸らしていく竜祥は、照れくさそうにズボンの右側のポケットを守っていたような右手を上げては、頬を掻いていく、「さんは恥ずかしいからだよ…」自分の右側の口角を上げに来るような竜祥が自分に向けに来る酷く純情にも思えるような様に、笑って見たくなっている小夜は思わずニヤリと口角を上げていき、「ふん~?」起伏しているような声色を発して行きながら、ご機嫌そうにと軽く額を上げては、ゆっくりと振り返っては、前に向けて歩き出していこうと思ってしまう彼女、「そう言えば~」軽く両手を合わせては、自分の唇から零れていた酷くはしゃいでいる子供のような声に、興味を引かれているようにと軽く左側の眉毛を上げに来ては、ぼんやりと小首を傾げに来る竜祥の自分を見てくる姿に笑っていく小夜は、右手の人差し指を立ていた、「どうして杖を持って来ないのさ~?」


  嬉しそうな声色で自分に言葉を向けに来ては、酷く喜んでいるようにと繊細な両手で自分の右腕を抱えに来ている小夜の様に、心をくすぐられているように感じては、呆然と目を細めていく竜祥。「や…やや…」忽然、宛ら自分たちの興味を引こうとしているような猫背になっていた、老けっていた男性の苦しんでいるようにと地面を見下ろしては、軽く右手で彼の隣りにある壁に触れては、弱っているような体を支えて貰っているような仕草に、眉間に皺寄せられているような気分になり、両足の間には何かしらの問題があるんだと語っているようにと、軽く左手で股間を擦っていく姿に苛立ちを覚えては、チラッと目線を酷く長い白い髪の毛で顔面を覆われてしまいそうな男性の弱っている姿勢に、心を引かれては、彼を助けようと思っているような小夜の軽く眉毛を顰めては、自分たちの視野の中に現れて来た男性のもとに行こうとする態度に、目を細められているように感じつつ、軽く右腕に力を込めては、彼女をどう見ても臭気を放っているような男性に近づかせていくわけには行けないんだと、内心で強く考えている竜祥。


  「ばいばいさまを信じて見る気はないか…?」苦しそうにと枯れていた大地を連想させに来るような喉から、弱り切っているような声を絞り出して行きつつ、自分の話に全くもって興味を示さないでいるような小夜と竜祥の姿勢に、心を悩まされているような気分になり、落ち込んでいるようにと一瞬地面に目を向けては、何とか阿保を騙しては、腹ごしらえをして行かないとと内心で強く考えていく男性の左手の人差し指を立てては、提案して行くようにと声を発していく、「今ばいばい教に入ると特別サービスで聖人にすることができますよ…」宛ら自分が彼らに話しかけて行くのを拒んでは、嫌がっているようにと眉毛を顰めに来る竜祥の様に、口角を強張られているような気持ちになりつつ、ついもし自分の腹がちゃんとした物を食えてたら君たちに話しかけていないんだと、内心で強く思っていく男性はぽつりと渇いていたような唇を開けて行きつつ、前に向けて歩いては、如何にか血気盛んでいるようにも思えるような竜祥が、急に自分の事をぼこぼこにするような未来を控えて行こうと内心で思っていき、「坊屋…お嬢さま…?」


  軽く横目で酷く窶れては、何を言っているのかを具体的には聞こえないでいる男性の隣りを、小夜を連れては通ろうとする自分に、渇いていたような喉から声を絞り出して来ていた態度は可哀想に感じつつも、自分に阿保な真似を一切するなよと、瞬時で自分に教えに来ているような右足の疼きに、口角が一瞬にして斜め下の方向に向けて固定されているような気分になり、思わず軽く歯を噛んでしまう竜祥は軽く左手をポケットに突っ込んでは、もし狂っているかもしれないでいる相手が急に飛び込んでは、自分の小夜に危害を加えようとするのなら、殺してやろうと、右足からこみ上げに来る鈍く思える痛みを耐えて行きつつ、何度も鼻翼に力を込めていく。


  宛ら自分たちを楽しそうだと思っているのであろう宗教の活動に勧誘していくのを、竜祥が彼に向けている殺気を放っている様に弱らされては、喉元に骨しか残されなくなっていた使い古された扇子をぶら下げたままで、弱らされているようにと何度も首を横に振っては、まったりと前に向けて歩いて行きながら、軽く左手で股間を擦っていく男性に、目を細められているようにと感じている小夜。小夜のまるで自分が弱っている人を見捨てていたことに微かな不満を覚えているようにと、艶やかなピンク色の唇を尖らせに来る彼女の様に苦笑いして見たくなりつつ、つい彼女にはまだ誰かに優しくしていくことはイコール自分に酷いことをする事と繋がっているのを、知れないでいる態度に弱らされているように感じては、やはり自分には強く彼女の傍にいては、彼女をずっと守っていかないと行けないんだと思っていく竜祥は、やや飽きれているようにと軽く左手の人差し指で口元を掻いていく、「もう何回目だよ…その質問…」


  露骨なまでに話題を逸らそうとしている竜祥の、まるで自分を少しばかり変にも思えた男性に話をするのをさせてくれなかったことに、負い目を感じているような態度に口角を軽く上げられているような気分になり、呆然と目を細めていく小夜は軽く彼の右腕を抱えていた両手に強く力を入れていき、「だって…」まったりとひんやりとした空気を吸い込んでは、竜祥は間違いなく自分を守ろうとしてくれていたのであろうと、時々過保護にも思えるような彼が本当に、彼なりに目一杯自分を愛してくれていたのを思うと、ついさり気ない出来事で彼が自分への愛を確認出来てしまう現在は幸せに満ちているようにと、強く感じている小夜は軽く白皙の額を上げては、彼の右腕を引いていくようにと前にある分厚く見えてしまう壁に向けて踏み出していき、「いい天気なんだもん~?」


  起伏しているような声を自分に向けに来ている小夜の態度に、目を細められているように感じては、口角を軽く上げられているような気分になり、ぼんやりと目を細めては、自分を導いてくれているような小夜の様に心をくすぐられているようにと感じている竜祥は微笑んでいく、「天気関係なくないか?」竜祥のまるで自分は怒ってもいなければ、彼が思っているようなくらいに、さっきのお爺さんの事を気にしていないんだと思っている小夜は軽く彼が自分への思いに赤く染め上げられているような白皙の頬を膨らませて言う、「むぅ…あなたと言う彼氏さんと色んな話で盛り上がって行きたいからに決まってるのでしょ!」


  ”ドクンー”突然、否応なしに自分の眉毛を跳ねらせに来るような小夜が紡いだ話に、心臓を軽く突かれているように感じては、つい自分に屈託のない笑みを見せに来る彼女の顔から目線を逸らして見たくなっている竜祥は、ごくりと固唾を飲み込んでは、照れくさそうにと軽く左手で頬を掻いて行きつつ、チラッと目線を遠くに離れては、もう自分たちに何かしらの事をしようとしないでいるような白い髪の毛をしていた、何処かで見たことがあるように感じてしまう、胡散臭い宗教をやっていそうな老人に目を細められているようにと感じながら、軽く舌を吐き出しては、渇いていた唇を舐めていく竜祥は、急いでいるようにと自分を連れては、家に赴こうとするような小夜が見せに来る屈託のない笑みに、微笑んで見たくなっている、「まぁ、まぁ…」


  呆然と小首を傾げては自分の言おうとする話を待ってくれているようにと、紅潮していた頬に小さな笑窪を浮かばせたままで、自分の顔を覗き込もうとしているようにと、繊細な両足を伸び上げに来る様に微笑んでいく彼は、丁寧に握りしめていた左手で彼女の滑らかにも感じて来る髪の毛に触れていき、「付くぞ。」やけに言い淀んでいた竜祥が自分に向けに来る、自分が彼の事を見つめているせいで恥ずかしくなっているような初々しい様に、心を軽く跳ねらさされているようにと感じている小夜は、もっと彼の事をからかっていくようにと右側の口角を上げていく、「なんでラスボスに会うような感じになるわけ?」


  「ラスボス…」自分に聞き慣れないでいるような言葉を向けに来た小夜の姿勢に、目を細められているように感じては、呆然とひんやりとした空気を吸い込んでは、ごくりと固唾を飲み込んでいく竜祥はチラッと目線を聳え立っていたようにも感じて来る、凛々しく見えてしまう建物に心を困らされているようにと感じては、軽く口角を軽く上げて見たくなっている彼、「ラスボスは失礼かどうかは分からないけど…」漠然と小首を傾げては、ぱちくりしに来ている小夜の態度に淡い笑みを見せて見ようと思っていく竜祥は、つい内心にある緊張に握りしめられているような苦しみに、口角が斜め下の方向に向けて固定されているように感じては、淡い光を放ってくれているような彼女の青色のコンタクトを付けていた眼を見据えていく彼は、ぽつりと呟いていた、「滅茶苦茶重要な話をするんだから…さ?」


  竜祥の尋常じゃないくらいに緊張しているのを、自分に教えに来るような自分の両腕の中にある痙攣しているのではないかと思わせに来るような、震えている右腕の存在に苦笑いして見たくなっている小夜はやや弱っているようにと、軽く右手を彼の右腕から引いては、口元を掻いていき、「まぁ…」軽く鼻翼に力を込めては、強く両手を握っていく小夜は立ち止まっても意味はないんだと内心で思っては、猛然と右手をかざしていく、「行ってみますか~」自分の急に無理矢理元気に振る舞って行こうとする態度に弱らされているようにと、可笑しそうに笑って来る竜祥の顔を見上げて行きながら、丁寧に右手の人差し指を立てていこうと思いつつ、大事そうにと彼の右腕に頬をくっつかせにいく小夜、「どう言われようともわたしたちは一緒にいるね?」


  可愛く見えてしまう子供のようにと自分の顔を見上げに来る小夜の態度に、目を細められているように感じつつ、彼女が自分に近づいて来ている行動を心で感じて行けば行く程に、彼女を大切にして行きたいと思っては、つい彼女を一切の危険から離れていて欲しいと願ってしまう竜祥は軽く歯を噛んでは、彼女が嫌がるようなことをしてはいけないんだと内心で強く思って行きつつ、丁寧に自分の顔を映し出してくれている青色の瞳に向けて頷いていく彼、「うん…ありがとう。」


  酷く萎縮しているような態度を自分に向けに来る竜祥の様に、目を半開きさせてみたくなりつつ、つい彼は付き合っているのにまだ自分を余所者扱いしているのではないかと、内心で強く思っては、不満そうにと軽く艶やかなピンク色の唇を尖らせにいく小夜、「何で恋人同士なのにお礼なんか言わないといけないのよ、」嬉しそうにと自分の隣りで恋人として歩いてくれている彼の体を、軽く押していくようにと体重を寄せていく小夜は口角を上げては、冗談交じりに言葉を紡いでいく、「水臭いどころじゃないぞ~祥ちゃん~」

 

  自分を驚かせたがっているようにと、自分をからかいに来るような呼び名で呼んで来ていた小夜の様に目を半開きさせてみたくなりつつ、左側の眉毛を軽く跳ねらせに行った竜祥はつい自分が彼女が付けてくれていたニックネームについての感想を、聞きたがっているようにと潤んでいた眼で自分の顔を映し出して来る様に苦笑いして見たくなりつつ、軽く首を横に振っていく竜祥はぽつりと渇いていた唇を開けにいき、「やめてくれ…」自分が彼女に投げていた一言に見開かされては、拗ねに来るようにと唇を尖らせに来る彼女の態度に、淡い笑みを見せにいく竜祥、「その阿保みたいと呼び方をするのさ。」


  自分に彼の事を親しい呼び方で呼ばせてくれないでいるような態度に、目を半開きさせてみたくなりつつ、つい拗ねてしまう小夜はゆっくりと自分を連れて、曲がり角を通っては、家のドアの方向に向けて歩かせようとする竜祥の顔を見上げて言う、「むぅ…」自分に怒りに来るような小夜の態度に悩まされているように感じては、つい困った彼女を作ってしまったなと、内心で酷く恥ずかしく思えるような事を考えて行きつつ、照れくさそうにと軽く左手の人差し指で頬を掻いて行く彼、「拗ねないでよ。」


  自分を適当にあしらって行こうとするような竜祥が自分に向けに来る様に、眉間に皺寄せられているような気持ちになり、思わず強く白い歯を噛んでいく小夜は軽く踵をアスファルトから離れては、背筋を伸ばしていき、「むぅむぅ!」自分に彼女の艶やかなピンク色の唇を強調しに来るようにと、唇を尖らせに来る子供のような姿を向けに来る小夜に、心をくすぐられているように感じては、丁寧に顔を彼女に向けて近づかせにいく竜祥、忽然、べったりと自分の唇に付けに来る恥ずかしい思いを強いに来るような柔らかい唇の感覚と、大人しくなってくれているようにとゆっくりと踵をアスファルトに向けて下ろしては、恐る恐ると瞼を開けに来る小夜の照れているようにと、自分の顔を見つめてくれていて、軽く口角を上げては、一瞬彼女を追い求めているようにと彼女の唇にくっつかせに行った唇の感覚を感じていく。


  ”ちゅっ”自分たちを幸せで出来上がっているような海に溺らせようとしているような、自分たちの唇の間から立てて来る幸せに満ち溢れているような幸福の音に、口角を軽く上げられているような気がしては、つい体中が燃え盛っているようなくらいの幸せな思いに、詰まらされているような気分になっている小夜、「えへ…」恥ずかしそうにと軽く人差し指を突いては、自分の顔を見つめに来る竜祥の顔を見上げていく彼女は嬉しそうにと笑って言う、「分かってるんじゃないか~あんちゃん~」自分とじゃれ合っているような言葉を向けに来ては、恥ずかしい思いをはぐらかそうとする小夜の無邪気にも思えるような姿勢に、目を細められているように感じては、丁寧に彼女の左手を引いていく竜祥、「ほら、行くよ?」


  自分の存在を導いてくれているような竜祥が自分に投げてくれていた、心を温めてくれるような言葉に口角を最大限なまでに上げられているような気がしてならないでいる小夜は、思わず強く頷いていた、「うん!」小夜が自分に向けに来る彼女の可愛らしく思えるような姿を、心の中に刻み込もうとしているような返事に心を軽く跳ねらされているような気分になり、ごくりと固唾を飲み込んでは、自分の心臓を軽く突こうとしているようにも思えるような深紅の扉に目線を向けにいく竜祥。


  ”ぴぽんー”まるで自分の喉元を貫こうとしているようなくらいに、緊張を植え付けに来るような扉の向こう側から立てて来る自分の軽く押していたブザーから、伝わって来るもう後には引けなくなっているような音と、自分に確認を取ろうとしているようにと、無邪気なまでに燦爛な笑みを自分に見せに来ては、軽く右手にある銀色の鍵を見せに来る小夜の全くもって緊張していないでいる態度に、目を半開きさせてみたくなりつつ、口角は彼女の平然としている姿勢に斜め下の方向に向けて固定されているような気がしている竜祥は、丁寧に彼女に顔を向けたままで頷いていく。


  ”カター”忽然、まるで熱く思える焜炉から湧いて来た青色の炎から、目線を引いて来るような玄関から立てていた音に、口角を上げられているような気分になり、嬉しそうにと軽く左手で自分の腰に纏っているようなエプロンの帯を外して行こうと思っていく母親は、ゆっくりと自分を焼こうと勘違いしてしまいそうなくらいに熱く思える台所から体を引いていく、「お帰り~」丁寧に履いていたスニーカーを脱がしていくような小夜と竜祥が、急に二人に話しかけていた自分に驚かされているようにと、軽く眉毛を跳ねらせに来る様に微笑んで行きつつ、酷くシュールのように思えては、見るからにして、大人しい彼が選んだのではなく、小夜に無理矢理着せられていた服なのであろうと、内心でまるで自分に彼がしていた格好について、コメントして欲しがっているようにと、自分に得意気な眼差しを向けに来る小夜に飽きれてしまいそうな気分になりつつ、軽く右手にあるお玉を上げていく母親は言う、「ゆっくりしていってね?」


  ゆっくりと繊細な両手を守っていたスニーカーを下駄箱の中に入れて行きながら、自分に微笑んで来る小夜と少しばかり緊張しているような竜祥の酷く今更にも感じてしまう様に笑っていく母親、「もうすぐご飯が出来上がるからね~」「うんうん~」急いでいるようにと淡い青色のイルカが刺繍されていたようなスリッパに両足を入れて行きつつ、自分の右手を引いてくるような小夜が自分に向けに来ている屈託のない笑みにぱちくりして行きつつ、彼女はもしかしたら自分たちは一体何のために家に来ていたのかを忘れていたのではないかと思っていく竜祥。


  「ほら、」漠然と灰色の靴下で軽く床を踏んでは、彼と自分の慣れ親しんだはずの家に有り得ないくらいに緊張している竜祥の初々しく思える姿に、口角を上げられているような気分になり、提案して行くようにと軽く左手の人差し指を立てていく小夜は笑って言う、「わたしの部屋に行こう?」小夜のどう見ても自分とここに来ていた一番大事な訳を忘れていたと語って来るような様に、目を半開きさせてみたくなりつつ、どうして玄関に上がらないのかと、自分に尋ねに来るように漠然とお玉を握ったままで、自分の顔を見て来る叔母さんの態度に、内心にある従妹である小夜にプロポーズしてもいいのですかなんて聞けないような気がしては、どう考えても叔父さんよりずっと小夜への保護がアグレッシブのような叔母さんに、急に小夜と結婚しては彼女に幸せにしてやりたいですなんて言ったら怒られては、追い出されてしまう可能性が高いはずだと、怯んでしまうんだと内心で強く思っていく竜祥は、ぼんやりと地面にあるまるで自分に履かれるのを期待しているような黒く見えてしまうスリッパを見下ろしては、自分たちの為にスリッパを用意してくれていた叔母さんの機嫌を悪くしたくはないんだと内心で思っていく竜祥、「ううん…」


  ごくりと固唾を飲み込んでは、如何にか内心にある波乱万丈な思いを沈めようと強く思って行きながら、何度も鼻翼に力を込めては、彼女の部屋に入っていくのが乗り気ではないでいる自分の態度に察してくれているようにと、軽く自分の右手を放してくれている小夜の自分には一体何がしたいのだろうかと、分からなくなっているような様に苦笑いしてみたくなりつつ、猛然と熱く感じてしまう空気を吸い込んでは、自分にきょとんとしているような表情を浮かべに来る叔母さんの顔を見つめていく竜祥は、軽く右足を玄関に上げては、強く両手を握っていき、「叔父さんは…」


  揺るぎない眼差しを彼女に向けたことに酷く驚かされているようにと、びくっと眉毛を跳ねらせに来るような叔母さんの様を見つめて行きつつ、軽く両手を握っていく竜祥はぽつりと声を発していた、「今何処にいるのかな?叔母さん。」せっかちにも思えるような竜祥が自分に投げに来ていた一言に、不安を覚えているようにと軽く繊細な肩を縮めては、恐る恐ると自分の方に目線を向けに来る小夜に微笑んでみたくなりつつ、二人の考えを何と無く知れても、どうやって話を切り出そうとしているのかを懸命に考えているような、二人の可愛らしく思えるような様に口角をくすぐられているように感じては、知らない振りをしていこうと思っていく叔母さんは、軽く左手の人差し指で天井を指差していく、「二階の部屋にいるよ?」


  まったりと上げていたお玉を下ろして行きつつ、軽く両手でお玉を握っては、背中に隠して行きながら、小夜の緊張のあまり、頬が強張っているような様が非常に新鮮のように感じては、軽く口角を上げていく母親はつい竜祥のことになると、意固地になる小夜を止めようとしても、ただ親子の縁を切ってしまうだけのことになるのであろうと、素直に二人の関係を受け入れようとも、拒もうとも、結局のところは、二人は結ばれる事になるのであろうと考えていく母親は、軽く粘っているようにも思える空気を吸い込んでは、二人に微笑んでいた、「叔父さんになんか用でも?」


  酷く核心について触れに来ていた叔母さんの言葉に、口角が一瞬斜め下の方向に向けられているような気分になり、彼女の全くもって自分たちは一体何を二人に言おうとするのかを全くもって分かってくれないでいる姿に、内心にある恐れが起爆されているような気分になりつつ、自分の目の前にいる小夜の心配して来るようにと胸元を自分に向けたままで、軽く両手を握っては、眉間に皺寄せている姿に淡い笑みを見せて行こうと思い、自分は怯むはずがないんだと、彼女を不幸せにすることは全部出来る限り控えて行くんだと強く思っていく竜祥、「う、うん…」


  唾液がやけに執拗に分泌しに来ては、喉を鷲掴みにしたがっているような状態に苛まれているような気持ちになりつつ、何度も鼻翼に力を込めていく竜祥は丁寧に左手を胸元に当てて言う、「結構…重要な話をするんだ…」竜祥のまるで修羅場に赴こうとしているような態度と、小夜の彼と共に酷く緊張しているようにと内股になり、両足の靴先をくっつかせにいる様に心を撫でられているような気分になりつつ、二人にちょっとした意地悪を兼ねては、もう少し酷く険しく思える道を選んでいた二人に、ちゃんと考えていく時間を人生を先に歩んで来た先輩として与えていこうと思っていく叔母さんは言う、「そう…行っておくれ?」




  

  


  

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