第460話あなたとなら。

  無理矢理自分の唇をこじ開けに来るような酷くシンプルな話を向けに来た竜祥に、ぱちくりして見たくなっている小夜、漠然と自分の目の前にいる自分の従兄で、恋人の彼がゆっくりと自分の髪の毛の色を模っていたような銀色の糸が混ざっていた青色の小さな箱を持ち出してくる、竜祥の大きく感じてしまう左手の存在と、プレゼントにあんぐり口を開けられているように感じつつ、絶句されているような気分になっている彼女、「あっ…」


  急に間の抜けたような声を上げに来る小夜の様にぱちくりしてみたくなりつつ、ぼんやりと自分の左手にある箱に目線を向けに行く竜祥は、つい自分の手にある彼女のために厳選していたものには、何かしらの問題でもあるんじゃないかと思っていく彼は呆然と小首を傾げていた、「どうかしたのかな?」「ううう…」自分の口角を斜め下の方向に向けて固定しに来るような竜祥の全くもって、自分が彼に誕生日プレゼントを用意していないことを気にしていないでいる様に、内心を苛まれているような気分になり、思わず額を下げてしまう小夜は、ぽつりと渇いていた唇を開けていき、「ごめんね…誕生日近いのに…」


  自分の話を真面目に聞いてくれているんだと知らせに来るようにと、軽く頷いてくる竜祥の自分の顔を映し出してくれている様を見つめていく小夜は、困り果てているようにと強張っていたような右側の口角を上げて行きつつ、軽く繊細な右手の人差し指で口角を掻いていく、「忘れちゃってて…」宛ら自分にそのような事なんか気にしなくだっていいんだよと、知らせに来るようにと軽く背中に込めていた力を抜けに来る竜祥の様に、悩まされているように感じつつ、何度も鼻翼に力を込めてしまう彼女は強くひんやりとした空気を吸い込んでは、弱っているようにと俯いていき、「なんか…あなたと離れ離れになるのを思うと…」


  自分に彼の左手からプレゼントを受け取って欲しいと語って来るようにと、軽く左手にある箱を連れては、手を起伏させに来る様に心を更に弱らされているように感じつつ、丁寧に彼の左手から箱を受け取っていく彼女は呟いていた、「つい誕生日プレゼントを選ぶどころじゃないって言うか…なんて言うか…」恐る恐ると自分の左手からプレゼントを受け取っていた小夜のなかなかプレゼントを開けようとしないでいる態度に、心をくすぐられているように感じつつ、丁寧に彼女の弱っていたような右手を両手で包んでいく竜祥、「何を言っているのよ、」


  やけに朗らかな演技をしているような口調で彼女に話を向けていた自分の態度に悩まされているように、ぱちくりしに来る小夜の顔を見つめて行きつつ、軽く右手を彼女の左腕から引いては、強く右手の人差し指を立てていく竜祥は笑っていた、「こんなにも素敵なプレゼントを用意してくれたのではないか。」刹那、まるで自分が彼のプレゼントだと言いに来るようにと、自分の顔を潤んでいた赤い瞳で映し出しに来る様に戸惑う思いを強いられているような気分になり、思わず目線を机の上にある箱に向けにいく小夜、「え、ええ…?」困り果てているようにと眉間に皺寄せては、自分には彼に杖しか買っていなくて、それに彼の誕生日はもうとっくに過ぎていたんだと心の中で思って行きつつ、萎縮しているようにと肩を縮めては、もしかしたら優しい彼は杖を彼への誕生日プレゼントだと思っているのではないかと思ってしまう小夜は、思わず引き攣っているような右側の口角を上げていき、「そ、そうなのかな?」


  「うん、」彼女が自分に向けに来る疑問の声に微笑んでみたくなりつつ、当たり前のようにと彼女の右手から左手を引いていく竜祥はまったりと額を彼女の額に近づかせに言う、「小夜と言う名の。」”ドクンー”突然、まるでさっきの自分が彼の眼で感じていた答案を読み上げに来ていたような竜祥の言葉に、否応なしにあんぐり口を開けられているような気がしてならないでいる小夜は、思わず強く眉毛を跳ねらせに行った、「わたしっ!?」


  酷く自分が彼女に投げていた言葉に驚かされているような小夜の様に、目を細められているように感じつつ、嬉しそうにと自分の酷く鼓動を刻んでいるような胸に左手を当てにいく竜祥、「だから、俺も…」ごくりと固唾を飲み込んでは自分の存在を鼓舞して行くようにと何度も赤くなっていた鼻翼に力を込めていく彼は、自分の一瞬言い淀んでいた事に気を引かれているようにと、強く自分の事を見つめに来ては、軽く頷いてくれている彼女の眼の中にある自分の顔を見つめて言う、「図々しいけど…」


  漠然と彼女の手にある箱を握ったままで小首を傾げに来ている小夜の潤んでは、酷く可憐に感じてしまう眼に封じられていたような自分の未来に、心を励まされているようにと強く感じている竜祥は声を上げていた、「自分をプレゼントにしてもいいかな?」突然、自分が彼女に向けた言葉は酷く彼女の事を驚かせていたんだと、自分に語ってくるようにと額を軽く後ろに向けて引いていく彼女の純粋にも思える眼を見つめていく竜祥、「受け取ってくれるかえ?」


  竜祥が自分に酷く豪華にも思えるようなプレゼントを送ると、語って来ていたことに眉毛が有無を言わさずに跳ねらされているような気分になり、口角が跳ね上げられているようなくらいに上に向けられているように感じては、胸の奥にある爆発してしまいそうな思いに刺激されては、涙目になってしまいそうな気分にされている小夜は、ついどうしたらいいのかが分からなり、急いでいるようにと床に付けていた両足で、強くスリッパを掻いていき、「も、もちろんだよ!」


  自分が彼に投げていた言葉にからかわれているようにと、軽く口角を上げに来る竜祥の酷く幸せに溺れているような態度を目にすると、つい大したことができないでいる自分には彼にこんなにも幸せそうに見えてしまう表情を浮かばせていた事に、少しばかりプレッシャーを思えてしまうと同時に、頗る喜んでいる自分の思いに右手の親指を支配されているような気分にされている小夜は、猛然と彼に向けて強く右手の親指を立てて言う、「一生大事にするね!」やけに元気に満ちているような声で彼に話を向けていた自分の言葉に、心をくすぐられているような竜祥の瞳に屈託のない笑みを見せて行きたいと強く思って行くと同時に、つい急いで彼を自分の隣りに永久的に縛っていけるような儀式を起こしたいと願っていく小夜は、大慌てで彼に辞儀を向けに行った、「これからもよろしくお願いします!」

  

  酷く丁寧に感じてしまうくらいに自分に辞儀を向けに来る小夜の様に、背中を痒くされているように感じつつ、ただ付き合っていくと決めていただけなのに、どうしてももう彼女にプロポーズにオーケーして貰えたような気分になりつつ、本当ならきっと彼女からして見れば、いとこ同士での付き合いになるくらいになると、もうプロポーズを受けていくよりずっと決意していかないとならないことなのであろうと、内心で思っていく竜祥、強く自分たちの胸を満たそうとしているような空気を吸い込んでは、軽く顎を上げていく竜祥は目一杯鼻翼に力を込めては、軽く興奮に揺さぶられているような両手を太股の上に置いては、額を下げて行きつつ、彼女の上げようとしないでいる小さな頭にぶつかったりしないで行こうと心の中で気を遣っていく彼は言う、「うん…」


  ごくりと固唾を飲み込んでは何度も鼻翼に力を込めてしまう小夜は、チラッと自分と儀式を交わしてくれているようにと辞儀をしてくれている竜祥の様に一瞥しては、口角が自ずと目一杯上げれているような気分になり、ぼんやりと目線を右手にある箱に向けてしまう彼女は、つい自分の大好きな彼には一体自分にどんなプレゼントを用意してくれていたのだろうかと、気になり始めている、「開けてもいい?」


  「うん、」まったりと背筋を伸ばしては、自分に期待に満ちているような眼を向けに来る小夜の態度に、からかわれているように感じつつ、嬉しそうにと軽く左手の人差し指で痒くなっていた口角を掻いて行きながら、丁寧に頷いては、目線を机にある杖に向けに行く彼、「つけて見てもいいのよ、俺はこいつを使って見るよ。」忽然、まるで自分の興奮気味に操られていたような両手を止めに来るような竜祥が紡いで来た話に、心を軽く突かれているようにと感じてしまう小夜、「あ…」突然、自分の唇から零れていた間の抜けたような声に興味を引かれているようにと、ぱちくりながら自分に目を向けに来る竜祥の自分にどうかしたのかと、聞きに来るように自分の顔を見つめては、きょとんとしている顔を浮かべたままで、小首を傾げていく姿勢に萎縮していく小夜は、ぽつりと弱っているような声を発していく、「でも…本当はダメだって半ば思って選んだプレゼントなんだから…」


  自分の縮めているような声色に戸惑っているようにと小首を傾げていく竜祥の姿を見つめては、つい机にある今更見ると、少し短いのではないのかと、彼のすらりとした両足に一瞥してしまう小夜は言う、「復帰祝いって言うか、お別れのプレゼントではなく、」軽く繊細な眉毛に力を込めては、左手の人差し指を立てていく小夜は、丁寧に左手で軽く杖の取っ手に触れにいく竜祥の潤んでいた赤い瞳を見つめていき、「付き合う記念としてまた何かプレゼントを送ろうか?」


  自分が彼に投げていた話に驚かされているようにと眉毛を跳ねらせに来る竜祥の様を見つめて行きつつ、何度も鼻翼に力を込めていく小夜、「その杖を返品して来るからさ?」自分が彼に向けた言葉を快く思わないでいるようにと目を半開きさせに来る彼の様に、弱らされているようにと強く感じている小夜はチラッと目線を机にあるビリヤードキューのような杖に向けに言う、「なんか…それだと良くなさそうな予感がするしさ。」


  ようやく結ばれるようになれたと言うのに、自分たちの会話を見守ってくれていたようにも思える、彼女が選んでくれていた大事な杖を返品しようとするような小夜の態度に、目を半開きさせて見たくなっている竜祥は軽く右手で鼻を擦っては、ぽつりと弱っているような声を発していき、「迷信だね…」「むぅ…」自分が彼女に投げていた言葉に拗ねているようにと、紅潮していた白皙の頬を膨らませに来る憎めないでいる、可愛らしく思える態度に微笑んでいく竜祥は提案していくようにと左手の人差し指を立てて言う、「俺がお前にやったプレゼントを付き合う記念にすればいいんじゃないのか?」

  

  ぼんやりと自分の顔を見上げに来るきょとんとしている表情を浮かべに来ている小夜に、微笑んで行きながら、軽く左足で自分の体重を支えていく竜祥はゆっくりと立ち上がっていき、「お前が選んでくれた全てのプレゼントを全部大事にしたいんだ。」「ううう…」自分を感動の波と、彼と言う名の渦に巻き込んでは、二度と離れなくなっていこうとするような言葉を連続的に自分に投げに来ていた竜祥に、困らされているような気持ちにされているように感じては、思わず軽く弱っているような小さな両手を握っていく小夜は軽く眉毛を顰めて行きつつ、チラッと丁寧に両手で自分が買っていた杖に触れていく竜祥の横顔を見上げて言う、「大好き…ですよ?」


  いとも簡単に自分の内心を軽く跳ねらせに来るような言葉を紡いで来た小夜の、自分の返事を待っているようにと自分に潤んでは、少しばかり充血しているピンク色の眼で映し出してくれていている彼女の様に、からかわれているような気持ちになり、可笑しそうにと笑っていく竜祥、「ふふ…」自分が軽く笑っていた事に関して快く思わないでいるようにと、艶やかなピンク色の唇を尖らせに来ている小夜の様に、口角を上げられているような気がしている竜祥は丁寧に頷いていた、「ええ、」まったりと自分の手に触れていたひんやりとした杖の感覚を感じて行きつつ、自分が紡いだ酷くシンプルな返事で喜んでいるようにと、笑って来る少しばかり安直にも感じてしまう彼女に苦笑いして見たくなっている彼は軽く左手を胸元に当てていく、「俺も大好きですよ?」


  「えへへ…」幸せに満ちているような声を上げに来る小夜の様に、目を細められているような気がしては、軽く手にある杖に目線を落としていく竜祥はぼんやりと右手にある杖をまったりと床に付けて行きつつ、軽く前に向けて一歩を踏み出しては、自分の背丈と少しばかり合っていないようにも思える右足を挫かせに来るような杖の、微かに尖っているようにも思える取っ手に右手を付けに行きつつ、自分の後ろから伝わって来ている小夜の包装を破いているような音を耳にしていく。


  「おおお…」ぼんやりと瑞々しく思える輝いているようにも見えてしまう、青色の小さな二つの丸を見つめて行きながら、あんぐり口を開けていく小夜は思わず胸元にある感動に唇を開けられているような気分になり、嬉しそうにと呟いていた、「コンタクトだ…」酷く高ぶっているような思いをしているようにと微かに震えているような声を漏らして来る小夜の態度に、口角を軽く上げられているような気分になってしまう竜祥は、まったりと振り返って行きながら、右手にある杖に体重を微かに傾かせにいき、「昔、言ってなかったっけ、」


  「うん?」自分が彼女に向けた言葉にピンと来ないと語ってくるようにと、可愛らしく小首を傾げていく小夜の様に口角を軽く上げられているようにと感じている竜祥は、呆然と潤んでいた赤い瞳を右手にある自分の右足より少しばかり短く感じてしまう杖に向けに言う、「色んな目の色になってみたいって。」忽然、自分を驚かせようとしているような言葉を投げに来ていた竜祥の態度に、見開かされているように感じては、思わずあんぐり口を開けていく小夜はついきょとんとしている顔を彼に向けにいき、「覚えててくれるんだ…」


  酷く感動されているような態度を自分に示しに来る小夜の様に笑ってみたくなりつつ、照れくさそうにと軽く左手の人差し指を立てては、彼女に痒くされていた頬を掻いてしまう彼、「まあ、記憶力には自信はある方なんだからな。」自分が彼女に知らせにいく言葉にからかわれているようにと、軽く口角を上げに来る小夜の様に、内心にある照れくさい思いを強化されているように感じては、思わず彼女の潤んでいたピンク色の眼から目を逸らしていく竜祥は、何度も鼻翼に力を込めていき、「花屋は…今はちょっと無理はあるって訳ではないんだけれど。」


  忽然、急にも思えるくらいに子供の頃、自分が時々彼に語っていた夢を語り始めて来る竜祥の態度に戸惑う思いを強いられているように感じては、思わずぼんやりと小首を傾げてみたくなっている小夜は困惑気味になり、呆然と眉間に皺寄せていく、「うん?」小夜の自分の言葉の内容を上手く理解してくれないでいるような態度に、目を半開きさせてみたくなりつつ、思わずため息をついて見たくなっている竜祥は軽く左手の人差し指で、彼女の軽く握っていた白皙の両手を指差して言う、「なんか、花を造形していくと手にいっぱい傷つけてしまうんだよ。」


  突然、自分の眉毛を軽く跳ねらせに来るような一言を投げに来ていた竜祥に、あんぐり口を開けられているような気がしてならないでいる小夜は、思わず軽く顔を彼に近づかせにいき、「えええ…?」酷く驚かされているような声を発していた自分に飽きれているようにと、目を半開きさせに来る彼に苦笑いしてみたくなりつつ、自分はもしかしたら酷く常識的な問題をまた彼に知らされる事になってしまうのではないかと思って行きつつ、彼が自分と生涯共に過ごすような人間であるのを思うと、ついもしかしたら彼は神様が自分に授かってくれていた愛が詰まっている辞書なのではないかと、妄想に耽って仕舞いそうな気分になっている小夜は彼に尋ねていた、「そうなんだ?」


  全くもって花屋の仕事内容について調べていないような小夜が、自分に向けに来る様に飽きれては思わず軽く首を横に振ってみたくなっている竜祥は軽く左手を上げては、額を擦っていく、「自分の夢なんだから…」「むぅ…」自分が彼女に見せにいく飽きれているような態度に、文句をぶつけて見たくなっているようにと軽く唇を尖らせに来ては、白皙の頬を膨らませに来る小夜の態度に、口角を上げられているような気がしては、軽く体重を自分と少しばかり似合わないように感じてしまう杖から引いていく竜祥は微笑んで言う、「調べて行こうよ。」


  竜祥が自分に酷く気を遣ってくれているようにと淡い笑みを浮かべに来る様に、心を撫でられているような気持ちになり、ぼんやりと目を細めては、自分の右手にある青色のコンタクトに目線を向けにいく小夜、「でも、滅茶苦茶子供の頃であなたに話してた夢だったのでしょう?」急に吹っ切れたような態度を自分に見せに来る小夜の様に、戸惑う思いを強いられているような気がしては、漠然と小首を傾げては、軽く頷いていく竜祥、「うん。」呆然と自分の右手にある自分の右手に温められていたようなコンタクトの箱に目を向けては、竜祥が自分に送ってくれていたプレゼントだと思うと、ついどんなものであろうとも、頗る気分が良くなって行けそうな気がしている小夜は、屈託のない笑みをぼんやりと自分の顔を映し出してくれている赤い瞳に向けに言う、「子供の頃の夢はもういいかな?」


  「えー?」自分に怒れないような燦爛とした笑みを見せに来る小夜に、少しばかり悩まされているような気分になり、右手にある道端にいる重度の猫背になり、背丈が縮めたお爺さんが使いそうな杖の存在を思っては、小夜が自分に送ってくれていた始めて異性としての関係を確認していた記念を、見守ってくれてた大切な物だと思うと、つい感銘を受けては、物自体はどうでも良く感じてしまう竜祥は、軽く肩を縮めては、喜んでいるようにと軽く右手にあるコンタクトの箱を、机に置いて来る小夜の近づいて来る様に拗ねて行くようにと声を発していた、「色々調べてたのに…」


  「じゃ、」竜祥のまるで子供のようにと自分に拗ねているような一面を見せに来たことに、心をくすぐられているように感じては、ぼんやりと目を細めていく小夜は口角を上げては、まったりと両手を彼の項に向けて伸ばしていき、「お詫びとして~」突然、否応なしに自分の眉毛を跳ねらせに来るような小夜の自分の逃げ道を塞がって来るような、繊細な両腕の存在に絶句されているような気がしてしまう竜祥、「えっ?うっ!」突然、有無を言わさずに自分の微かに開けていた唇を無理矢理にも思えるくらいに、閉ざしに来る柔らかい感覚と、彼女の温かい温度を帯びている体から漂って来る自分の鼻腔に甘えに来ているような苺の香りに、目を細められているような気分になり、心を奪わられているような気がしてならないでいる竜祥。


  ぼんやりと自分を閉ざしてくれていた温かい暗闇から解放してくれているような少しばかり霞んでいるようにも見えてしまう視野の中にある、紅潮していく彼の白皙の顔の存在に頗る安心感を感じつつ、丁寧に軽く伸び上げていた両足を引いては、踵を床に付けにいこうとする小夜、”ちゅっ。”蕩けて仕舞いそうな視野の中にある自分たちの唇の間から立てていた可愛らしく感じて来る音に、自分と同じように照れくさい思いを強いられているようにと、一瞬口角を斜め下の方向に向けていた竜祥の様に心をくすぐられているように感じては、体が一瞬にして燃えているのではないかと錯覚してしまうくらいに、熱気に翻弄されているようにと感じている小夜は、ぽつりと震えているような声を漏らしていた、「キス…しちゃった~」


  無邪気な子供のようにと酷く喜んでくれているような小夜が自分に見せに来る屈託のない笑顔に、心を苛まれているような気分になり、つい彼女と目線を合わせるのが尋常じゃないくらいに恥ずかしく感じてしまう竜祥は、呆然と目を細めては、自分の身体の感覚を集めているような唇の存在に、心臓が強く揺さぶられているような気分になり、ついどうしたらいいのかが分からなくなっている竜祥は何度も鼻翼に力を込めていき、「うう…」前のめりになって来る彼女の自分の顔を見上げに来る姿勢に、内心にある恥ずかしい思いが一層強化されているような気がしてならないでいる竜祥は、ごくりと固唾を飲み込んでは、丁寧に首を縦に振っていた、「うん…」


  竜祥が自分に向けに来る大人になってからは酷く珍しく感じてしまう照れているような態度に、心を激しく跳ねらされているような気分になり、思わず強く両手を握っては、軽く体を飛び跳ねて見たくなってしまう小夜は、彼の瞳の中にある自分の姿を見つめていく、「嬉しい?」自分の既に彼女に揺さぶられては、滅茶苦茶にされているような心臓をこれ以上弄って来るような小夜が、自分に投げに来たシンプルな一言に涙目にされてしまいそうな気分になりつつ、つい自分は酷く幸せに溺れているんだと強く思ってしまう竜祥、「う、うん…」何度も赤くなっていた鼻翼に力を込めては、強く両手を握っては、丁寧に頷いていく彼、「滅茶苦茶嬉しい。」


  「えへへ…」竜祥が酷く自分に誰とも付き合ったことのない故に可愛く感じてしまう初々しい童貞の一面に、口角が最大限なまでに上げられているような気分になり、つい背中が焼かれているような気持ちになりつつも、彼の目の前から姿を消し去っていきたいくらいに恥ずかしい思いを強いられているようのに、まだ彼の自分に照れている姿をもっと見てみたいと願っていく小夜は、自分の震えているような心臓を鼓舞して行くようにと強く両手を握っては、彼の顔を見上げていき、「もう一回して見る?」


  酷く調子に乗って来るような顔面が真っ赤な林檎と化していたような小夜が自分に向けに来る様に、目を半開きさせて行きつつ、向きになっている子供のような気持ちにされているようにと感じて来る竜祥は軽く腕を組んでは、何度も鼻翼に力を込めていく、「からかうのは止めて貰おうか。」自分が彼女に語っていた拗ねているような声に弱らされているようにと腕を組んでは、唇を尖らせに来る小夜の自分の行動を真似しに来るような様に、からかわれているように思えては、軽く目線を机にあるコンタクトの箱に向けにいく彼は言う、「ほら、コンタクトを付けてみろ。」


  自分ともう一回キスしてくれないでいるような竜祥の態度に不満を覚えては、思わず歯ぎしりしてみたいと思ってしまう小夜は何度も鼻翼に力を込めていき、「ちぇー」自分の鼻腔の奥をからかいに来るような小夜が見せに来る態度に、口角を軽く上げられているようにと感じて来る竜祥は目を細めて行きつつ、彼女の潤んでは、真っ赤になっていたピンク色の瞳に顔を近づかせに行きつつ、まったりと右手を上げては、彼女の左肩に置いていく、「キスしたいのか?」刹那、否応なしに自分の眉毛を跳ねらせに来るような仕草を、仕掛けに来ていた竜祥の身体から漂って来る熱気を放っては、自分の脳内を蕩かそうとしているような様に口角が斜め下の方向に向けて固定されているようにと感じている小夜、「うう…」必死に歯を噛んでは、萎縮しているようにと肩を縮めていく小夜は何度も鼻翼に力を込めては、つい彼の顔から目を逸らしていく小夜、「うん…」無理矢理自分を弱らせに来るように、向きになっているようにと自分に徐々に顔面を近づかせに来る竜祥の酷く大きく見えてしまう潤んでいた赤い瞳の中にある自分の顔を見つめていく小夜は、軽く弱っているような肩を縮めては、繊細な両手を握っていき、「あなたとなら。」

  

  ピンク色の指先を隠しているような小夜が自分に向けに来る様に、心の奥をくすぐられているような気分にされている竜祥は、自分が彼女にしようとする事を理解しているようにと強く両手を握っては、目を瞑って来る様に笑って見ようと思っていく、「ふん…」段々自分の顔面に近づいて来る彼の匂いに、体を燃やされてしまいそうな気分になり、つい両手をかざしては、彼に自分が着ていた服を脱がしやすくしていくべきなのではないかと、漠然とした思いを抱えては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう小夜は軽く両手を上げて行こうと考えていく。


  突然、まるで自分の顔面を殴ろうとしているようなゆっくりと上げに来る小夜の、酷く赤裸々のようにも思える自分の内心にある欲望をくすぐろうとしているような行動に、目を半開きさせて見たくなっている竜祥は、彼女に飽きれているようにと軽く口角を上げては、丁寧に彼女の両手を握っていく。刹那、酷く貪欲にも思えるくらいに自分の両手を掴んで来ては、自分にはもう彼と言う名の狼の餌食になっているんだと、自分に知らせに来るような竜祥の行動にもしかしたら自分はこのまま穿いていたスカートを剥がされてしまうような、酷く激しく思えるプレイを強いられちまうのではないかと、心の中にある期待に脳内を起爆されてしまいそうな気分になり、つい太股のもとが少しばかりむずがゆくなっているように思えては、軽く両膝を膝で擦っていく彼女、「ううっ…」


  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る