第452話細かい事はどうだっていいんだよ、潰されるんだしさ?

  小汚い男性の偽物でも見つかってしまったのではないかと思わせに来る、本気で宝箱を開けようとしているのに、上手く中身を見れないでいる様に目を細められているように感じつつ、彼のようなかなり強化されていた人でも開けることができない宝箱は、自分にもきっと開ける事はないのであろうと考えていく斗奴雷は悔やんでいるようにと歯を噛んでは、宝箱を奪うことで相手を倒していく未来は自分から遠くに離れていたような気分にされている彼は、何度も鼻翼に力を込めては、チラッと自分にどうしたらいいのかと尋ねに来るようにと潤んでは、泣き出してしまいそうな眼を向けに来る彼女の態度に向けて無理矢理右側の口角を上げては、死にたくないでいるお嫁さんに死なせるはずないのだろうと、例え一秒でも、死にたくないでいる思いを示しに来る彼女が死を恐れているのを自分に知らせにくれるのなら、自分は全力で一秒でも多く彼女の命を、己の全てかけては守って行こうと内心で決断を下していく斗奴雷は強く鼻で笑っては、喉から戦慄しているような声を絞り出していく、「包丁を仕込んでも…」引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、少しは冗談を紡いで彼女にせめての安心感を覚えて欲しいと願っていく彼は言う、「多分相手を殺せないと思いますよ…」

 

  自分に呆けに来ているような一言を向けに来た斗奴雷の嫁である自分の、彼への思いを愚弄するような言葉に苛立ちを覚えては、思わず強く歯を噛んでは、何度も鼻翼に力を込めていく祐理子は懸命に眉間に皺寄せては、必死に喉から声を絞り出していた、「自分を殺す用に決まってるのでしょ!」”ドクンー”突然、無理矢理にも感じてしまうくいらに、彼女に死の縁から引っ張り返して来ようとしていた自分の思いを破いて来たような彼女の言葉に、眉毛が否応なしに跳ねらされているような気がしている彼、「えっ?」自分と同じように彼女の思いに絶句されては、どうしたらいいのかが分からなくなっているような斗奴雷の横顔に一瞥しては、一体どれだけ彼の事を愛しているのだろうかと、楽々花に尋ねて見たいと強く思ってしまう小汚い男性。


  何度も鼻翼に力を込めては、強く左手を胸元に当てていく祐理子は目一杯眉間に皺寄せては、自分には彼と共に生きていて、死ぬ時も一緒じゃないと嫌なんだとドラマにも感じてしまうような思いを、確実に抱えているんだと強く思っては、潤んでは泣き出してしまいそうに感じて来る視野の中できょとんとしている表情を浮かべに来る彼の存在を探していく、「わたしは、あなたとしか愛を確かめたくないわ…!」頬が赤くなっている祐理子が自分に向けに来る酷く可哀想に感じては、無力な故に大切なお嫁さんを守れないでいる何処か、彼女を泣かしてしまいそうな自分の存在に苛立ちを覚えては、思わず強く歯を噛んでしまう斗奴雷、「ううっ…」口角が斜め下の方向に向けて固定されているような気がしては、彼女にちゃんと生きていて欲しいんだと言う自分の柱の存在が佇んでいるのを知りつつも、不合理だと思いながら確かに抱えている思いに焦燥感を覚えては、涙目にされているようにと感じて来る斗奴雷、「くそ…」


  彼女の為に酷く悔やんで来る斗奴雷の本気で涙を零そうとしているような様に、目を細められているように感じつつ、何度も鼻翼に力を込めては、軽く歯を噛んでしまう小汚い男性はつい楽々花にはちゃんと彼女を幸せにしていけるような人を見つけたんだと、内心で思って行きながら、微笑んで見たくなっている小汚い男性は声を発していた、「おい、これの開け方を知らないか?」忽然、酷く深刻な状態に置かれている自分たちにどうだって良さそうにと感じてしまう話を持ち掛けに来ていた小汚い男性の態度に、目を半開きさせてみたくなりつつ、不服そうに歯ぎしりしていく斗奴雷は声を上げていき、「どうして僕が知れると思ってるのかな…」


  斗奴雷の拗ねている子供のようにと眉間に皺寄せては、唇を尖らせに来る様と同調しているような楽々花が見せに来る様に、口角をくすぐろうとしているように感じつつ、アイドルの事を応援して行こうと思っていく小汚い男性は軽く左手にある宝箱を二人の方に向けて伸ばしていき、「だって、他に頼れる相手ねぇしさ?」敵である自分に酷く重要な宝箱を渡そうと語って来ていたような相手の真摯な態度に苛立ちを覚えては、相手はもしかしたら自分が油断していく隙を狙いに来ては、祐理子の手にある包丁を奪おうとしているのではないかと懸念していく斗奴雷は何度も鼻翼に力を込めては、ぽつりと声を発していく、「素直だな…」ごくりと固唾を飲み込んでは、恐る恐ると相手の存在を警戒して行きつつ、まったりと右手を上げては、相手がもし急に何かしらの変な真似をしに来たら直ぐにでも祐理子を連れて行こうと考えていく斗奴雷は、軽く左手を自分の後ろで隠れているような彼女に触れようとする、「貸してみ?」


  楽々花の安否を最優先にしているように自分の顔に警戒しているような目線を向けたままで、自分に宝箱を彼に向かって投げていけと語って来るような斗奴雷の姿勢に、目を半開きさせてみたくなりつつ、可笑しそうにと笑っていく小汚い男性は軽く左手にある宝箱を投げに行った、「はい、」眉毛を顰めたままで、自分の顔を睨んでは宙を舞う宝箱を受け取ろうとしないでいる斗奴雷の態度に、口角を軽く上げられているように感じては、軽く右手の人差し指を立てていく小汚い男性は言う、「勝手に使うんじゃねぇぞ?」


  自分の左手を呼んで来るようにと宙を舞う天使の羽根の如く、少しばかり白い羽を引いているような不可思議にも感じてしまう小さな青色の光を放つ銀色の箱に一瞥していく斗奴雷、「まぁ…」軽く自分の左手にぶつけに来ては、まるで存在自体はしていないんだと言っているような、全くもって重さを感じることが出来ないでいる左手にある、丁度自分の左手にフィットしていたような箱に眉毛を軽く跳ねらせているような気分になっている彼は、ごくりと固唾を飲み込んでは、酷く大人しく右手にある包丁を握ったままで自分の顔を見上げに来る祐理子に一瞥しては、自分には大して敵意を向けなくなっているような相手の存在を感じていくと、つい相手の信頼を裏切りたくはないと、酷く甘く感じて来る思いに苦い笑みを浮かべてみたくなっている斗奴雷は、相手の瞳を睨むようにと呟いていく、「彼女に手を出さないと約束してくれるのなら…」


  まったりと腕を組んでは、自分が目一杯力を込めて開けようとしていた箱は、彼が簡単に開けることが出来るはずもないんだと強く思って行きながら、ゆっくりと息を鼻から吐き出して行きつつ、彼を守りたいのに、弱い思いに刺激されては、何時でも自害して行こうと考えているようにと右手にある包丁を軽く上げに来る楽々花の態度に見開かされては、思わず軽く体を二人の方向から引いてしまう小汚い男性、「ふん…約束しようかな、」自分が二人に向けに行った甘やかしているような言葉に見開かされている斗奴雷の、自分を不信しているような様を見ていきつつ、軽く鼻翼に力を込めては、相手は果たして本当に楽々花を守れるのかどうかも見極めていかないと、自分の大好きな彼女をただ気合いがあるだけの奴には、任せられないんだと思っている小汚い男性は言う、「内容次第で。」


  もし自分が開けてたら、まだ宝物を奪おうと語って来るような小汚い男性の話をぼんやりと耳にして行きつつ、相手が開けることが出来ないでいたものは、上手く嫁を守れないでいる自分には開けれるはずもないのだろうよと、愚かにも思える小汚い男性に言って見たくなっている斗奴雷はぽつりと呟いていき、「左様ですか。」強く右手にある包丁を握ったままで、徐々に喉元に向けて行こうとする祐理子は目から眼を飛び出して行こうとしているようにと、斗奴雷の左手のひらに乗せていた繊細な銀色の箱を睨んでは、もし箱を開ける瞬間で爆発してくれては、自分を彼と共にあの世に送ってくれたら、それはそれで至福のひと時になれるのだろうなと、漠然とした思いを抱えている。


  ぼんやりと自分とお嫁さんを救ってくれるかどうかの鍵にもなり兼ねないでいる銀色の宝箱に、軽く右手の人差し指を自分の心臓に高鳴りを植え付けに来るような鍵穴に添えていく斗奴雷は何度も鼻翼に力を込めては、ごくりと固唾を飲み込んでいた斗奴雷、忽然、宛ら自分の右手の人差し指の指先に甘えに来るような錠の酷く柔らかく感じて来る感覚に、戸惑う思いを強いられているような気がしてならないでいる斗奴雷は思わずぼんやりと小首を傾げては、少しばかり錠の柔らかい感覚に驚かされては、右手の人差し指を引いていく自分の行動に合わせに来るようにと、ゆっくりと淡い青色の光と化して来るように自分の人差し指に向けて伸ばしに来る宝物の形を変えていく様に、無理矢理あんぐり口を開けられているような気がしてならないでいる彼。


  まるで生き物のようにと光を放っている小さな蛇の如く、斗奴雷の人差し指を纏っては段々伸び上げているような宝物と言う形を変えていたような淡い青色の光に、見開かされているような気がしてならないでいる祐理子は思わず感嘆の声を漏らしていく、「おおお…?」やけにまったりと自分の人差し指を纏って来ては、手のひらをくすぐろうとしているような宝物の存在に戸惑う思いを強いられているように感じては、自分にはもしかしたら変な物に絡まられているのではないかと酷く不安になっている斗奴雷は、思わず軽く白い歯を噛んでは、右手にある淡い青色の光を放っている蛇のような武器なのかどうかも分からないでいる物を振り解いで行きたいと願っていき。


  ”フー”刹那、猛然と右手を黒い髪の毛をしていた小汚い男性に向かって、振っていた自分の思いを感知してくれているような光の縄の、一瞬にして伸び上げては、自分の目を奪いに来るような凛とした細長い体と化しては、淡い青色の羽根を放っていく様に戸惑う気持ちを植え付けられているような気分になりつつ、呆然とあんぐり口を開けては、自分の右手にある武器に目を奪われているような小汚い男性の潤んでいた灰色の瞳に一瞥していく斗奴雷、「え…?」


  自分には急にとんでもない武器を手にしていたぞと、自分に証明しに来るような小汚い男性の眼にある先端が微かに折れていたような白い剣の、雲のような体に浮かべていた小さな菱形の青色の光を放っている穴を見ていく斗奴雷は、ぼんやりとぱちくりして行きつつ、内心にある戸惑う思いに支配されているような目線を、右手にある羽根を握っているんだぞと知らせに来るような柔らかく感じては、微かに起伏している波を連想させに来る生きているような真っ白な柄に絶句されては、自分の手の甲を気に入っているようにと触れに来る、全くもって重さを感じることが出来ないでいる武器なのかどうかも分からないでいる存在に、眉間を突かれているような気分にされている斗奴雷はごくりと固唾を飲み込んでいた。


  まるで彼女の旦那さんと同じように酷く奇妙に思えては、呼吸しているようにも見えてしまう刀身にある青色の穴で、淡い光を放って来る剣にぱちくりしていく楽々花から、目線を剣らしき武器に向けていく小汚い男性は、漠然と小首を傾げては、何故自分が必死に開けようとしていたけれど微動だにしないでいた宝物は、急に彼の武器になっていたのだろうかと、疑問に体の奥を満たされているような気がしている小汚い男性は、ぽつりと渇いていた唇を開けていき、「なんや…?」自分が発していた間の抜けたような声と質問に、目線を引かれているようにと自分の頬を見て来る同調していたような二人にぱちくりして行きつつ、軽く右手の人差し指で尖っていた先端を自分に向けようとしている武器を指していく小汚い男性は言う、「それ…」


  小汚い男性が投げに来ていた自分の方こそ一番詳しく知りたいと強く思っては、自分の体を蝕んだりしないのかと、天使の羽根を連想させに来る武器は実はシルエットが仕込んでいた罠だと思うと、つい全人類を苦しめに来ていたシルエットがちょっとした悪ふざけで、とんでもないくらいにシンプルなる美しさを備えている武器は実はとんでもないくらいに、えげつない機能が添えられていた可能性は非常なまでに高いと考えていく斗奴雷はごくりと固唾を飲み込んでは、自分の右手と一体化していたようなただの大型のアクセサリーにも感じて来る白い剣を見下ろしていく。


  ”ドクンー”刹那、無理矢理自分に手にあるようやく手にいれたようにも感じてしまう武器を、捨てさせに来るような見慣れてはならないようにも感じてしまう、小さなマッチのような黒い頭をしていたシルエットのゆっくりと刀身から小さな体を浮かべに来る姿勢に、見開かされているように強く感じては、急いで祐理子のもとから離れて行かないと何かしらの事が起こると、彼女を巻き込んでしまうんだと強く考えている斗奴雷。


  「説明しよう~」パーティーでも開いていこうと語って来るような、やけに活気に満ちている口調で言葉を紡いで来たシルエットの存在に戸惑いつつ、軽く歯を噛んでは、眉間に皺寄せて行きながら小さく見えてしまうシルエットを警戒していくようにと、軽く右足を外側に向けて伸ばしては、いざという時は急いで逃げていくんだと思っている斗奴雷。自分の事に酷く恐れているような三人の微動だにしないでいる姿に、心をくすぐられているように感じつつ、まったりと右手の人差し指を立てていくシルエットは、言葉を続けていた、「真沙夢音(まさむね)は選ばれしものしか使うことが出来ないのであ~る!」


  「はい?」軽く血痕に汚されていたような喉元を伸ばしては、宛ら自分は脱落していたと語って来たようなシルエットが紡いだ言葉に、あんぐり口を開けられているような気分になり、ついどうして自分が真っ先に宝箱を手にしていたはずなのに、見す見すと所有物を相手に渡さないとならないのかと不満な思いを抱えつつ、奇妙な名前をしていた武器を上手くゲットしていなかった自分には、興味はないんだと語ってくるように酷く小さく見えてしまう背中を、自分に向けたままでいる、自分の存在を小馬鹿にするシルエットの態度に不満を抱えていく小汚い男性、「俺…いみねぇやん?」


  小汚い男性が語っていた話に酷く賛同していきたいと強く思って行きつつ、流石に特定の人でしか使えない武器になると、相当強いはずなんだと心の中で思って行きながら何度も鼻翼に力を込めては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう祐理子は、斗奴雷にはもしかしたら確実に相手を倒して行けるほどの強い武器を手に入れたのではないのだろうかと期待しては、興奮気味になりつつ、もう少し自分の大好きな彼とふしだらにも感じてしまう時間を過ごしていけるんだと内心で期待して行きながら、彼の右手に甘えているようにと風に吹かれては、楽しそうにと彼の手のひらをくすぐっていく真沙夢音の姿に一瞥していく祐理子は軽く鼻翼に力を込めては、呆けているような彼の代わりに一番にも思えるくらいに肝心な事を聞こうと思っていく、「何が出来るのかな…?」


  ぼんやりと腕を組んでは、自分も気になっているような話を代わりに紡いでくれていた彼女は、やはり悪には決して屈したりはしない女神様なんだと内心で強く思っていく小汚い男性は、斗奴雷はとんでもないようにも思える武器を手にしていた後で、さっき酷く二人を怖がらせていた自分に復讐しに来るのではないかと不安になりつつ、もしかしたら大した武器ではないのかもしれないと漠然とした思いを抱えている小汚い男性。


  真剣そうな深い紫色の瞳で自分の存在を映し出してくれている斗奴雷の緊張と興奮に、強張られているような顔を見上げては、軽く口角を上げにいくシルエットはまったりと振り返っては、小さな右足で刀身を軽く踏んでいき、「生きているんだよ~この子。」自分に眉間に皺寄せて欲しがっているような酷く中途半端に思える一言をぶつけに来ていたシルエットの存在に、悩まされているようにと感じてしまう斗奴雷。


  「主人の思いを持つエネルギー以内で全部応えて行くんだ、」軽く顎を引いては、赤い豆のような眼で宙に赤い糸を引いていくようにと、流し目で彼の事を見ていく自分に驚かされているように眉毛を跳ねらせてしまう斗奴雷と祐理子の様を堪能していくようにと、笑っていくシルエットは軽く右足を外側に向けて伸ばしては、小さな両手でバランスを取っていくようにと広げて言う、「もちろんバトルに関するだけだけどね?」


  宛ら自分の内心にある今にも手にあるヘンテコにも感じてしまう武器を使っては、祐理子と自分を守っては、柱の脅威から離れて行くと言う考えを見破って来ていたようなシルエットが惨いにも感じてしまうくらいに、自分に一瞬だけの希望を与えてくれては、全力で自分を再び絶望に満ちているような世界に叩き落しに来ていたことに、口角が斜め下の方向に向けられているような気がしている斗奴雷。


  斗奴雷の軽く歯を噛んでは、自分に向けに来る恨んでいるような眼差しに心をくすぐられているように感じつつ、軽く両手を上げては、肩を竦めていくシルエットは微笑んでいく、「この星が潰される前に逃れるような救済措置にはなれやしないんだ~」ぼんやりとシルエットが自分たちに向けに来ていた説明になっていないようにも思える言葉を、脳内で分析して行きつつ、結局のところは、真沙夢音と言う武器は一体何が出来るのだろうかと、分からなくなっている祐理子はチラッと目線を呼吸しているような真沙夢音に向け、弱っているようにと呟いていた、「凄いのかどうかは一概には言えない武器だね…?」


  シルエットが酷く凄く語って来ていた真沙夢音と言う武器のような飾り物としか思えないでいる説明に、目を半開きさせて行きながら、やはり自分は世界を救えるかもしれない武器を手にしていたのに、無くしてしまったまでついていないように感じている小汚い男性。祐理子が自分に向けに来る自分に彼女が投げに来ていた言葉についての意見を、聞こうとしているような潤んでいた金色の瞳の中にある自分の存在に、軽く笑ってみたくなりつつ、ぼんやりと頷いていく斗奴雷、「うん…」潤んでいた深い紫色の瞳を右手にあるとてもじゃないが、弱いようには思えないでいる武器に向けていく彼は軽く眉間に皺寄せては、チラッとまだ自分に質問を向けに行くチャンスをくれるようにと真沙夢音の上で佇んでは、まったりと腕を組んでいくシルエットの軽く顎を上げに来る様に一瞥して言う、「そもそもエネルギーってなんだよ…」


  自分にかなり核心について触れに来るような言葉を投げに来ていた斗奴雷の様に目を半開きさせてみたくなりつつ、彼が自分の唇から具体的な設定を聞かないと、真沙夢音はいくらでも彼の思いに添えていけるのにと、軽く肩を竦めては、助けて来ていたのに、自分の事を快く思わないでいる彼は酷く薄情な人間なんだと思っていくシルエット、「うるさいな、」呆れているような声を発していた自分の態度に、見開かされているような祐理子と斗奴雷の顔を交互に見ては、軽く小さな右手を上げては、遠くにある自分を呼んでいるようにも思える柱の存在を親指で指していくシルエットは言う、「細かい事はどうだっていいんだよ、潰されるんだしさ?」


  ”ドクンー”忽然、否応なしに自分の心臓を殴り込んで来るような一言を紡いで来たシルエットの存在に、悩まされているような、自分の左側でビクッと華奢な肩を跳ねらせていた祐理子に、心をつられているように軽く震わされていたような気がしている斗奴雷は、悔やんでいるようにと歯を噛んでしまい、「うっ…!」ぼんやりと目を細めては、生きることに酷く執着のあるように見えてしまう斗奴雷と楽々花の様に、口角を軽く上げられているように思いつつ、生きるだけで辛いのにと、シルエットが自分に見せに来た人間の汚れ切っていた一面を思い返していくと、つい生きていくのは怖くにも感じてしまいそうな小汚い男性は、強く震えている右手で包丁を握り締めては、好きな人の為なら死ぬ覚悟が出来ているのに、本当は死にたくはないでいる楽々花の少しばかり矛盾しているようにも考えて来る姿勢が愛おしく思えては、二人のような愛し合っては、生きることに頑張って行きたいと強く思っている方が人間らしいのではないかと、命に観念していた自分とぼんやりと比べていく小汚い男性。


  「まぁ、それでは適当に頑張っておくれよ~?」まったりと黒い臀部を尖っていた真沙夢音の先端に付けて行きつつ、軽く両手で膝を抱えていくシルエットは、気怠そうにと二人に話を向けていた自分に困らされているように、ビクッと眉毛を跳ねらせにいく二人に向けてまったりと右手をかざしていき、「一応制限はあるけれど、いっぱい自分で真沙夢音との相性を測って、」ゆっくりとすらりと伸ばしている黒い足を斗奴雷の事を酷く気に入っているような真沙夢音の柄の方に向けていくシルエットは、自分のゆっくりと真沙夢音に沈んでいくような体にあんぐり口を開けられている二人の顔を見上げて言う、「力を引き出してみてね~それじゃな~」


  ごくりと喉に引っ掛かって来ていたような唾液を飲み込んでは、熱気を放っているような己の体の存在を感じて行きつつ、ゆっくりと大人しく自分たちとシルエットの会話を聞き終えてくれていた小汚い男性の方に目を向けては、真沙夢音の中に消え去っていたような不可思議なシルエットの存在を気にしていく余裕は、いつ誰かに殺されても可笑しくないでいる状態に置かれている自分たちにはないんだと、強く感じてしまう斗奴雷は軽く白い歯を噛んでは、やけに余裕があるような表情を浮かべに来る小汚い男性に尋ねていた、「君に返したいけれど…」


  自分が彼に向けていく強ち嘘って訳でもないでいる言葉に、左側の眉毛を軽く上げられているような黒い髪の毛をしていた彼の灰色の瞳の中にある自分の様を見つめていく斗奴雷は、困っているようにと軽く左手の人差し指で軽く口元を掻いていこうと一瞬思っては、宛ら自分の思いに応えて来ているようにと柔らかくなり、まったりと自分の口元を掻いて来る羽根のようにと感じてしまう、軽やかな真沙夢音の刀身を曲がらせて来る様に絶句されては、口元を掻いていくのって全然戦う範疇にはいないのだろうよと、真沙夢音に叫んで見たいと強く思い、まるで自分に甘えに来るような武器なのかペットなのか分からないでいる真沙夢音の存在に、嫉妬しているようにと目を半開きさせに来る祐理子の顔に一瞥しては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう斗奴雷はついさっきやけに鋭く見えていた真沙夢音の存在を思うと、自分はもしかしたら意識のある武器に傷つけられてしまうのではないかと、ぼんやりと考えて行きながら、戸惑っているのを知らせに来るようにと腕を組んでは、首を傾げては眉毛を顰めに来る小汚い男性に一瞬していく斗奴雷、「どうやって外すのかは分からないだ…」


  斗奴雷の本気で困っているような態度を自分に向けに来る様に目を細められているように感じつつ、軽く鼻で笑っては、役に立ちそうにないでいる綿棒のような武器は要らないんだと考えていく小汚い男性は、思わず強く鼻で笑っていく、「へっ、良いってことよ、」軽く左手を上げては声を発していた自分の話の意味を上手く理解できないでいるような斗奴雷と、楽々花が浮かべているきょとんとしている様を見ていく小汚い男性は言う、「それを使って楽々花さんを上手く守ってみせろ?」


  自分にぱちくりして欲しがっているような小汚い男性のもしかしたら真沙夢音の存在を恐れているのではないかと、思わせに来ている弱っている様をぼんやりと見て行きつつ、軽く外側に向けていた右足を元の位置に戻していく斗奴雷、「はぁ…?」小汚い男性は一体何がしたいのだろうかと、自分たちにはもう敵意を向けに来ないでいるような灰色の瞳に戸惑いつつ、もしかしたら自分たちはシルエットの世話になっていた姿を目の当たりにしていたせいで、自分たちの顰蹙を勝ってしまうと、シルエットに復讐されるんだと自分たちにとっては絶好にも感じてしまうくらいに、勘違いしてくれているのではないかと思っていく祐理子。


  ニヤリと右側の口角を上げては猛然と左手の親指を胸元に当てていく小汚い男性は、斗奴雷の自分の思いを見抜こうとしているようにと目を細めに来る様を見つめては、強く鼻で笑っていく、「この俺に勝ったらその武器はお前にやるよ。」自分にあんぐり口を開けて欲しがっているような小汚い男性が紡いだ酷く格好良くにも感じてしまう話に戸惑いつつ、ぼんやりと右手にある握り締められていた包丁を下していく祐理子はきょとんとしている潤んでいた金色の瞳で相手の姿を映し出して言う、「いい人ね…あんたって。」

  

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