第360話君に良い暮らしをさせて来たのは…僕よね…?

  「うん?」宛らトイレを我慢しているような体勢を自分に向けて来る須賀の態度に戸惑いつつ、ぼんやりとぱちくりしていく美空は軽く右手の人差し指を頬に当てていき、「どうかしたのかな須賀君。」「えっと…」まるで美空と同じように少しばかり挙動不審になっている自分の事を見つめて来ている義威瀬は、酷く邪魔のように思えては、何度も鼻翼に力を込めてしまう須賀は困り果てているようにと、軽く右手でパーカーの帽子を被っていた側頭部を擦って行きつつ、床に目を向けていき、「オイラがプレゼントにしてた…」ごくりと固唾を飲み込んでは、緊張に泣かされてしまいそうな気がしていると同時に、もし自分が成功していた頃の事を思うと、つい胸元の奥から込み上げてくる高揚感に、口角を無理矢理上げられているようにと感じてしまう須賀は、チラッと目線を彼女の白皙の両足い向けてしまい、「この服の着心地は…どうかな?」


  酷くおどおどとしている須賀のぎこちない態度に、目を細められているように感じつつ、彼の外見のせいで心の底から差別しては、彼に永久的に美空に近づいて欲しくないと、強く思っている義威瀬は歯ぎしりして行きながら、無言で自分の手にある今の自分にとってのバイブルのようにも思える連環画を抱えたままで、須賀の萎縮しているような態度を青色の瞳で映し出していく。


  「うん、最高にいいと思うよ?」軽く口角を上げては、まるで自分の皮膚を撫でてくれているような、酷く繊細のようにも感じてしまう体にくっついて来ているのに、滑らかな感覚で自分の皮膚と微かな距離を置いていたような白い服を見下ろしては、須賀がいると、自分は酷く贅沢な毎日を過ごせていけそうな気がしてならないでいる美空は、幸せそうな笑みを浮かべて行きつつ、チラッと横目でやきもちを焼いているような義威瀬の唇を尖らせては、軽く夕陽に橙色に染め上げられているような頬に一瞥しては、自分が綺麗な洋服を着ている様を彼に見せているんだと内心で思うと、つい飛び跳ねてみたいと思ってしまう美空は、まったりと目線を須賀に向けていき、「ありがとうね、須賀君。」


  美空が自分が彼女に用意していた洋服を酷く気に入っては、喜んでくれている態度に見開かされているように思いつつ、口角が軽く斜め下の方向に向けて引かれているように思えては、急いでいるようにと両手を上げてしまう須賀、「お、お礼なんて要らないよ…」何度も鼻翼に力を入れては、プレゼントを送っていた側のはずなのに、おどおどしている自分の態度にからかわれているような美空の瞳を見つめてしまう須賀、忽然、まるで無理矢理自分に彼女の眼から目線を逸らせに来るような、彼女の酷く麗しく思える潤んでいた眼に心を跳ねらされているように感じては、漠然と彼女が繊細な背中に付けていたようなピンク色のコスチュームを着こなしていたキャラクターが、プリントされていたリュックに一瞥してしまう須賀は言う、「き、君が気に入ってくれるなら…」


  須賀のやけに何かしらの事を美空に語りたいけれども、遠回りにしている様に目を細められているように思いつつ、軽く鼻翼に力を入れては、彼の事を嫌悪しているような思いを隠しきれないでいるようなクラスメートたちに一瞥していく乾里娘は、思わず軽く口角を上げて見たくなりつつ、須賀はどんなことをしでかすのかを、楽しみにして行きながら、あわよくば夏休みに入る前に、自分が転校するかもしれない時期に間に合ってくれては、義威瀬が好いている彼女と義威瀬に二人きりになれては、誰にも邪魔されないでこれからの学園生活を送っていけるような場面を仕上げては、自分に宿題を移させてくれて来た義威瀬に、最大のお礼をして行こうと強く願っている乾里娘は軽く口角を上げては、期待しているような眼差しを須賀に投げている。


  「お父さんに頼んだ甲斐があったものよ…」恐る恐ると軽く人差し指を突いて行きながら、まるで自分の心を誘惑しに来るような、美空の首元に浮かんでいた小さな鎖骨に、体を魅了されているように感じては、思わず喉に詰ってくるような唾液を飲み込んでしまう須賀は、彼女の酷く華奢な体に顔を向けると、つい彼女が着ていた服は自分が彼女の為に思って買っていたんだと言う事を強く意識しては、自分が彼女に送っていた服を奪うと、自分が慕っている美空は真っ裸になるんだと言う思いに、歪んでいるようにも思える口角が最大限なまでに上げられてしまいそうな気がしてならないでいる彼は、再び固唾を飲み込んで、美空が履いていた白い靴下に視線を向けていき、「み、美空は…」ゆっくりと左手を上げては、脳内が美空の身体に占拠されては、上手く周りの事を見れなくなっているようにと感じてしまう須賀は、引き攣っているような笑い声を混じっていくような声で、彼女に言葉を投げていく、「僕の事が好き…?」

  

  「うん!」自分に沢山お金をくれるだけではなく、服もちゃんと買ってくれる須賀を嫌うはずもないんだと、内心で笑って見たくなっている美空は左手を胸元に当てては、喜んでいるようにと須賀の顔を見つめては、彼からお金を貰えるようになってからは、一度も父親に嬲られたことがない事を思い出すと、つい須賀に父親と一緒に暮らして貰っては、自分が義威瀬と結婚しては、義威瀬と暮らして行きたいと願ってしまう美空は言い放った、「もちろん好きだよ?」 

  

  「うっ!」刹那、まるで美空の顔しか見れなくなっているような須賀が、彼女に投げていく酷く図々しく思える言葉に、口角が斜め下の方向に固定されているように感じては、つい美空が彼の質問に向ける返答に悶絶してしまいそうな唸り声を漏らしてしまう義威瀬は、苦しそうにと強く歯を食いしばっては、両手にある連環画を机に置いて行きながら、両手を握り締めしては、眉毛を顰めていく自分に冷静を取り戻していくようにと強く呼吸を繰り返していき。義威瀬のまるで美空が須賀に投げていた返事に撃沈されてしまいそうな姿勢に、苦い笑みを浮かべて見たくなっている乾里娘は見慣れているようにも感じ始めるシチュエーションに、首を操られているように思えては、何度も首を横に振っていく。


  美空がストレートなまでに怪物のような自分に投げてくれていた言葉に、顔が痒くなっているような気がしている須賀、軽く歯を噛んでは乾いた唇を舐めてしまう彼は恐る恐ると肩を縮めて行きつつ、美空が自分に与えに来る歯がゆい思いに、硬直されているような右側の口角を上げて行きながら、軽く人差し指を突いては、彼女の事を見つめ、小さな声で尋ねていた、「ず、ずっと…一緒にいたい?」「いたいいたい!」須賀がずっと自分の財布になりお金を渡してくれては、永久に父親に殴られずに済むような毎日を送らせてくれるような話を紡いでくれている態度に、口角が最大限なまでに上げられているような気がしている美空は、元気に満ちているような声を上げて行きつつ、楽しそうにと合掌しては彼に微笑んでいく、「ずっと一緒にいたいよ!」


  「ううう…」まるで美空が嘘だと知りながらも、須賀に投げていた告白しているような言葉に悩まされては、辛そうにと両手を机に付けては、突っ伏していく義威瀬の抜け殻になっているような様に、目を細められているように感じつつ、まったりと腕を組んでしまう乾里娘は横目で背筋を伸ばしていた美空の青色のカチューシャに飾られていた黒い髪の毛に一瞥しては、ぽつりと声を発していた、「まったく罪深い女だぜ。」

  

  自分の後ろで伝わって来る義威瀬の自分の為に、苦しんでいるような唸り声を耳にすると、つい彼に酷く申し訳ないことをしているように思いつつ、出来るのなら、自分もこんなことをしたくないのにと、彼は自分の事を理解してくれるとしても、自分に嫌がってしまう事を強いて来るような、暴力の権現である父親の存在を恨んでは、何度も鼻翼に力を込めていく美空は興奮気味になれては、息遣いが酷く荒くなっているような須賀の様を見つめては、財布に見なされている事も知れないで自分と仲良くなっているつもりでいる須賀にも、悪い事をしているように感じては、自分は悪い子だと、内心で自嘲気味に笑って見たくなってしまう美空は軽く右手の人差し指を立てて行きつつ、切なげに鼻を啜っては、少しでも義威瀬に安心して貰いたいと、願っていく彼女は須賀に尋ねていき、「だって、須賀君はわたしにいっぱいいいものをくれるんでしょ?」


  「そ、それはも、もちろんだよ…」美空が自分に投げてくる、自分たちの繋がりとなってくれているような一言を耳にすると迷わずに背筋を伸ばしは、揺るぎない眼差しを彼女に向けていく須賀は、猛然と左手を胸元に当てて行きつつ、声を発していた、「美空ちゃんが好きなものならなんだって父さんに頼んで買って上げるよ…?」宛ら自分が彼女に投げていく言葉で満足しているようにと、小さなピンク色の口角を上げてくれては、丁寧に頷いてくれている彼女の可愛らしく見えて来る姿に、目を細められているように感じつつ、ごくりと固唾を飲み込んでは、何度も鼻翼に力を込めてしまう須賀は、美空の自分が彼女に送っていた服を目にすると、段々胸元の奥からこみ上げに来る魂を共鳴させに来ているような興奮に、頭が真っ白にされているように思えては、彼女に操られているボールになっているような気がしてならないでいる須賀は恐る恐ると彼女に尋ねていく、「そうしたら…」「うん?」まるで父親からずっとちゃんと自分の世話をしてくれていたお礼を貰えた故に、頗る機嫌が良くなっていた教師の行動を真似しているようにと軽く右手の人差し指を立てては、頬に当てている美空の潤んでいた琥珀色の瞳を見つめていく須賀は、ぽつりと声を発していた、「ずっと僕の傍にいてくれる…?」


  「なっ…!」須賀が彼女に投げていた図々しい一言に背中を強く針に刺さられていたように、ビクッと肩を跳ねらては、猛然と立ち上がってしまいそうな義威瀬の態度に目を細められているように思いつつ、まったりと右手を彼の肩に向けて伸ばしては、左手の親指を彼の後頭部に向けていく乾里娘、「ドンマイ。」まるで自分とコントをやらないのかと、誘ってくるような気分を与えに来る乾里娘が、自分に触れて来た手の感覚は頗る鬱陶しく感じてしまう義威瀬は彼の事を嫌っているようにと軽く右肩を上げては、美空の後頭部を見つめて行きながら、如何にか乾里娘の手を退かそうと考えていく、「うるさいよ…」


  「もちろんだよ~」軽く両手を握っては、自分の左頬に左手の手の甲を当てていく美空は、自分の後ろで悶絶してしまいそうな唸り声を零している義威瀬の様に、背中を針に刺さられているような気分を味わえているように感じては、目を細めては、須賀の後ろに黄金のようにも見えて来る夕陽の輝きを、琥珀色の瞳で映し出していく彼女は言う、「好きだもの~」宛ら美空が須賀に向けていた一言に、魂を抜かれているようにと一気に体に入っていた力を抜けては、後ろに向けて倒れてくる義威瀬の背中姿に見開かされては、大慌てで両手で彼の背中を支えていく乾里娘は、ぱちくりながら傷心に嬲られては、ぼんやりと天井を見上げている義威瀬の顔を見つめて行きつつ、ぽつりと心配に満たされているような声を零していく、「大丈夫かよお前…」

  

  「じゃ、じゃあ…」軽く渇いた唇を黄色の歯で噛んでは、何度も鼻翼に力を込めていく須賀は、軽く自分の両手を隠してくれていた長い袖口を強く握っては、眉毛に力を入れて行きつつ、言い淀んでいる自分の事を応援してくれているようにと、屈託のない笑みを自分に向けたままで、丁寧に頷いてくれている美空の顔を見つめては、チラッと灰色の瞳で自分が美空に向けていた言葉の数々に、撃沈されているような義威瀬の身体を映し出しては、美空が好いているのは自分であり、彼女は自分の所有物なんだと、内心で強く思っている須賀は、ゆっくりと歪んでいるようにも思える口角を上げて行きつつ、揺るぎない眼差しを美空に向けていた、「証明して見せて…?」


  「え?」忽然、須賀が自分に向けて来る意外にも思える言葉を耳にすると、思わず間の抜けた声を発してしまう美空はぱちくりながら、やや困っているようにと軽く右手の人差し指でこめかみを掻いていき、「証明するって…」弱っているような声を発しては、自分に攻めて来るようにと軽く頷いてくる須賀の様に、口角が胸元の奥から段々込み上げて来る困っている思いに、斜め下の方向に向けられているように感じつつ軽く鼻翼に力を入れては、チラッと目線を自分に須賀の思いを拒んでくれと、言わんばかりに猛然と背中を乾里娘の胸元から離れては、自分に気を遣っていて、須賀を罵倒しないでいてくれるような義威瀬の何度も首を横に振っていく様に、心の奥を殴られているように感じては、ゆっくりと左手を上げて行きながら、恐る恐ると目線を須賀に向けていく美空は、ぽつりと皮膚が酷く気持ち悪く思える彼の息遣いが荒くなり、体全体を起伏させることで呼吸をしているような様を見つめて行きながら、ぽつりと弱っているような声を発していた、「ど、どうしたらいいのかな?」

  

  美空が自分に返して来る酷く素直にも思えるような質問に、胸元をくすぐられているように感じては、恐る恐ると興奮に霞まされているような視野の中で、彼女が穿いていた自分が彼女に送っていた、微かに透けているようにも見えて来る淡い青色のスカートを探してしまう須賀、灰色の瞳が目から飛び出てしまいそうな気がしてならないでいる彼は、何度も鼻翼に力を込めては、強く息を吸い込んで行きつつ、ぽつりと渇いた唇を開けていき、「す、スカートの中を…」


  忽然、まるで自分たちの気を引いて来るような須賀が呟いていた酷く小さく伝わって来る一言に戸惑っては、ぼんやりと小首を傾げてしまう乾里娘は、脳内を過っていく須賀の正気を疑ってしまうような質問に苦笑いして見たくなりつつ、漠然と目線を教室の中にいるリュックを整理しては、教室から離れて行こうとしているようなクラスメートたちの様を見て行きながら、引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、横目で強張っているような義威瀬の顔を見つめては、流石に須賀はこんな公の場でとんでもないリクエストを投げて来る事は、ないはずなんだと心の中で思ってしまうと同時に、どうしていつまでたっても教室の中にいる須賀を追い出そうとしているはずなのに、須賀が自ら自分に最高にも思えるチャンスを与えに来ているはずなのに、急に自分の方が萎縮し始めているんだと、ぼんやりと考えて行きつつ、軽く鼻翼に力を込めては、両手を軽く握っては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう乾里娘はは眉毛を顰めては、貧乏な美空にかなり支援をしてくれていた須賀は実は外見だけではなく、中身まで本当はダメダメだったのではないかと、自分が最初に彼に向けていた評価は強ち間違っていなかったのかと、心の中で呆然と考えて行きつつ、歯ぎしりし始めている義威瀬の横顔を見ていく乾里娘。


  「す、スカートの中?」須賀の酷く緊張しては、上手く自分に話を向けることが出来ないでいる様に困らされているように思えては、漠然と小首を傾げては、スカートの中には大したものは入っていなかったはずなんだと、内心で漠然と考えてしまう美空。ぼんやりと霞んでいた視野の中で美空が穿いていたスカートを睨むようにと見つめては、胸元の奥から段々体中に向けて広げていく、熱気を放っているような熱い思いに皮膚が酷く痒くなり始めているように感じては、ゆっくりと痒い思いに操られているような左手を上げて行きつつ、軽く自分の喉元を掻いていく須賀は引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、あんぐり口を開けては、自分の顔を映し出してくれている義威瀬の青色の瞳を睨んでは、自分こそが美空の所有者であり、彼女の主人で、彼女は自分の言いなりになるんだと、興奮に爆ぜらせてしまいそうな体で感じて行きながら、勝手に上げては、自分を笑わせに来るような口角の感覚を感じて行きつつ、ゆっくりと狂わされているような視野の中で、何もわからないでいる美空が浮かべて来るきょとんとしている様を睨むようにと見つめては、まったりと痙攣しているような右手を彼女の繊細な両足に向けて伸ばしていく須賀は、ぽつりと声を発していた、「僕に見せて欲しんだ…」


  ”ドクンー”忽然、自分の耳を疑わせに来るような須賀が投げて来ていた一言に見開かされては、彼は一体何を考えているのだろうかと分からなくなっている美空は、思わず間の抜けた声を上げてしまい、「えっ?」宛ら美空と同じようにと須賀が彼女に向けていたセクハラ以外の何もでもないでいる一言に、あんぐり口を開けられては、絶句されている義威瀬の横顔に一瞥しては、見る見るうちに美空の足に向けて伸ばしてしまいそうな、須賀の気持ち悪い右手に背中を苛まれているような気がしてならないでいる乾里娘は、思わず猛然と立ち上がっては、頭を揺らしに来るような緑色のモヒカンを左右に揺らしていく、「何ほざいてんだこの変態やろうめ!」

 

  強く自分の事を罵りに来る乾里娘の小うるさい声を気にする事無く、強く右手を胸元に当てては、美空のまるで自分を避けているようにと上半身を後ろに向けてずらして行きつつ、小刻みに首を横に振っていう様を睨んでいく須賀、目の前にいる彼女は街にいるリードを引かれているペットと同じように、自分が飼っている愛玩動物であるんだと、内心で思って行きながら、ペットと少しじゃれ合う事をするまでの自分が、どうして他人に罵られないといけないのかが分からないでいる須賀は、鋭利な眼光を放っているような灰色の眼を彼女に向けていく、「見せてくれるかな…?」


  須賀の段々美空に迫っているような態度に歯ぎしりして見たくなりつつ、思わず地団駄を踏んで見たくなっている義威瀬は強く両手を握り締めては、両手を胸元に当てては、須賀を避けている美空の態度を見つめて行きながら、彼女が自分を頼るまでは、自分が彼女がようやく父親に殴られずに済むような日々を手に入れていたと言うのに、自分が衝動に駆り立てられるがままに、彼女が手に入れた僅かな幸せを潰したくはないんだと、内心で強く思っている義威瀬。


  「い、いやよ…」強く眉間に皺寄せていく美空はごくりと固唾を飲み込んでは、まるで自分が彼に投げていた一言に驚かされているようにと眉毛を跳ねらせては、軽く上半身を自分から引いていく須賀の事を睨んで行きながら、左手で胸元を押さえては、強く右手で太股の上にあるスカートを押さえては、須賀が酷く気持ち悪く感じ始めている美空は、彼の偏執にも思える瞳に、心を退かされているように感じつつ、とてもじゃないが彼は冗談を語って来ているような気がしていないでいる美空はごくりと固唾を飲み込んでは、ぽつりと声を発していた、「どうしてそんなことしないといけないのよ…?」


  美空がペットであるのに、ずっとお金を彼女に渡して来ている主人である自分の願いを拒んでいる態度に、眉毛を軽く上げられているように思えては、眉間に強く皺寄せていく須賀は歯ぎしりして行きつつ、強く胸元に当てていた右手を握り締めしていき、「僕とずっと一緒にいたいでしょ…?」「おい…!」猛然と右手で強く義威瀬の怒りに震わされているような右肩を握っては、眉間に皺寄せてしまう乾里娘は歯ぎしりしながら、義威瀬の紅潮していく頬を見つめていき、「義威瀬…!」「待つんだ…!」強く鼻翼に力を込めては、眉毛を顰めて行きつつ、まるで狂っているような雰囲気を醸し出している須賀の完全にモンスターとなっている様に萎縮しては、彼の事を睨んで来るようなクラスメートたちの存在を気にする事無く、手のひらに食い込んで来る爪の感覚を感じていく義威瀬、「僕は…」


  怒りに震わされているような両手と体に食い込んで来ているような爪の尖っている感覚を感じて行きながら、勝手に戦慄して始めていた体に苛立ちを覚えながらも、一刻も早く美空を怪物のもとから助けてやりたいけれど、自分がそれをして行くと彼女に不幸せな未来を齎したりしないのかを思うと、酷く弱ってしまう自分の情けなく思える心に文句をぶつけて見たくなっている義威瀬は、喉から微かに嗄れているような声を絞り出していた、「待つんだ…」


  顎が悲憤に震わされているように思えては、美空が下していた決断は漏れなく尊重していくんだと、内心で強く思っている義威瀬は自分の唇から零していた一言を上手く理解できずにいるようにと、眉毛を顰めている乾里娘の顔を見上げて言う、「君も…もう少し待ってておくれ…」「はぁ…?」義威瀬のまるで自分に頭の正気を疑わせたがっているような話を、自分に投げに来ている様に見開かされては、彼は美空の事が好きではなかったのかと、分からなくなっている乾里娘。


  「僕よね…!」猛然と悲憤に苛まれているせいで、震えているような両足で上半身を支えて行きつつ、椅子から体を離れては、ペットのような美空が自分に飼われているなのに、自分を拒んで来る態度に斜め下の方向に固定されているような口角の存在を感じて行きながら、目から飛び出てしまいそうな灰色の瞳で、自分の顔に見開かされている彼女の事を睨んでいく須賀は、ぽつりと声を発していき、「いっぱい貢いだのは…!」軽く右手を上げては、自分の酷く痒くなり焦りに刺激されているような頬を掻いていく須賀は、何度も鼻翼に力を込めて行きながら、喉から沈んでいるような声を絞り出していく、「君に良い暮らしをさせて来たのは…僕よね…?」


  本当に人間ではないんだと、自分たちに証明しに来るようにと頬に小さな灰色の鱗を落としに来る須賀の、吐き気を強いてくるような態度に口角が斜め下の方向に固定されているように思えては、腹部を抉られているように思えては、つい右手を義威瀬の肩から引いては、吐き気にこじ開けられてしまいそうな唇を押さえて見たくなっている乾里娘は、左手を軽く腹部に当てていた。


  「ね?」自分を避けているようにと両手を椅子に付けては、段々椅子を連れて義威瀬の方向に向けて体をずらしているような美空の様を、睨んでいく須賀は歯ぎしりしながら首を傾げては、引き攣っているような口角を上げて行きつつ、自分はクラスメートたちに見られている事を思うと、ついペットである彼女は主人である自分に恥をかいているように思えては、折角クラスメートたちの前で自分は人間をペットにする程の実力を持っている事を証明しようとしているのにと、内心で思えば思うほどに、美空はダメダメなペットのようにと思い始めている須賀は、ぽつりと胸元の奥から声を絞り出していた、「美空ちゃん…!?」

  

  「お友達はね…」歯ぎしりして行きながら、喉から声を絞り出して来る須賀の息遣いが酷く荒くなり、自分を食おうとしているようにと段々自分に近づいて来ては、彼の歪んでいる表情を飾り付けているような、鱗のような皮膚に口角が斜め下の方向に固定されているように感じつつ、父親のせいで自分はとんでもない化け物の顰蹙を買って仕舞ったと、心の中で悔やんで行きながら、恐怖に涙目にされているように思えては、内股になっていたピンク色の靴を履いていた両足で、何とか彼の頬から零れている鱗を避けて行きたいと切に祈ってしまう美空は、懇願しているようにと霞んでいた視野の中で須賀の顔を見上げては、ぽつりと震えているような声を漏らしていく、「お互いに無理をさせないものなんだよ?」


  「どうして…?」美空のいっぱい金を渡していたと言うのに、ちゃんと自分のお願いを聞いてくれないでいる態度に悲しみを覚えつつ、口角が斜め下の方向に固定されているような気がしてならないでいる須賀は、悔しそうにと歯ぎしりしながら首を傾げては、ゆっくりと前のめりになっていた上半身を引いて行きつつ、睨んでいるようにと血走っている瞳で彼女の自分を恐れては、震えている姿を睨んでいき、「ねぇ…?」


  悔しそうにと強く歯を噛んでは、自分の口内で微かに広がってくる鉄さびの匂いを味わっていく彼は目一杯鼻翼に力を込めていた、「何でなの…?」「うう…」微かに正気を訳の分からない激昂な思いから取り戻せていたようにと思わに来ては、軽く背筋を伸ばしていた須賀が猛然と顔を自分に攻めて来るようにと、近づいて来る須賀の様に見開かされては、口角に顔をつられているようにと床に目を向けていく美空は、ぽつりと弱っているような声を発していき、「そ、そんなことはわたしには出来ないわ。」


  「そう…」美空のどうしても自分に、自分が彼女に送っていたスカートの中身を見せてくれないでいる態度に、目を細められているように思いつつ、興醒めにも思っている須賀はゆっくりと握りしめていた両手を解して行きながら、軽く背筋を伸ばして言う、「そうなのか…」須賀のまるで少しまともな奴に戻れているようにと、美空の彼のせいで震え始めている両足を見下ろしていく様に違和感を覚えながら、軽く鼻翼に力を入れては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう乾里娘は横目で義威瀬の強張っては、須賀の態度に固定されているような眼を見て行きつつ、どうして彼はさっき美空の酷く弱っている時に、彼女を助けに行ってなかっただけではなく、彼女を助けては、須賀をボコボコにしようとする自分まで止めに来るのかが、分からないでいる乾里娘は軽く緊張に渇かされているような唇を噛んでは、ゆっくりと顎を徐々に上げては、まだ美空に何かしらの言葉を向けようとするようにと右手の人差し指を立てている須賀に目線を向けていた。

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