第293話ちゃんと返事するか返事しないのかのどちらかにして…?

  『これは俺に書いた手紙だぞ、』利佳が自分に投げて来ていたもっとものようにも思える質問に、苦笑いしてみたくなりつつ、目を細めては手紙の角に描かれていた二匹のパンダに目線を向けてしまう野黒新、『人に見せるかどうかは、書いた本人が決める事だ、』軽く顔を自分の方向に向けて来ては、自分が携帯電話に読み上げて貰っている内容に驚かされているようにと、漠然と唇を開けて来ている彼女のことを見つめていく彼、『だからお前には見せられない。』


  携帯電話が発していた平然としている声色に、目を細められているように感じつつ、漠然と目線を彼がかけてくれている手紙の内容に向けてしまう利佳、「律儀ですね…」口角がくすぐられているように思いつつ、手紙の内容をまとめてくれているような文章を携帯画面に入れていく彼がしている事は、何となく理解出来るように思えては、ぽつりと小さな声を発していた利佳、「キミって。」自分に微笑んでくれている利佳の様に、口角をくすぐられているように思いつつ、柔らかく感じている彼女の温かい身体に、体の奥に秘められていた睡眠欲を刺激されているようにも感じては、まったりと顎を彼女の右肩に付けて行きながら、右手にある携帯電話に傍らから手紙を書いていた主人を、語っているような文章を入れていく彼。


  忽然、宛ら自分にスキンシップをしたがっているようにと華奢な顎を自分の肩に付けに来ていた野黒新の行動に見開かされては、少しばかり彼に重いと思われたくないでいた臀部が、否応なしに彼の両膝に付けられているような気がしてならないでいる利佳、「ううっ?」自分の顎に驚かされているようにと繊細な体を軽く跳ねらせていた彼女の仕草に微笑んで行きつつ、目を細めては、軽く鼻翼に力を入れていく野黒新は自分の頬にくすぐりに来ている白い髪の毛が酷く柔らかく感じては、赤子とじゃれ合っているようにも気がしている彼は、唯々諾々と両手を握りつつ萎縮しているようにと、真っ赤になり熱気を放っている顔を自分の方向に向けて来る彼女に微笑みながら、チラッと目線を自分の右手にある携帯電話に向けていた、『こっそり手紙を見ていないのかを監視するからね?』


  「ううう…!」利佳の恥ずかしさに苛まれているせいで上手く自分に言葉を紡いでくれないでいる態度に、心をくすぐられているように感じては、ぼんやりとしている目線をサイドテーブルの上にある手紙の角に描かれていた二匹のパンダに向けては、自分の左手にあるパンダより少しばかり距離を縮めていたようなパンダの絵に、口角が一瞬斜め下の方向に引っ張られているように思えては、辛そうにと歯を噛んでしまう野黒新は軽く鼻を啜っていた。


  「ど、どんなプレイ何ですか…」ごくりと固唾を飲み込んでは、自分に気を失ってしまうくらいに、激しくハートを攻めに来ているようにも思える野黒新の仕草と言葉に、白目を向いてしまいそうな気がしてならないでいる利佳は、恐る恐ると渇いた唇を開けていき、「ちょっと…変になりそうなんですけど…!」まるで主人が紡いだ言葉は本当の事だぞと、教えに来てくれているような自分の両膝の上で震えている彼女の華奢な臀部に、項垂れていた口角が少しばかり上げられているように思えている野黒新、『まぁ…手紙の内容を読む時は、』利佳の体から漂って来る甘いシャンプーと、彼女の体温で出来上がっていた自分を夢の国へ誘おうとしているような話に、微笑んで見たくなりつつ、流し目で彼女の興奮しているせいでい瞬きを忘れているような体を伺っていく野黒新、『俺は眠るつもりでいるから、』まったりと彼女の左側にある自分の左腕を上げて行きつつ、親指を立てていく彼は微笑みながら、携帯電話に言わせていた、『勝手に変になっても多分知らないぞ?俺。』


  「ううう…」自分の肩に顎を付けてくれていて、宛ら自分の事を枕代わりにしているような野黒新の行動に心を嬲られているようなくらいに、くすぐられているように思えては、恐る恐ると震えている両手を強く握ってしまう利佳は、必死に喉から声を絞り出していく、「た、楽しいですね…!」宛ら自分が発していた少しばかり痙攣している声に、驚かされているようにと眉毛を上げて行きつつ、眉間に皺寄せている彼の顔を見つめていく利佳は言う、「こういうのって!」


  自分にからかわれているのを楽しんでいるような利佳の態度に戸惑いつつ、ぼんやりとぱちくりしていく野黒新はつい胸元の奥からこみ上げて来ている疑問に、唇を開けられてしまい、「はぁ…?」「ううっ?!」忽然、まるで興奮に脳内を蒸発されてしまいそうな自分が、彼に投げていた言葉に驚かされているようにと、少しばかり自分の右肩から顎を引いて行く彼の様に見開かされては、彼に気持ち悪い女だと思われていないのかと不安になってしまう彼女は軽く歯を噛んでは、自分を嫌っているような目線を彼に向けて貰いたいと思ってしまうくらいに、自分の身体を包んでくれるような安心感を与えてくれている彼の存在に、引かれているんだとぼんやりと考えては、恐る恐ると震えている喉から声を絞り出して行く彼女、「は、早く手紙を読み上げてくださいよぉ…!」勝手に震えては霞んでいる目線を、漠然と自分の膝に当てていた両手に向けていく彼女は、ぽつりと弱り切っては風に掻き消されてしまいそうなくらいに、弱っている声を発している、「体が持たないよぉ…」


  『まぁ…』利佳が高ぶっている気持ちに頭を真っ白にされているような話を、自分に言い聞かせてくれていた事に口角をニヤリと上げられているような気分を味わっている野黒新は、まったりと赤くなっていた鼻先を自分を呼んでくれているような彼女の紅潮していた耳殻に当てていき、『お前、いい匂いするな。』”ドクンー”「うぐっ…!?」刹那、否応なしに自分の身体を跳ねらせに来ているような、彼から伝わって来ていると少しばかり冷たく思える感触に見開かされては、目頭が温かい液体に撫でられているような気がしてならないでいる彼女、「なんなのよぉ…!」震えている小さな両手を握りしめて行きながら、燃えているようにも感じてしまう身体を縮めて行きたいと切に思ってしまう彼女は、悔しそうにと歯ぎしりしながら、目線を彼の微かに上げていた口角に向けていき。


  宛ら自分を虜にしようとしているようにと、淡い笑みを浮かんで来ている彼の自分を照らしてくれる太陽のような笑顔に見開かされては、つい彼のことを壊してしまうくらいに抱きしめてやりたいと強く思ってしまう利佳は、何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、猛然と右手を彼の繊細な左足に当てては、胸元を彼の方に向けて行きながら、声を発していく、「もうソファーからベッドに行きませんか!」自分が紡いだ言葉は意外だと語って来ているように、自分の言葉に見開かされている彼の顔を睨むようにと見つめてしまう利佳は、左手を握りしめて行きながら、高ぶっている感情に何もかも委ねては、強く左手を自分の疼く胸元に当てていた、「いきましょう!ボクと共に!」


  利佳の酷く野性に思わせて来る話に口角をくすぐられているように思いつつ、まったりと左手にある手紙をソファーに置いていく野黒新、ゆっくりと左手を上げては、まるで自分の顔に目線を固定されているような彼女の瞳に微笑んでいく彼は、軽く左手で彼女の興奮のあまり汗ばんでいる頭を撫でていく、『行かねぇよ。』自分を愛玩動物にように左手で頭を撫でてくれている野黒新の微笑む顔と、彼が自分の思いを退かしに来ているような言葉に困らせては、悔しそうにと眉間に皺寄せてしまう利佳、「ええ…!」


  不貞腐れる子供のようにと唇を尖らせては、不服そうに振る舞いたいけれど、自分の彼女を撫でている左手に恋をしているように、酷く幸せに感じてしまう彼女の態度に微笑んでは、人生今までこれ程に自分に慕ってくれる人間はなかったようにも感じつつ、ちゃんと彼女に失望させない事を心掛けては、努力していこうと強く思っている彼、『俺が買ったシャンプーを褒めてたっての。』「えっ?」忽然、携帯電話から聞こえて来る野黒新の照れ隠ししているようにも感じてしまう言葉に、胸元を軽く殴られているようにも思えては、ぼんやりとぱちくりして行きつつ、自分の頭から左手を引いていく彼の顔を見つめていく彼女、「なに…?からかって来ているのか…」流し目で自分をからかって来ていた彼に、少しばかりの意趣返ししていこうと考えている利佳は、軽く右手の手のひらを上げていた口角に添えていき、「それとも本当に自惚れてるのかな?」


  自分にからかわれていた事に復讐しに来ているように、自分をからかおうとしている利佳の態度に、心を撫でられているように感じている野黒新はチラッと暗闇に飲み込まれていた瞳を携帯画面に向けては、流し目でぼんやりと唇を開けてくれては、いたずらっ子のようにと自分に恥ずかしい思いを強いてくれる事を期待しては、微かに上げていた彼女のピンク色の口角を見ていく、『お前の恥ずかしいところが見てみたいって思ってるから。』


  ”ドクンー”「うっ…」突然、まるで自分の体に残されていた僅かな力を奪いに来ているような、携帯電話から伝わって来た言葉に口角が斜め下の方向に向けて、強く引っ張られているような気がしてならないでいる彼女、「き、気絶しそうなんだから…」内股になっては、体が震えているような気がしている彼女は、恐る恐ると上手く力を入れなくなっている背中を彼の胸元に当てていき、「す、少しタンマ…」まるで昇天してしまいそうなくらいに衰弱しては、酷く喜んでいるニュアンスが込められている話を、自分に向けに来ている利佳の様に目を細められては、心配そうに左手で軽く彼女の左腕に添えていく彼、『そう?じゃ携帯ちゃんに手紙を読んで貰うぞ?』


  「はい…」自分に少しばかり幸せな思いから抜け出せる時間を残してくれている野黒新が、携帯電話に言わせていた言葉に頷いては、彼と一緒にいるとつい可笑しくなってしまいそうなくらいに、幸せな日々を過ごしていけるのかよと、真っ白にされてしまいそうな脳内で漠然と考えている利佳は、自分の背中に当ててくれていた彼の胸元にある熱を感じて行きつつ、ぽつりと呟いていた、「どうぞ…」利佳の少しばかり荒くなっている鼻息に掻き消されてしまいそうな声に目を細められては、チラッと右手にある携帯画面に目線を落としていた野黒新は、まったりと右手の親指で携帯画面に表示されていた赤いラッパのアイコンをタップしては、ゆっくりと目を瞑っていた。


  幸せそうにと目を細めては、宛ら長い睫毛に瞼を閉ざされていたような黒い髪の毛をしていた彼の存在を、深いピンク色の瞳を映し出していた白野、「おお…」小さな両手に握られていた、自分の手のひらよりずっと大きな童話に描かれていた絵に、唇を開けられているような気がしてならないでいる彼女はぱちくりして行きつつ、自分の手にある救われていた姫と王子が、お互いのことを抱えている様に感動されては、鼻腔の奥が麻痺されているように思えている彼女。


  ”トントンー”「ううっ?!」忽然、まるで無理矢理自分の両手から童話を奪いに来ているような、部屋の右側から伝わって来ているノックの音に見開かされては、思わずビクッと小さな体を跳ねらせてしまった白野は、急いでいるようにと驚かされていたせいで仰向けになっていた上半身を組んでいた両足を頼っては、自分に座らせていたベッドに付けて行こうと、必死に体を前に向けて傾けていく。


  「入ってもいいかな?」心配に満たされているような母親の声色に目を細められているように感じては、切なげに眉間に皺寄せて行きつつ、軽く左手を上げては自分の人中を濡らしに来ていたような鼻水を擦っては、軽く鼻を啜っていく白野、「え、ええ…!」ごくりと固唾を飲み込んでは、大人しくなっているようにと、恐る恐ると華奢な胸元をドアの方向に向けて行きながら、小さな両手を握っては、軽く太股の上に置いていく彼女、「い、いいわよ…」叱られているようにと肩を縮めていく彼女は、ぼんやりと潤んでは少しばかり充血していた深いピンク色の瞳でドアを開けて来ている母親の白皙の左腕を映し出していた、「お母さん…」


  潤んでは酷く悲しんでいるような深いピンク色の瞳で、自分の顔を映し出して来ている白野の態度に、心を苛まれているように感じては、思わず彼女のもとに向けて歩いていた両足を速めてしまう母親、「どうかしたのかな?」無地のカーディガンを着こなしていた母親は、急いでいるようにとベッドのもとで屈んでは、拗ねているように唇をすぼめている彼女の顔を見つめていく、「幼稚園は楽しくなかったのかえ?」


  「うう…」母親がいとも簡単に自分が酷く悲しんでいた事を見破いて来ていた態度に、心を突かれているような気がしてならないでいる白野は残念そうにと軽く頷いて行き、「うん…」ぱちくりながら自分と話をしようとしないでいるように、項垂れていく彼女の態度に戸惑っては、チラッとまるで自分たちの存在を見守ってくれているように、ドアフレームのもとで佇んでいた父親の方に一瞥していた母親は、自分と同じようにと小首を傾げている父親に目を半開きさせて行きつつ、ゆっくりと両手を彼女の繊細な肩に向けていた、「何があったの…?」


  「あたし…」自分の心にある傷を抉りに来ているような母親の態度に不満を覚えながら、不服そうにと赤くなっていた鼻を啜っては、唇を尖らせてしまう白野は言う、「お母さんとお父さんは凄いんだって…」俯いては自分の拗ねている気持ちを代弁しているような、白い靴下に包まられていた両足を見下ろしていく彼女は、ぽつりと呟いていき、「皆に言ってたの…」「あら~?」白野が彼女のクラスの中で自分たちを褒めてくれていた事に口角をくすぐられているように思えては、嬉しそうにと彼女から両手を引いて行きつつ、軽く右手を頬に当てては、チラッと後ろにある小型の机の下にある椅子に一瞥して、小型の樽のような椅子を引いていく彼女、「それがどうして泣くようになってしまうのかな?」


  「泣いてないもん…!」ゆっくりと椅子に腰を下ろしていく母親が、自分に投げて来ていた言葉に不満を覚えては、不服そうにと眉毛を顰めてしまう白野は悔しそうにと両手を強く握って行きつつ、上半身を母親に向けていき、「あたし別に泣いてなんかいないんだもん…!」酷く激昂になり、見た目ままの如何に子供だと思えてしまうリアクションをして来ている白野の様に、口角を上げられているように感じている母親、「ああ、うん、」軽く頷いては、微笑んで行きつつ、まったりと左手を上げては、彼女の髪の毛に触れていく母親は言う、「泣いていない泣いていない。」目を細めて行きつつ、河豚の如く頬を膨らませている白野の形相に、心を撫でられているような気がしている母親、「でも幼稚園で何が起きていたのかは、」宛ら彼女の内心にある悲しみに潰されているようにと、見る見るうちに赤くなっていた目で涙を滲ませている彼女に、苦笑いしてみたくなっている母親は彼女に尋ねていた、「教えてくれないのかな?」


  母親が頑なに自分が遭っていた酷い事を知りたがっている態度に、悔しい感情を強いられているように思えている白野は切なげに軽く鼻を啜っていき、「お母さんは本を読まないのはお馬鹿さんになるんだよって…」まったりと腕を組んでくれては、自分が言っていた言葉は間違っていないんだぞと、語って来ているような母親の姿を見つめていく白野、「遊びませんかって、」軽く頷いてくれては、賛同して来ているような母親の態度を目にすると、やはり自分は間違っていないんだと強く感じてしまう白野は、思わず強く華奢な両手を握っていた、「言いに来た子に言ってたの…」


  忽然、白野が自分に知らせに来ていた一言に見開かされては、口角が否応なしに斜め下の方向に向けられているように思えてしまう母親は、チラッと自分と同じように目を半開きさせて行きつつ、項垂れている白野の様を見つめている父親に目線を向けていき、「あら…」「何でそんな酷い事を言うのって…」悔やんでいるようにと喉に引っかかって来ていたような唾液を飲み込んでは、不満そうにと唇を尖らせていた白野、「言われてて…」


  白野が紡いだ彼女に馬鹿にされていたと思い込んでいたはずの子供は、不憫のようにも思い始めている母親は苦笑いしながら、彼女の顔を覗き込んでいく、「それで?」脳内に浮かんで来ている自分に悪口を言われてたと、思い込んでいた女の子が悲しそうにと唇すぼめていた様に、心を叱れているような気がしてならないでいる白野は悔しそうにと歯を噛んでいき、「本当のことを言っただけなんだって…言ってて。」悲しそうにと少しずつ痙攣し始めているような息遣いを整えて行こうと、思っているように肩を縮めては切なげに歯を啜っている白野の頑張って、自分に彼女が遭っていた出来事を伝えようとしている態度に微笑んで行きつつ、彼女のことを応援して行くようにと微笑みながらまったりと左腕を彼女の弱っている肩に向けて伸ばしていく母親、「うんうん?」


  宛ら自分を鼓舞しに来ているようにと軽く自分の右肩を擦ってくれている母親の左腕に、潤んでいる深いピンク色の瞳を向けると、つい軽く自分の肩を握って来ているような彼女に、心を苛まれているように思えては、苦しそうにと白い歯を噛んでしまう白野は言う、「そしたらあの子は自分は馬鹿になるんだって…」拗ねているようにと唇を尖らせていた白野は、チラッと自分が紡いだ一言に驚かされているようにと唇を大きく開けている母親の顔を見つめて行く、「大泣きして…」


  白野のまるで相手を泣かしてしまった事に負い目を感じているような、潤んでは少しばかり充血している眼に目を細められている母親、「あちゃ…」「皆…」本気で悩んでいる自分の存在を小馬鹿にしているようにも、伝わって来る母親が上げていた飽きれているような声に、文句を向けて見たくなっている白野は、何度も赤くなっていた繊細な鼻翼に力を入れていき、「あたしがあの子を虐めたって虐めて来るの…」


  白野がいとも簡単に彼女がいたクラスの皆の顰蹙を買ってしまったことに、苦笑いしてみたくなっている母親は彼女の人望のなさを垣間見えているように思いつつ、苦しそうにと鼻を啜っては弱っている体を震わされている彼女に困らせては、どうやって彼女のことを慰めたらいいのかとぼんやりと考えている母親は、宛ら自分が彼女に向ける返事を期待して来ているように、潤んでいる瞳を向けに来ている彼女にぱちくりして行きつつ、まったりと左手を上げては自分の左頬に添えていき、「あらら…」


  母親に自分のことを小馬鹿にしていた皆の方が間違いで、彼らの方が悪いんだと言って貰いたいのにと、自分の悩みを聞いて来ているのに、適当にあしらって来ているような対応をしている母親に、文句を向けて見たくなっている白野は軽く悲しみに麻痺されているような鼻を啜ってはぽつりと声を発していた、「ねぇお母さん…」細い眉毛を顰めている白野の、自分に何かしらの質問を向けてたいと考えている態度に、小首を傾げられているように思えては、ぼんやりとしている瞳を彼女に向けている母親、「なに?」「真面目な話を言っているのに…」ちゃんと話を聞いているんだぞと知らせて来ているように、自分の事を見つめてくれては頷いてくれている母親の瞳を睨んでいく白野は、ぽつりと鼻水に濡らされてしまいそうな唇を開けていき、「ちゃんと返事するか返事しないのかのどちらかにして…?」


  母親に文句を投げては、母親の眉毛を驚愕で額に固定していたような白野が彼女に投げていた言葉に、あんぐり口を開けられている母親と、まったく母親の驚かされている様を気にしていないようにと小さな右手を上げては、鼻先を擦っている白野の可愛らしい様に口角をくすぐられているように思いつつ、叱られていた子供のようにと切なげに眉間に皺寄せては、助けを求めて来ているように自分に顔を向けに来ている母親の態度に、胸元を軽く殴られていたように思える父親、「ぷっ!」


  あからさまなまでに自分を馬鹿にしているような声を発しては、自分から目線を逸らしていく父親の態度に、白野に上げられていた眉毛を更に跳ねらされているように感じてしまう母親は、悔しそうにと歯ぎしりしていきつつ、握りしめている右手を軽く上げていき、「おい…!」まるで自分の事をこっぴどく叱ってこようとしているような母親の態度に、眉毛を上げらされているように感じつつ、急いで取り繕うようにと左手を上げては、唇に当てて行きつつ、右手で自分を守ってくれていたようなドアに当てていく父親、「コホン。」「うん…?」宛ら自分に彼の存在を知らせに来ているような咳払いの声に戸惑いつつ、ぼんやりと目線を自分の顔を呼んで来ていたような音が上げていた方向に向けてしまう白野。


  忽然、まるで自分の霞んでいた視界を綺麗にしてくれているような、自分に淡い笑みを見せてくれては微笑みながら、自分たちのもとに向けて歩いて来ようとしている父親の様に見開かされている白野、「お父さん…!」胸元の奥にある高ぶっている思いに、胸元を彼の方向に向けて引かれているように感じては、上手く自分の味方になってくれないでいる母親と、自分を苦しめに来ていた幼稚園での思いに俯かされていた口角が、父親に救われているように上げていく白野は、楽しそうにと両手を父親の方向に向けて伸ばしていた、「今日もいっぱい本を読んでくれる…?」


  まるで自分に接して来ていた時との態度は、ちょっと違いすぎないのかと文句を白野に向けて見たくなっているように、軽く両手を太股の上に付けては肩を縮めている母親の拗ねているようにと、唇を尖らせている可愛らしく思える態度に微笑みながら、チラッと弱っては汗ばんでいる両手を握ってくれていて、期待に満ちている眼差しを自分に向けて来る白野を見ていく父親、「ああ、」まったりと母親の左側まで歩いては、ゆっくりと屈んでいく父親は自分が上げていた肯定の声に見開かされては、嬉しそうに微笑んでくれている白野の頭を撫でていき、「それはもちろんだよ。」自分を守ってくれているような父親の自分の頭に当ててくれていた大きな左手の感覚に、心が弾んでいるように感じている白野、「やった~」


  楽しそうにと両手をかざしてくれては、屈託のない笑みを自分に見せてくれている白野のリアクションに、不満を覚えているようにと何度も繊細な鼻翼に力を入れて行きつつ、眉毛を顰めている母親の態度に一瞥して行く父親は、苦笑いして見たくなりつつ、どうしても彼女は白野よりずっと子供のように感じてしまう父親は、まったりと白野の頭から左腕を引いて行きながら白野に微笑んでいく、「本は読んであげるけどさ?」宛ら今すぐにいっぱい本を読んでくれと語っているように両手を握りしめながら、部屋の奥にある本棚に目線を向けている白野の横顔を見つめて行きながら、目を細めていく父親は軽く首を傾げていた、「幼稚園の皆と仲直り出来そうかな?」


  忽然、否応なしに自分の本棚に向けていた目線を引っ張って来ているような父親が紡いだ一言に、口角が斜め下の方向に向けられているように感じては、脳内を過っていく自分を犯人だと叫んで来ているような幼稚園にいた子供たちの態度に、心が薄暗いラップに包まられているように感じては、苦しそうにと項垂れてしまう白野、「ううう…」宛ら困らせに来ているような問題から、目を逸らそうとしているような白野の項垂れていく様に、眉間に皺寄せられているように感じては、まったりと右手の人差し指を立てていく母親、「ダメだぞ?」自分が発していた声に顔を引かれているようにと、ぱちくりながら自分の顔を見て来ている深いピンク色の瞳を見つめていく母親は言う、「ちゃんとあの子に謝らないと。」


  「でも…」まるで自分の方が間違っているようにと語って来ている母親の態度に、悔しい思いを強いられているように思えては、悔しそうにと強く歯を噛んでいく白野は眉毛を顰めて行きながら、厳かな表情を浮かんで来ては、自分の見つめて来ている少しばかり怖く思える、母親の顔から目線を逸らしていき、「間違った事は言っていないんだもん…!」

唇を尖らせて行きつつ、まるで自分を叱ろうとしているように、軽く右手を握っている母親の態度に、心を苛まれているように思えては、急いでいるようにと喉に引っかかって来ていた唾液を飲み込んでは、左手を胸元に当てていく白野、「お母さんだってそう言ってくれてたのだから…!」


  切羽詰まった思いに喉を駆り立てられている自分が、大慌てで紡いだ言葉に見開かされては、絶句しているような母親の瞳を見つめて行きつつ、恐る恐ると前のめりになっていた上半身を引いていく白野は、軽く人差し指を突いて行きつつ、どう考えても自分には間違ったところなんて一つもないのにと、自分に訳の分からないくらいに泣いては、自分を皆に嫌われ者扱いにしていたあの子に、謝れと語って来ていた母親は可笑しく思いながら、不貞腐れるようにと唇をすぼめては、軽く鼻を啜っていた彼女はチラッと無言で目を細めては、軽く臀部を母親が座っていた小さな椅子に向けている父親が浮かんでいた、平坦な表情を伺って行きつつ、ぽつりと呟いていた、「本をいっぱい読むようになったんだし…」

  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る