第177話わたしはあんたなら気にしないよ?



  


  


  斗奴雷が自分に見せて来ている困り果てている様な表情につられているようにと苦笑いしてしまう楽々花は、自分みたいな疫病神について来てしまう以上、確かに生きたいと思っても上手く生きていけなくなるかもしれないと思い、自分に飽きれていると同時にこんな自分を見捨てようとしないでいる彼の顔を見つめて行きながら、まったり入り口に向けて歩いていく楽々花はぽつりと艶やかな唇を開いていき、「まぁ、」右手でショルダーバッグを握りながら左手の人差し指を立てていく彼女は自分の顔に視線を引っ張られているような彼の呆然としている表情に微笑んで行きつつ、言葉を紡いだ、「勝手に死んでたらわたしもついていくから問題ないか。」


  屈託のない笑みを自分に見せてくれては上げていたピンク色の口角に飾り付けられている白い歯に心を打たれているようにも感じてしまう斗奴雷は、彼女が浮かんでいたピンク色の笑窪に一瞥しては、彼女の魔性にも感じてしまう笑みから逃げ出そうとするように何度も小刻みに首を横に振っていく彼は困り果てている様な眼を彼女に向けてしまい、「そ、それは考え直してくれないかな…」


  斗奴雷の困っている様な表情を見逃していくかのように嬉々とすらりとした右足を上げて行きつつ、入り口に向けて歩いていく楽々花は上機嫌になっては流し目で呆然と佇んでいる彼の顔を見つめて言う、「じゃ、わたしのためでも思って、」軽く左手を胸元に当てては、斗奴雷と離れたくないと強く思っているけれど、昔のステージの上で輝いていた自分はもしかしたら竜祥のような多くの人間に狙われているかもしれないと思うと、斗奴雷に嫌われて見たくなっては、彼に自分から離れて貰いたいと一瞬思ってしまう彼女は切なげに目を細めてしまい、微かに凹んでいたような床に視線を向けると、つい斗奴雷がここでもちゃんと自分のために思って戦ってくれていた記憶に口角を支えられているように感じては、軽く首を横に振ってしまう楽々花はニヤリと右側の口角を上げて行きつつ、まるで離れて欲しいと思っていた自分の考えに気が付いたように、自分のもとまで歩いて来ている彼の顔を見つめてしまう楽々花は照れくさそうにと淡い笑みを浮かべていた、「せいぜいこの世界の中で足掻いて見せなさい?」


  楽々花が浮かんでいたやけに切なく思えてしまう笑みに体を引かれては、何としても彼女のことを止めては、自分がちゃんと命をかけて彼女のことを守りたいと願ってしまう斗奴雷は自分に微かな期待を宿っている様な金色の瞳に向けて迷わずに強く首を縦に振っていく、「う、うん…!」何度も赤くなっていた鼻翼に力を入れてしまう彼は右手を握りしめては、揺るぎない声を発していた、「懸命に頑張って見せましょう。」


  斗奴雷のまるで既に自分の事を守り通しては、柱も潰せていた様にも思えて来る言葉に満面の笑みを浮かばされているように思えている楽々花、「うんうん~」嬉しそうにと右手にあるショルダーバッグを握りしめて行きつつ、彼の右側に向けて体をずらしていく彼女は幸せそうにと彼の右腕を両手で抱えては、身勝手にも思えてしまうぐらいに彼から離れたくないと強く思っている彼女は期待している様な眼を彼に向けては、小首を傾げて行きつつ、ニヤリと口角を上げて言う、「今夜も楽しみだな~」


  ”ドクンー”しわがれていた声で紡いだやけに妖艶にも思えてしまう言葉に、心臓を否応なしに強く跳ねられていたように感じている斗奴雷、「も、もう…!」頬がまたしても焼かれている様な気がしている彼は困っているようにと俯いては、階段に向けて歩きながら嬉しそうにと軽く鼻歌を口ずさんでいる彼女の横顔に一瞥して言う、「す、スケベさん…!」斗奴雷が悩んだ末に自分に投げて来ていた話に微笑んでは、つい胸元の奥に秘められている彼の事を潰してしまう寸前のまで抱きしめてあがたいと言う思いに体を支配されている様な気がしている楽々花、「えへへ~」幸せそうな笑みを浮かべては、迷わずに両手を広げては、彼の体を強く抱えていく楽々花は自分の行動に見開かされている彼の顔を見つめていく、「可愛いな~うちの雷君は~」


  まるで自分の両足に上手く階段を踏ませてくれないでいるような楽々花の仕草と否応なしに自分の右腕に当てて来ていた彼女の温もりと香りに、心を甘い羽根にくすぐられているように思えている彼は思わず幸せそうな唸り声を零していき、「ううう…」目を細めてはぼんやりと自分の体に当てていた橙色のジャケットに一瞥してしまう楽々花、自分の両腕の中にいる斗奴雷の存在を感じてしまうと、つい自分たちは運が良かったようにと思えてしまう彼女は切なげに軽く白い歯を噛んでいた、「ねぇ。」宛ら自分が上げていた声に額を上げられている様な気分になれている楽々花はぱちくりながらぼんやりと自分の顔を見下ろして来ては、丁寧なまでに自分が紡ごうとする言葉を待ってくれている彼に微笑んでいく彼女は言う、「本当のことを言うと、わたしがあんたに不幸をさせているかもしれないんだぞ?」


  ぽつりと自分の声に乗せていた言葉に苛まれている様な気がしてしまう楽々花は切なげに眉をひそめては、まるで自分が紡いだ言葉を上手く理解できていないようにと困惑気味になっては小首を傾げている彼の顔を見つめていく、「だって、」軽く歯を噛んでは、何度も赤くなっていた小さな鼻翼に力を入れてしまう彼女は辛そうにと軽く唇を噛んでは、ぽつりと呟いていき、「さっき言ったように…」自分の意志とは関係なしに斗奴雷の傍にいると自分は確実に彼を不幸にしては、下手したら死の道連れになっちゃうかもと思うと、つい心が縮んで仕舞いそうな気がしては、胸元の奥からこみ上げて来る彼が死ぬと言う未来の畏怖に苛まれている彼女は悲しんでいる金色の瞳を彼に向けては、思わず強く彼の体を抱いていき、「わたしと会っていなかったらー」


  「僕は命をかけてまで成したいと思えるような事、」宛ら自分の有無を言わせずに言葉を遮っていたことに驚かされているように、細い眉毛を上げてしまう楽々花に軽く胸元を向けては淡い笑みを彼女に見せていく彼はまったりと左手を上げて行きつつ、彼女の潤んでは微かに震えているような金色の瞳を見つめて言う、「それを見つけられていた事に誇りを持っているのです。」


  斗奴雷が紡いだやけに凛々しく思えてしまう一言に心を撫でられては、喉を詰まらせに来ていた不安が拭えていたように感じてしまう楽々花はぼんやりと深い紫色の瞳の中にある自分を呆然としている姿を見つめていき、「え…?」今度は自分が紡いだ話を理解出来ていないようにと間の抜けた声を上げていた彼女に微笑んで行きつつ、軽く左手で彼女のやけに柔らかく思えてしまう亜麻色の髪の毛を撫でていく斗奴雷、「それは、あなたを守り抜くと決意した事であり、」


  ”ドクンー”否応なしに自分の心を彼の姿に作り上げていたようにも思えてしまうぐらいに、彼のやけに優しく感じてしまう声色に乗せていた話にあんぐり口を開けられている楽々花。まるで自分が紡いだ決意に満ちている話に畏怖を覚えているような繊細な体の震えに微笑んでいく彼はゆっくりと自分の身体を抱きしめていた楽々花の頭から左手を引いて行きつつ、まったりと左手を彼女の柔らかい頬に添えていく彼は言う、「どんな結果になっても、悔いはありません。」


  「ううう…」口角が斜め下の方向に引っ張られているようにと思えては、斗奴雷が彼が紡いだ言葉のように何度も命をかけて自分を守って来ていた過去を思うとつい幸せに包まれているように思えては、彼に少しぐらいはサボだっていいようにと言ってみたくなっている楽々花は、ぼんやりと霞んでいく視界の中で彼の顔を見つめていき、「うん…」嬉しさのあまり鼻腔の奥が痺れているようにと感じてしまう楽々花は悲しそうにと軽く歯を噛んでは、丁寧に自分の右頬を撫でて来ていた彼の左手に一瞥していき、「ありがとう…」


  宛ら自分が紡いだ言葉に安心したようにとまったりと自分の右頬から離れていく斗奴雷の温かい手のひらに寂しい思いを植え付けられているような気がしている楽々花。まるで叱られていた子供のように潤んでいる金色の瞳で自分の顔を見上げて来ている楽々花に淡い笑みを見せては、拗ねている子供のようにと否応なしに自分の胸元に頬をくっついて来ている彼女に微笑んでしまう斗奴雷は唇を開けていた、「どういたしまして。」


  「ううう…!」宛ら自分の頭皮と麻痺しては心を温かい気持ちに包ませてくれる魔法でも使っていた様な彼の声色に、口角を斜め下の方向に引っ張られているようにも思えては、強く鼻を啜ってしまう楽々花は橙色のジャケットから漂って来る彼の香りに胸元を満たされているようにと感じては、溢れ出して仕舞いそうな心境に苦しめられている彼女は切羽詰まったようにと額を上げては彼の顔を見つめて行きつつ、軽く艶やかな唇を開けていく彼女は強請っているようにと彼に言う、「も、もう一回ちゅーして見てもいい…?」


  「えっ?!」楽々花のまるで幼い子供のように自分に投げて来ている話に見開かされては、思わず間の抜けた声を発していた斗奴雷は急いでいるようにとぱちくりして行きつつ、彼女のまるでスタンバイしているように微かに自分に近づいて来ている唇に見開かされては、ごくりと固唾を飲み込んでいた彼は胸元の奥からこみ上げて来る彼女の全てを奪いたいと、邪に思えてしまう気持ちを振り解くようにと強く小刻みに首を横に振って行きつつ、まるで自分の態度に叱られていたように切なげに眉をひそめている彼女の顔を見つめていく彼、「そ、そそ、それはか、」緊張に首を絞められているような気がしてならないでいる彼は、懇願しているようにと彼女に向けて震えているような大きな声を発していた、「勘弁してください!」


  「ふん…」斗奴雷がまるで自分と二度も口付けしたくないと口にしているような態度に目を細められては不服そうにと唇を尖らせていく楽々花は、誘惑しているようにと流し目で彼の顔を見つめて行きつつ、言葉にを紡いでいき、「じゃどうしたらもう一度してくれる?」宛ら自分が紡いだ一言に眉毛を跳ねては上手く言葉を紡ぐことが出来なくなっている様にとあんぐり口を開けている彼の態度が可愛く思えている楽々花はまったりと首を横に向けて振っていき、「ううん、」軽く胸元を彼の右腕から離れては、左手を胸元に当てていく彼女は横目で彼の顔を見つめては彼に尋ねていく、「わたしにさせてくれる?」


  楽々花のまるで自分と口付けしないと気が済まないでいるような姿勢に、口角が恥ずかしい心境に斜め下の方向に固定されているような気がしている斗奴雷、「えっと…」困っているような声を発しては、楽々花と口付けするのは別にいいと思いつつ、久守の存在が気になっている彼はチラッと喫茶店の中で眠っている振りをし続けている久守の方向に一瞥しては、急いで楽々花とここから離れては、意固地になっている彼女の事を解放していこうと思っている斗奴雷、「と、とりあえず家に戻りませんか…?」


  困っているようにと軽く左手の人差し指でこめかみを掻いては、まるで自分が紡いだ一言に文句を言いたくなっているようにと唇をすぼめている彼女に苦笑いしている彼は、補足するようにと言葉を紡いでいき、「ここは危険ですし、」軽く肩を縮めてしまう彼は楽々花が自分に投げて来ている体を熱気を放つ眼差しで射抜こうとしているような感覚に心を苛まれているように思えては、自分たちが安全であるのなら、キスはいくらでもして行けるんだと思っている彼は階段の下を見下ろしつつ、ぽつりと呟いていた、「出来る限り外出は控えた方がいいかと…」


  斗奴雷のまるで自分の胸元の奥に秘められていたアグレッシブな思いを刺激しに来ているような態度に、右側の口角を上げられているような気がしてならないでいる楽々花、「よぉし~」彼の返答に満足しているようにと軽く顎を上げては、腕を組んでしまう彼女は猛然と凛とした眼差しを自分が上げていた声に戸惑っている彼に向けていき、「分かったわ!」軽く右手を腰に当てては左手の人差し指を立てていく彼女は深い紫色の瞳の中にある自分の顔を見つめながら言葉を紡いだ、「家に帰ったらいっぱいさせてくれるんだね?」


  「え?」取り敢えず楽々花に大人しく自分と一緒にマンションに戻っては、ご飯でも食べて行こうと思っていた斗奴雷は、一日最大限も一回しかしないと思っていたキスをいっぱいしようと言いに来ていた彼女の欲望まみれの話にあんぐり口を開けられているように思えてしまう彼、まるで自分の返答を聞くつもりはないでいるようにと否応なしに自分の右手を掴んでは、嬉々とした足取りで階段を下ろしていく楽々花の横顔に見開かされている彼、「い、いや?!」強く鼻翼に力を入れてはいっぱい彼女とキスをしてしまう自分の心臓が興奮と照れくささに潰されてしまうんだと言いたくなっている彼、「そんなことは一言もっ!」


  「出発!」右手にあるショルダーバッグをかざして行きながら嬉しそうにと口角を上げて行きつつ、横目で自分が紡いだ話に打ちひしがれているようにと項垂れている彼の横顔を見ていく楽々花は彼の事をからかっていくかのようにと声を発していた、「破廉恥なキスの旅だい!」”ドクンー”刹那、楽々花が紡いだ一言に見開かされては、思わず自分の耳を疑ってしまう斗奴雷、興奮気味になれては、声が裏返ってしまう彼は強く首を横に振ってしまい、「ま、待ってっ?!」楽々花の自分の右手を引いてくれては下の階段で自分の顔を見上げて来ている無垢な表情と小首を傾げていく姿に見開かされては、もしかしたらさっき自分の耳にしていた言葉は幻聴なのかもしれないと思っている斗奴雷は萎縮しているようにと肩を上げて行きながら、ぽつりと弱り切っているような声を上げていき、「は、破廉恥き、キスって…!」


  斗奴雷の真っ赤になっている頬と彼の赤くなっていら耳殻に目を細められてはニヤリと右側の口角を上げていく楽々花は、ゆっくりと恐縮しているような彼の耳元に唇を近づいて行きつつ、ぽつりと小さな声で囁いていき、「舌と舌が踊るやつ。」”ドクンー”「うううう…」楽々花がはっきりと自分に向けて来ていた説明を聞いてしまうと、やはりさっきのは自分の幻聴ではなかったと思うと同時に、ほのかに彼女との口付けを期待してしまう自分が変ではないはずだけれど、嫌らしい気持ちは彼女と触れ合ってしまう時で爆発しては、彼女に傷つけてしまはないかと不安に駆り立られている彼、「そ、そのような言い方をしても…」眉をひそめて行きつつ、叱られているようにと戦慄している声で言葉を紡いでしまう彼は満面の笑みを自分に見せてくれている彼女の事を見つめては、さっき久守に襲われていた瞬間、自分の右手に体を退かしていた彼女のことを思い浮かんでしまうと、体が強化されている自分は簡単に彼女に傷をつけてしまうんだと思い、ちゃんと自分の理性で己の欲望を抑えて行かないとと強く思っている彼はぽつりと呟いていた、「は、破廉恥なものは破廉恥なんですよぉ…」


  「えへへ…」斗奴雷が自分に投げて来ているまんざらでもなさそうな話に口角をくすぐられているように思いつつ、楽しそうにと彼の左手を引いて行きながら右手にあるショルダーバッグを肩にかけて行きつつ、階段を下ろしていく楽々花。ぼんやりと自分の前で階段を踏んでいきつつ起伏している彼女の華奢な肩に目を細められては、自分の左手を通して心に伝わって来ている彼女の温もりに淡い笑みを浮かべてしまう斗奴雷は、つい喫茶店の中で伝わって来る微かに体を起こしては床を軽く両足をつけていたような音に興味を引かれているような気がしている斗奴雷、「ねぇ、」


  まるで自分が上げていた声に引かれているようにとまったりと自分の左手を離してくれては、ゆっくりと胸元を自分の方へ向けて来ては、眩しい日差しに照らされている亜麻色の髪の毛と使い古された青色の蝶々の髪飾りに口角をくすぐられているように思えては、自分の左手に残されていた彼女の温もりに恥ずかしくなれている斗奴雷はまったりと自分の赤くなっている頬を掻いて行きつつ、ぱちくりながら自分のことを映し出してくれている金色の瞳を見つめていく彼は軽く右足を彼女に向けては、自分の体を隠して来ていたような天井の影から抜け出していく彼は言う、「君は…気付いたのかな?」


  斗奴雷が自分に見せて来ているやけに深刻そうに見えてしまう表情に頬を緩まされているような気がしている楽々花、まったりと自分の顔を映し出してくれている深い紫色の瞳から彼の後ろにある階段に一瞥していく楽々花は軽く顎を引いては、振り返って行きながら両手を背中に当てて言う、「気付いてたよ。」楽々花がまったりと左足を上げては前に向けて歩いていく様をぼんやりと見ては、彼女が紡いだ一言に見開かされている斗奴雷、「え…?」一瞬にして眉をひそめてしまう斗奴雷は恐る恐ると左手で自分が大きく開けていた唇を隠して行きつつ、軽く歯を噛んでしまう彼は急いでいるようにと、まったりと歩いている楽々花の隣りまで歩いて行きつつ、ぽつりと小さな声を漏らしていた、「そう…なのか…」


  斗奴雷のまるで落ち込んでいるようにと俯いては自分たちに踏まれているアスファルトを見下ろしている様に微笑んでは、横目で彼の表情を伺っているようにと前のめりになっていた楽々花は軽く右手の人差し指を立てては、ぼんやりと自分の左側で自分の歩幅に合わせてくれている彼の自分と視線を合わせようとしないでいる顔を見つめていく、「あんたはわたしが眠ってた時で破廉恥なキスをコッソリしようとしてるんでしょ?」


  ”ドクンー”刹那、もしかしたら既に久守が気絶していた振りを決め込んでいたことに気が付いていたんじゃないかと思っていた楽々花が自分に投げて来ていた魅力的

にも思えてしまう話に見開かされては、ぼんやりと久守が寝ている振りをしていたことについて考えていた斗奴雷は彼女の不意打ちにも思えてしまうぐらいの話に瞼をこじ開けられているように思えては、思わず間の抜けた声を上げていき、「え?!」


  斗奴雷の酷く自分が紡いだ言葉に驚かされては、大きく渇いた唇を開けている様に目を細めて行きつつ、自分の歩幅に合わせてくれている彼の深い青色のズボンに包まれていたすらりとした両足に一瞥してしまう楽々花はつい彼の両足に心を踏み入れられているように思えては、嬉々とした笑みを浮かべてしまう彼女はマンションに向けて歩いて行きつつ、楽しそうにと両手を広げては彼の右腕を抱えにいき、「昨夜みたいにさ~?」ぼんやりと自分の隣りで歩いている斗奴雷のきょとんとしている態度に口角をくすぐられているように感じては、照れくさそうにと自分の胸元に当てていた彼の逞しく思えている右腕に一瞥しては、恥ずかしそうにと軽く右手を彼の腕から離れて行きつつ、熱くなっては痒く感じてしまう頬を掻いていく彼女はチラッと潤んでいる金色の瞳を彼に向けていき、「い、いいぞ?」まるで自分がぽつりと口から漏らしていたような話に緊張を覚えているようにとごくりと固唾を飲み込んでいる斗奴雷に微笑んでは、照れくさそうにと横目で彼の顔を見上げて行きながら右手の人差し指を立てていく楽々花は言う、「許可しますよ?」


  「い、いや…」楽々花が紡いだ自分の脳内を浸食しに来ている言葉と自分の心をピンク色に染め上げられては、徐々に強く鼓動を刻んではパンクしてしまいそうにと感じている心臓に視界が一瞬真っ赤にされていたように思えている斗奴雷は、まるで自分の返事に期待しているようにと自分の顔を見つめてくれては、微かに艶やかな唇を開けている彼女の口から漏れている妖艶にも思えてしまうぐらいに曖昧な吐息に恥ずかしさを誘われているように思えては、口角が一瞬にして斜め下の方向に向けて引っ張られているような気がしてならないでいる彼は何度も鼻翼に力を入れて行きながら、恐る恐ると顎を引いては、ぽつりと呟いていく、「い、いいんだ…」


  宛ら自分の恐縮している話に肯定するようにと頷いてくれている彼女の態度に見開かされては、大慌てで何度も首を横に振っていく斗奴雷は危うく彼女に夜這を仕掛けていこうと言う思いに脳内を満たされて仕舞いそうになっているような気がしては、何度も赤くなっている鼻翼に力を入れてしまう彼、「い、いや?!違って!」まるで自分が大きな声で紡いだ拒絶しているようにも聞こえて来る話に向けて、文句を言いたくなっているようにと唇を尖らせている楽々花にぱちくりしている彼、「そ、その…久守の奴の事を…」


  楽々花のまるで無言で飽きれているような眼差しで自分のことを見て来ている様に叱られているように思えては、バツが悪そうにとチラッと潤んでいる視界を少しばかり自分たちから離れていた喫茶店の窓に向けていく斗奴雷は補足するようにと言葉を紡いでいく、「気付いているかどうか…」楽々花の顰蹙を買ってしまったことに不安を覚えては、恐る恐ると肩を縮めてしまう彼は軽く左手の人差し指で痒くなっていると感じているこめかみを掻いて行きつつ、ぽつりと呟いていき、「を言ってたんですけど…」まるで自分にそれで、と尋ねて来ているように軽く白皙の顎を上げては横目で自分のことを見下ろしているような楽々花の眼差しに、微かに興奮を覚えている自分はもしかしら変な趣味でも目覚めて仕舞ったのではないかと不安になりつつ、ごくりと固唾を飲み込んでいく斗奴雷は、まるで自分の体を射抜こうとしているような日差しに飾られているような潤んでいる金色の眼を見つめて行きつつ、怖がっているようにと肩を縮めていく彼、「きょ、許可が下りたら…その…」


  楽々花が夜になると少しぐらいは彼女の唇にいたずらしてもいいと言ってくれていたことに口角を硬直されているように思えては、つい自分の喉元を殴りに来ているような心臓とまるで自分の衝動を誘って来ているような耳元にある自分の心音に、歯を噛んでしまう彼は右腕を挟んで来ているコートに包まれていたような柔らかい感覚に気を引かれているように思えては、チラッとまるで自分に期待しているような微かに上げていた彼女のピンク色の口角に挟まれていた艶やかな唇に目を向けてしまう彼、「うっ!」強く歯を噛んでしまう彼は何度も首を横に振っては、もし欲望に全てを委ねてしまうと、自分はきっと夜の獣になっては、繊細な彼女のことを滅茶苦茶にしてしまうんだと考えている彼は細い眉毛に力を入れて行きつつ、猛然と揺るぎないを彼女に向けていき、「や、やっぱり無理!」


  斗奴雷の悩んだ挙句紡いだ話に目を半開きさせては、可笑しそうにと軽く右側の口角を上げてしまう彼女は軽く右手の人差し指を立てて行きつつ、提案するようにと自分の紅潮している頬を映し出してくれている深い紫色の瞳を見つめて言う、「じゃ、わたしが眠っているあんたにしてあげるね?」”ドクンー”宛ら自分に夕飯の一品を分けてくれるようにと軽々ととんでもないようにも思えてしまう言葉をかけて来ていた楽々花の存在に見開かされてしまう斗奴雷、「ううう…!」口角が斜め下の方向に向けて引っ張られているように思えては、本当に眠ったら多分彼女にディープキスされても分からないような気がしつつ、けれど彼女が紡いだ一言を耳にしてしまった以上、これからの日々は期待に妨害されては眠りにつくことが出来なくなってしまうのだろうと思っている彼。


  宛ら自分の熱くなっては羞恥心に焼かれている頬と耳殻を楽しんでいるようにと、いたずらっ子のような笑みを浮かべてくれては、彼女も恥ずかしがっているんだと教えてくれている彼女の斜め下の方向に向けていた口角に一瞥しては、何度も赤くなっている鼻翼に力を入れてはまるで自分に体を落ち着かせることをサポートしてくれているような冷たい空気を吸い込んでいく斗奴雷はごくりと固唾を飲み込んで言う、「い、嫌ですよ…」照れくさそうにと自分の返事に拗ねているようにと唇をすぼめている彼女から顔を逸らしては、恥ずかしそうにと左手の人差し指でこめかみいを掻いていく彼はぽつりと呟いていく、「よ、夜になるとなんか口が臭ってたら最悪じゃないですか…」


  「おおぉ…」斗奴雷のまるで恋いの河に落ちている乙女のような一言に口角を緩められているように思えては、ついハニカム彼の自分と目線を合わせようとしないでいる姿勢に、心を彼の心とくっついていくことを誘われているような気がしてならないでいる楽々花は、自分がまったく思っていなかったことを考えている彼はもしかしら自分より女の子の体に向いているのではないかと考えては、否応なしに胸元を彼の右腕にぶつけては、自分の軽く形を変えられている胸元の存在を気にする事無く、満面の笑みを自分の胸に驚かされている彼に見せていく楽々花は言う、「わたしはあんたなら気にしないよ?」


  


  

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