第7話

話は、深夜11時50分頃であった。


ところ変わって、高地町のゆきたか公園にて…


公園に温史と温史の被害を受けた従業員さんたち8人がいた。


温史は、複数の従業員さんたちからカネを借りていた。


『すぐに返すから…』

『1ヶ月後に倍にして返すから…』

『ヤクソクは守るから…』


温史は、そうしたいいわけばかりを並べてカネを借りまくった。


さらに、温史は数人の従業員さんからプレステポータブルとニンテンドーDSを借りていた。


その際に、温史は『来週返すから…』と言うて頼んだ。


しかし、温史は借りたゲーム機を質屋にいれた。


さらにまたその上に、温史は8人の従業員さんたちが注文したお昼のお弁当を勝手に食べていた。


従業員さんたちは、よりし烈な怒りを温史にぶつけた。


「コラ!!オドレは新入りのクセにえらそうなんだよ!!」

「そうだそうだ!!」

「コラ!!コラといよんのが聞こえんのかコラ!!」


温史は、おびえた表情で言うた。


「ちょっと待ってよぅ…なんでぼくのことをコラと言うんだよぉ~」


従業員さんたちは、よりし烈な声で温史をイカクした。


「悪いことしたオドレに名前なんかないわコラ!!」

「そうだそうだ!!」


温史は、泣きそうな声で言うた。


「ぼくにどんな落ち度があるんだよぉ~」


従業員さんたちは、し烈な声で温史に口々に言うた。


「落ち度があるからいよんや!!」

「そうだそうだ!!」

「コラオドレ!!チョーシにのるんじゃねえよコラ!!」

「チョーシにのってないよぅ~」

「コラオドレ!!」


従業員さんのひとりが、温史の胸ぐらをつかんで怒鳴り声をあげた。


「コラ!!いつになったら返すんぞ!!」

「ヒィィィィィィィ…」

「オレから借りたプレステポータブルをいつになったら返すんぞ!?」

「離してくれぇ~」

「オレがこづかいをコツコツ貯めてこうたプレステポータブルをなんで質屋にいれた!?」

「許してくれぇ~」

「コラ!!」

「返すよぅ…」

「いますぐ返せ!!」

「分かったよぅ…だけど、買い戻すまでに時間がかかるんだよぅ…」

「ふざけるな!!」


(ガツーン!!)


温史は、胸ぐらをつかんでいる従業員さんからグーでこめかみを思い切り殴られた。


(ドサッ…グイ…)


もうひとりの従業員さんが、倒れた温史のえり首をつかんだ。


「やめろ!!」

「コラ!!おれたちが給与引きで注文したお弁当をなんで勝手に食べたんぞ!?」

「ごはんが足りなかった…ごはんが足りなかったから…ああ!!」


(ガツーン!!)


温史は、えり首をつかんだ従業員さんからグーで頭を殴られた。


8人の従業員さんたちは、よりし烈な怒りを温史にぶつけた。


「立岡はおれたちをグロウした!!」

「社長は、立岡ばかりをかわいがった!!」

「ああ、ガマンならん!!」

「やめてくれ~…カネは返す…やめてくれ~」


このあと、温史は8人の従業員さんたちからよりし烈な暴行を受けた。


それから4時間後…


ボロボロに傷ついた温史は、口から大量の血を吐いた。


同時に、息をしなくなった。


「しまった!!」

「どうしたんだよぅ~」

「やり過ぎた…やり過ぎた!!」

「なにおたついとんぞ!!」

「どうしよう…どうしよう…」

「とにかく、温史を始末するぞ!!」


8人の従業員さんたちは、ボロボロに傷ついた温史を公園の近くにある廃材置き場へ運んだ。


そのあと、彼らは温史を始末した。


彼らは、夜明け前に事件現場から逃走した。


それから2時間後に、夜が明けた。


廃材置き場の近くにある池の水が赤黒く濁っていた。


しかし、付近の住民たちはそこにたまったヘドロが浮き上がったと言うた。


集団リンチを喰らった温史は、より悲惨な形で亡くなった。


その翌日のことであった。


鹿之助夫婦は、市役所に温史の死亡届を出した。


その後、複数の生保会社へ行って温史の死亡保険金を受け取った。


総額は9億円であった。


鹿之助夫婦は、かわいいかわいいと言うてた温史が亡くなったのに、死亡保険金を手にした直後に『想い描いたローゴが送れる…』と言うて想い上がった。


その一方で、8人の従業員さんたちは『温史がいなくなってせいせいした…』と言うてストライキをやめていつも通りの暮らしに戻った。


最初の悲劇の幕は閉じた…


しかし、すぐさまに次の幕が上がった。

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