第34話

 さて、最後になるが称号についてだ。


 今回の進化に伴い、いくつかの称号を手に入れた。


 ちなみに、隠蔽中だった『転生者』の称号が何故か消えているが、私の知るところではないので放っておくとする。



 まずは、『人間進化者』だ。


 これに関しては、コメントは特になし。


 位階が4に到達した人間種族は、進化時に必ず取得するスキルだからだ。


 しいて効果を言うとすれば、・・・何だろうか?


 本人も、意識しなければほとんど気付かないレベルの、スキルの強化だろうか?


 効果が低すぎていまいちよく分からないが、まあ、そんな感じだ。



 次の称号は、『半神』についてだ。


 これの取得条件は、良く分からない。


 しかし、最低限この称号がないと、神の位に上り詰めることは不可能という知識はある。


 効果としては、純粋に寿命が3倍になることだ。


 普通はとても喜ぶんだが、次の称号のせいであまり喜べなくなっている。



 その次の称号とは、『始祖(蟲人)』だ。


 この称号は、その種族の中で最も始めに生まれた存在が持つ称号であり、この称号持ちは寿命というものが、ほとんど無くなると言えるほど伸びる。


 そのうえ、種族スキルの効果が通常の十数倍にもなったり、本来ないはずの適性が増えたりと、様々な効果を持つ、超有用な称号である。


 まあ、こんな称号を手に入れてしまえば、ただ寿命が3倍になる『半神』の称号のインパクトは薄れてしまうのも仕方ないと言えるだろう。


 ちなみに、今後自分と同じやり方で蟲人に進化した場合、その者は『真祖(蟲人)』の称号を得ることになる。


 この称号は、『始祖(蟲人)』ほどではないが、種族スキルの数倍強化など、そこそこの効果を得ることができる。


 さらに加えて言うと、『始祖(蟲人)』の直接の子供は、通常の蟲人や真祖の蟲人の子供と同じで虫人となるが、『始祖(蟲人)』の直接の子供の場合、進化すると『真祖(蟲人)』の称号を得ることになる。


 一応、その世界に存在する蟲人や虫人がすべて滅びたうえで、蟲人に進化した場合は『真祖(蟲人)』の称号ではなく、『始祖(蟲人)』の称号を得ることはできるが、実際の『始祖(蟲人)』の強さからは、数段下がったものとなるらしい。



 さて、最後の称号だ。


 何処かに消えた『転生者』の称号と違って、未だに隠蔽中である称号についてだ。


 その称号について、分からないところもまだ多いが、進化したことで私の力が上昇したからか、称号に少し変化が表れていた。


 前は、『■■■■』と全く分からなかったが、今では『■■の花』と見ることができる部分も出来た。


 最も、この程度の情報量では、まだ何も分かっていないこととほとんど同じだが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る