CALL序
招待状に記載されている住所は確かにココで間違いない。目の前には今にも枯れ朽ちようとしている老木が秘密の扉の門番のように屋敷の入口を塞いでいた。私は門番の隙間をくぐって屋敷の扉を開けようとした、そのとき屋敷の奥から呼鈴のチリンという音がした。明らかに後について来いと誘っている。仕事とはいえ知らない家に入っていくのは気味が悪い。ましてや少女が消えたと噂の屋敷だ。真実をこの目で確かめるために私は音に導かれる。
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