とりあえずのエッセイ
田島鼻毛
好きなことをして生きていく
初めまして。まずは自己紹介させてください。関東に住むただのなんの変哲もない高校生です。なぜここで文章を書こうと思ったかと言うと、暇だったからです。進路に悩み、人間関係に悩み、文学を楽しんだ結果暇になりました。僕の書く文章に深い意味はないです。しかし、これを読んでいる全ての人にリアルな高校生の気持ちや苦悩を気軽に感じて欲しいです、お付き合いください。
「将来何がしたいんだ?」そんなことを聞かれてすぐに答えられる高校生はそうそういないだろう。僕は小説を読んだり、音楽を聞いたり、アニメを見ることが好きだけれどそれを仕事にしたいと思ったことはない。「好きなことをして生きていく」と言う響きは一見すると素晴らしいことのように聞こえるけれど、必ずしも好きなことを仕事にしたいとは限らない。
ある日学校で友達が急に真面目な顔をして「俺、YouTuberになる!」といつものアホずらで僕に行ってきたことがあった、その時は流すように応援したがその友達は本当にYouTubeを始めた。動画作りに没頭するあまり、そいつの成績はどんどん落ちて行った。さすがに度が過ぎている。そう思い、僕は良心で「もう諦めて普通に進学しよう。今からでも遅くないから」と声をかけた。すると、そいつにあの時のアホずらの面影はなく、「後一歩、もう少しで有名になれるんだ!」と血走った顔で答えた。
あとで聞いたのだけど、そいつはその後過激な動画を投稿し、一部で炎上して家族で引っ越したらしい。「好きなことをして生きていく」それは簡単ではないし。そうしたいとも僕は思はない。生きる為にはそれ相応の苦悩を受け取らなければならないと思う。それが世の摂理だ。
「将来何がしたいんだ?」父親にそう聞かれた僕はとっさに、アホ面を作り、冗談まじりに「うーん、YouTuberかな、好きなことしていきたいし。」と答えてみた。あいつは今どこで何をして何を考えているだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます