後に彼女となる可愛い女の子と同じ高校目指すお話
佐倉澪
第1話 席替え①
今日の教室はなんだか騒がしい
それもそのはず
今日は学年が上がり中2になりクラス替え後初の
席替え
なんだから
最初は出席番号順であった席も
運良ければ仲良い友達、好きな子と近くなれるチャンスなのだから。
教壇にはすらっと高身長でスリムボディなのにも関わらず
どこか残念だが教師としての株は学校トップクラスの僕ら2年2組の担任 柏木先生が
クジの入った箱を振ってシャッフルしている。
「じゃあ、出席番号順に中にあるクジ1枚ずつ取って行ってくれー」
僕の出席番号は5番
先生が僕の前にやってくるのは割とすぐだった
適当に引いてると前に引いた4人から色んな声が聞こえる
一番前で悔しがる声
逆に一番後ろで嬉しがる声
1個前の岡田君はなんとも言えない顔をしている
僕が引いたのは8番
黒板にある場所と照らし合わせると
今いる同じ列の1個前
つまり岡田君がいる席だ
しばらくすると柏木先生の声がパンパンと手を叩き視線を自分の方へ向かせる
「全員場所確認したな?それじゃ机番号と同じ位置に移動させろー」
それを聞くといっせいにガガガガっと机が床を引きずる音が教室中に響き渡る
はっきりいってうるさいが持ち上げるのがめんどくさいので仕方がない
自分は1個前に移動させるだけだったのですぐに移動が終わり席に座る。
隣のに目をやるとちょうど移動が終わり席に着こうとしてる女の子と目が合った
「えっと、鏡クンだっけ?これからよろしくね?」
「あ、ああ。よろしく。」
彼女の名は
存在は知っていたが話したことが今日までなかった女の子。
親がフランスと日本のハーフで七瀬さんはクォーター
金髪ロングのストレートに大きなクリっとした目で自分より一回りくらい小さい小柄な体はどこか小動物を連想させる。
学年でトップクラスに可愛く人気な美少女
きっとかっこいい彼氏もお持ちなんだろう。
周りも挨拶などして教室内はガヤガヤしている。
みんなが席に移動し終わりある程度顔合わせも済んだかなと先生が悟ったら
再び自分のほうに注目を向ける
「はい。明日からはこの席で過ごしていきたいと思います。仲良くするのは当然だが授業は集中しろよ~。」
「「はい!!」」
「うん。いい返事だ。それじゃ起立。」
ガタッ
「気を付けー礼!さようならー」
「「さようならー」」
先生の号令で一斉に下校していく。
緊張していた僕にせっかく七瀬さんが話しかけてくれたんだ。
七瀬さんも緊張していたようだが、
僕も頑張らないとな!
「あの_______」
「鈴―! 一緒に部活行こーー!」
「あ、わかったよー!それじゃ、鏡クン、またね!」
僕が話しかけようとすると、七瀬さんの友達の声が聞こえてきた。な、なんてタイミングの悪い……。
それに友達と一緒に帰っちゃった、
また明日だな…
はぁ、僕も部活行こ…
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