第23話 季節の中心に夢はいる
生者と"
車椅子を押す少女もそのひとつだ。
正確には、少女の姿をした夢と言った方がいい。
周りを囲うようにしている宿り子はそれぞれが季節を宿している。
春季・雨季・夏季・秋季・冬季。
五季の中心にいる彼女こそが、季節という世界の流れそのものである。
世界の体系までもが、興味を引く程に膨れ上がった
もしかしたら、車椅子に座る常に眠り続けている
そんな仄かな期待を抱いているのかもしれない。
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