第5話 志望校決定と滑り止めの受験

戻れないところまで来たぞ。

A大に出すんだ。私は、A大に出す。

C大(私立)合格前提だ。C大もどうにかしなきゃいかん。大丈夫か。やれるか。

C大に全振りしたら、A大のチャンスは二週間だぞ。


先生は背中を押してくれた。やれば出来るはずだ。

やらなきゃ意味ないけど。

計画立てよう。勉強の計画


どちらにせよ、スマホは封印せねば



どう思う

時間をだいぶロスしてると思う

眠気とか、煩悩とかもあるけど、わざわざ席について、単語帳を見ている時間

これは家に帰ってからでも出来るんじゃないの。それこそ食後にさ。だって君席につかないだろ。

英語はやらなきゃ。朝、英語して。今週中に過去問やりきるくらいの気持ちで。

英検のやつ。と、過去問一個。辞書を使って良い、って縛りでやってみる。英検は単語とかに使う。

記述式の問題やった方が良いよね。塾のを見てみるか。国語もだ。特に現文は、一度慣らしてみないと。C大だって最初はボロボロだったけど、慣れた今平気だ。

なんだかんだで、君順応性あるもんな。大丈夫だよ。最初は辛いけど。

辛いことを早めにしとかないと、慣れるまで数こなせなくなるからな。


C大の世界史もなんだ。まずは解くんだよ。苦手分野が分かって良いじゃないか。週末にじっくりやると良い。


ね?


うん



やる事は、やったぞ


あとは、本命


書く気力もない

がんばるぞ


大丈夫


————

A大とB大どちらに出すかで、意見がグルングルン回った三日間。兄や塾に何度も相談した。

A大はE判定で、かなり望み薄

B大はB~C(どこかの予備校だけA判定だった)

でも、後期となるとボーダー上がるので、B大も怪しくなるかも……状態。B大もかなり魅力的だけど一人暮らしになるのがネックだった。


 だけども、家から通う私立と、一人暮らしの国公立だと前者が良いと父が言い「ならA大にチャレンジするだけしてみたら?」と母が言ってくれたので、滑り止め合格前提とはなるが、結局A大に前期出願した。後期はB大。

 高1の時から見つけていた大学だったので、挑戦もせずに背を向けたら、絶対後悔すると思った。


てっきり担任に反対されるかと思ったけど、「力があるから、二次試験での挽回の可能性もゼロじゃない。良いよ」と言って貰えたのが嬉しかった。


世界史が好きなくせに点が全く取れなかったので、C大対策は世界史に絞った

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