ヒト

パパシモン

第1話 180°

目が付いている先の景色

ヒトの流れ、顔、建物、一望できる

笑顔、無表情、携帯でなにか喋っている

雲の流れ、車、木々、動物

感じる感覚よりも、目に映る景色が、1つの絵であろうとする。

眺めて、眺めるだけで終わる


立ち止まって、定点で見る

微妙に揺れる景色

雲の流れが変わる

風の温寒で見る側が狂ってくる

ほがらかに、そして、つめたく。

でも、景色は変わっていない。


手前のヒトの背後に景色がある

そこに、みえない景色がある

人生が、雰囲気が、そのヒトの生き様が。

知ろうというより知らせてくれる

そこが、ヒトの妙。

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