第11話

 うずたかく積まれたゴミ山のテッペンに、私は捨てられていた。


 灰色の曇り空と雨。降り注ぐ雨粒が目の中に入って、たまに視界が曇る。私は泥まみれで仰向けに寝転がったまま、一人ぼうっとしていた。

 ここはどこだろう。

 ここに来るまでの記憶の糸を手繰ろうとするも、ひどい頭痛がして何も思い出せない。雨のせいで体はぐしょぐしょに濡れているが、不思議と寒さは感じない。

 上半身だけを起こして、辺りをぐるりと見回してみる。小さなゴミ山がいくつもいくつも積まれたその世界は、まるで最終処分場のようだった。

 セーラー服を着ているから、私はきっと中学生か高校生なのだろう。

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