弱いような強いようなJKのお話

みか

2021_0406

完全に間違えてしまった。


最初の自己紹介が終わった後の休み時間、みんなが集まって話をしているから私もその中に混じって会話をしようと思ったが、一向に話を振られない。振られなければ私から会話を振ることもできない。

私はうまく人前で笑えない。親友の前ですらうまく笑えなくて「なんでそんなに歪んだ顔をするの?」と言われたことさえある。


あーあ、かわいい服着て髪も整えてきたのになぁ!


一か月前から張り切っていろんな準備をしてきたというのもあり、すべてが崩れるような感覚に陥った。


結局その日は全くクラスメイトと関わらずに終わった。

同じ学校から来た友人とだめだったね、と言いながら帰った。


何でいつもこうなるのかな?

私はうまく笑えないから、私は人と話せないから、私は暗い顔をしているから…

昔から最初のグループ分けで孤立していることが多かった。口数が少ないからだろうか、その理由がわからないから一向に成長できないのだけれど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る