僕が恋に興味が無くなるまでの物語

ほりこし

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恋、していますか?



桜が咲く四月に僕は産まれた。

保育園に通っていた時は人気者だったらしいが小学校に上がると人の目を気にし始めたのか少し内気になってしまった。

月日は流れ、5年生になり、出会ったのが【アカリ】という僕のくだらないギャグで笑ってくれる女の子だ。たまに学校の無い日でも遊ぶほど仲良くなり本物の友達と胸を張って言える存在になったのだ。

その頃から学校が楽しくなった。修学旅行も同じ班になり、いつものように2人でふざけあい、笑いあった。「喧嘩をした事が無いか」と聞かれたら「ない」と答えるだろう。

「中学生になっても友達でいようね。」

その言葉が嬉しくてどこか悲しかった。


僕はアカリに恋をしていたのだ。


小学校の卒業式三日前、初めて行った母親行きつけの美容室。そこで僕の夢が出来た。髪型1つで印象が変わり、人を笑顔にする仕事。それが美容師だ。



僕の生まれた日と同じように桜が咲いてる四月に僕とアカリは中学生になった。

少し大きい制服に袖を通して先輩達に見られながら歩く入学式は少し恥ずかしかった。それと同時に楽しみでもあった。

僕はバスケ部に、アカリはバレー部に入部をした。

その頃からアカリとは遊ばなくなった。いや、遊べなくなった。

バスケ部に入り新しい友達が出来た。【シンジ】である。彼は身長は高くはないが運動神経が良く、PG(ポイントガード)の才能があった。

そんなシンジにアカリも惹かれたのだろう。

忘れもしない七夕の日2人は付き合ったらしい。

僕は想いを伝えられずに2人を祝福した。内心僕は曇り空だった。

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僕が恋に興味が無くなるまでの物語 ほりこし @horikoshi_79

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