第106話 メッセージ

マイクのスイッチを切って一息。


絢斗

「ほへぇ~…終わった~。

独特の緊張感あったなぁ」


コンコン…

ガチャ


鈴木

「デビューおめでとう、

そしてお疲れ様」


中野×田島

「お疲れ様でした~!」


絢斗

「お疲れ様でした、

なんとか事故らず乗り切れました」


鈴木

「滑り出しとしてはおおむね順調だったわね。

同接数も80000オーバーよ。」


中野

「私は10万はいくと予想してたんですけどね。

とにかく、しばらくはここのスタジオでの配信って事でお願いしますね」


今回は中野の提案で

慣れるまではブライドのスタジオで配信することになった。


機材トラブルやらの不測の事態が起きても即座に対応出来るようにとの事。

たしかに不安要素は少ない方が良いもんな。


田島

「でも未だに信じられません。

絢斗さんがあーとの中の人とか

誰も想像できませんよね。」


あーと

「え~?なんでぇ?

僕は僕だよぉ??」


田島

なまあーときゅん

きちゃああああああああ!!!!」


鈴木

「…中野?

この子ホントに大丈夫なの?」


中野

「・・・・・チェンジで。」


田島

「なんでですか!

中野先輩よりはまともですが!?」


中野

「あ?コラッ?何言ってんだ?

屋上行くか?」


田島

「は?間違ってませんが?」


中野

「やんのか?ぉおん?」


鈴木

「はいはい、

早速だけどミーティングルームに移動して反省会と次回配信の打ち合わせするわよ」


絢斗

「ははは…仲良いっすね」


・・・・・・・・・・・・・・・


ブライド社での打ち合わせを終え

帰宅途中。


うわっ、

スマホの通知いっぱいきてる…


樹里からのメッセージ


樹里

『デビューおめでとう。

初々しさがあって

とても良い配信だったわ。

それと、あーとの事で話があるから

帰宅後に連絡しなさい。絶対よ?』

『まだかしら?』

『もう終わってるわよね?』

『この私を待たせるなんて

いい度胸ね?』

『すぐに返事なさい。』


うへぇ…


絢斗

『ありがと、

打ち合わせ終わって今から帰宅。

帰宅したら連絡します。』


樹里

『打ち合わせなら仕方ないわね。

待ってるから早く戻るのよ?』


絢斗

『了解』


樹里

『寄り道は厳禁よ?』


絢斗

『了解w』


あーと関連なら連絡しないとな。

っていうか樹里のメッセから

ヤンヤンヤンデレな香りが…

いや、気のせいかな?

気のせいだよね??


・・・・・・・・・・


東雲からのメッセージ


東雲

『お疲れ様~!

デビュー配信観てたよ!

あーとの声、すっごいよかった!

歌は歌わなかったんだね?

次はいつ配信すんの??

歌枠楽しみにしてるから!』


絢斗

『お疲れ様、

観てくれてたんだ?

ありがとな。

歌枠はすぐにやると思うよ。』


東雲

『絢斗くん、おうちについたら電話してもいい?』


絢斗

『悪い、戻ったら樹里と打ち合わせあるんだ。』


東雲

『そっかぁ、残念。。。』


東雲

「むっきぃぃぃ!!!

あんの泥棒猫ぉぉぉ!!

あーしの方が先に絢斗くんと知り合ったのにぃぃぃ!!!」


世界じたく中心リビングで愛が叫ぶ。


とぅーびーこんてにゅー


・・・・・・・・・・


虚無師匠からのメッセージ


虚無

『デビューおめでとう。

興奮しすぎて鼻血出したの初めてだよ。』


絢斗

『ありがとう!

鼻血大丈夫?』


虚無

『あ、もう帰宅したの?』


絢斗

『帰りの車』


虚無

『今からそっち行ってもいい?』


絢斗

『帰ったら樹里と打ち合わせあるから今日は無理かな』


虚無

『ん、わかった。

また今度、相談のってね?』


絢斗

『了解』


虚無

「また先生かぁ…

ちょっと有利すぎるよねぇ?

タイミングみて仕掛けていこう。

うん、そうしよう。」


・・・・・・・・・・・・・・・


紅明先輩からのメッセージ


『初配信お疲れsummer。

緊張した?緊張してたよね??

プークスクスwww

半分元気くらいの堅さがあったもんね?

とりま打ち合わせ終わったら

連絡よろTKB!』


…おっさん?

あのちびっ子の中の人はおっさんだったのか?


絢斗

『お疲れさまです。

帰ったら先生と打ち合わせなんで

今日は無理です。

では。ノシ』


紅明

『お?終わったのかな?

ってかなんか冷たくない??』


絢斗

『いや、普通ですよ?』


紅明

『あれ?そうかな…まあいっか』


絢斗

『気のせいですよ。

そして夜更かししてたら

オネショしますよ?

良い子は早く寝ないと。』


紅明

『まだ22時だよ!

そして大人の女だよ!!

大人はオネショしないよ!!!』

・・・・・・・

『無視しないでよ!』


絢斗

『はいはい、大人大人。

オヤスミなさい。』


紅明

『次会ったとき

覚えときなさいよ!

半分元気なヤツをカッチカチにしてわからせてやるからな!』


ふぅ、やはり先輩は面白いな。

なんかメッセだとゲスいけど…






※メッセだと封印リミッター解除される人、

たまにいますよね…

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