第34話 その頃~

ブライド社 食堂


「七色あーとさんヤバくない?」

「あ~、みたみた!」

「歌唱力エグいね!」

「これたぶんグライドはかなりの人数増員しなきゃだよ」

「ちょっと聞いた!?ブライドに問い合わせのメールヤバいってさ」

「反響すごいねぇ」

「誰か七色あーとの中の人みた?」

「あ~、それね。社長とグライドチームのそれも一部の人しか知らないらしいよ」

「今柚子檸檬先生来てるって!」

「うそ!?サイン欲しいかも!」

「いや、無理無理。なんかもっさいデカ男がガードしてたし。外のリムジンの人も本社絡みの護衛らしいよ。鈴木さんの先輩とか聞いたし」

「え、んじゃグライドは本社が噛んでるってこと?」

「柚子檸檬先生があのリムジンから降りてきたってことはそういう事なんじゃないの?」

「柚子檸檬先生、ヴェールで顔見えないけど美少女オーラ凄いよね!」

「ゴスロリむっちゃ似合ってた!」

「ちょっとあんた達!人が足りないのよ!手伝いなさい!」

「は~い」


~~~~~~~~~~~~~~


絢斗side


鈴「ブライドのホームページでの宣伝とSNSでの拡散は成功しましたね。問い合わせのメールが止まらないって嬉しい悲鳴が聞こえてきたわ。」

絢「歌ってみたのデータ持ってきてるんで編集お願いできますか?それと編集しいる様子を見てみたいです。個人でも投稿出来るようにスキルアップしたいんで。」

中「じゃあ私の部屋に移動しましょうか。」

柚「お待ちなさい。私の部屋というのはどういう事なの?武井さんを呼んだ方がいいのかしら。」

中「ちちち違いますよぉ!変な勘違いしないでください!私専用に編集部屋を用意してもらってるんですよ!」

柚「そう、それならそうと早く言えばいいでしょう?私のパートナーを独り占めしようと画策しているのかと勘違いしてしまったじゃないの。下僕共に指示を飛ばす前に誤解が解けて良かったわね。」

中「何の指示ですか!?こ、怖いんですけど!それに下僕って…」

絢「檸檬先生、グライドのチームメイトなんだから仲良くしてくださいね。」

柚「もちのろんよ。私達は仲間でしょう?ね、中野?」ギラリ

中「仲間だと思うなら威圧しないでくださいよぉ…それにこれを言うのはアレですが絢斗さんはなんというかそのぉ…タイプじゃないです!」

柚「あら、そうなの?」

絢「なんで俺がふられる流れになってんですか…地味に傷つきますよコレ。」

柚「絢斗、目を閉じてじっとしなさい?」

絢「なんだよ、ん。」

柚「あら、素直ね。そういう所も好ましいわ。」


メガネを取られ前髪を上げられた


柚「女に二言は無いわよね?」

中「え?嘘…」

柚「絢斗、目を開けて」

絢「ん?おぉ、視界が広いのはいいが…最近たまに見る光景だな。中野、視線が怖いぞ。武井さん呼ぶか…」

中「ズルいですよ!」

絢「なにが!?」

柚「中野、わかっているわよね?」

中「何の事でしょう?さ、絢斗さん私の部屋にいきましょう。編集というものを手取り足取り…タラリ」ハァハァ

絢「あ、もしもし武井さん?はい、そうです。お願いします。」

鈴「中野、鼻血を拭きなさい。それと、短い付き合いだったわね。残念だわ。」

中「え!?ちょちょちょっと待ってくださいよ!何もしませんよ!」

武「絢斗様、どういたしましょう?この際なので不穏分子は早めに処分なさっては?」

「ひぃーーー!!」

いつの間にか中野の後ろに立つ武井さんに驚いたのか奇声をあげて腰を抜かしへたり込む中野。

絢「違う部屋に移動するんで護衛をお願いします。」

武「わかりました。将来のあるお嬢さんを闇に葬らずに済んで良かったです。」

中「闇!?葬る!?」

絢「さ、ちゃんと教えてくださいよ、せ・ん・せ・い。それと麻美さんと檸檬も一緒に来てください。明日以降の選曲も一緒に考えて欲しいです。」


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