第28話 フィーネ付与魔法を学ぶ②

私はバートンさんから指輪を10個貰って工房に入った。バートンさん曰くスキルレベル1から2までは何回か付与をしていたら上がるらしい。まず私はどんなスキルを付与できるのか確かめてみた。

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 付与魔法Lv1

  付与可能スキル一覧

   身体強化Lv1

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 「これだけか…。」

 「初めはそんなもんだ。レベル上げていったら付与できるスキルも増えてくるからそれまではひたすら付与してレベルをあげるのがいいだろう。スキルには表示されないがやっぱり付与に慣れてるのと慣れてないのじゃ消費魔力とか高レベルのスキルを付与する時の成功率が全然違うからな。」


 この言葉には驚きだった。スキルポイントを使ってゲットしたスキルよりも努力してゲットしたスキルの方が強いなんて想像もしてなかった。多分ほとんどの人は知ってるんだと思うけど、多分私達は誰も知らないと思う。これはみんなに話さなければ!


 「そういえばお前ら明日の討伐には参加するのか?」

 「もちろん参加しますよ!」

 「フィーネ達が出会った魔物が今回の討伐をする理由になったんだからそりゃ参加するでしょ。」

 「そうなのか!」

 「はい!あの時は死ぬかと思いました。」

 「私も受付で聞いた時は本当にびっくりしたよ。」

 「それで明日の討伐がどうかしたんですか?」

 「あぁその事なんだが、付与魔法は魔力をかなり消費するからな。明日いざと言う時に魔力が無くなったら大変じゃすまん。お前今魔力上限いくつだ?」

 「今2030です。」

 「2030か…。それなら全部使っても問題ないな。健康なやつならそんぐらいすぐ回復する。それじゃあやってみろ。」

 「はい。」


 (えっとまず、指輪に手をかざす。そして付与したいスキルを思い浮かべる。今回は身体強化Lv1だから)


 「付与!」


 「どうだ?上手くいったか?」

 「こんな感じです。」


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 付与された指輪


 効果:身体強化Lv1

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 「よしよし。今ので魔力どれだけ使った?」

 「今ので50です。」

 「それなら後40回位はできるな。頑張れ。」

 「はい。頑張ります。」


 その後は無心で付与を続けた。10個付与したらバートンさんの所に持っていき付与を外してもらう。そしたらまた付与する。これを4往復したところで魔力が無くなり、そこで終了となった。


 「そんじゃあスキルのレベル見てみろ。あれだけやったらLv3にはなってるだろ。」


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 付与魔法Lv4

  付与可能スキル一覧

   身体強化Lv4

   移動速度上昇Lv3

   防御力強化Lv2

   火魔法Lv1

   水魔法Lv1

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 「こんな感じですがどうですか?」

 「Lv4で魔法系のスキルが付与できるようになるのか。人によって違うことがあるのは知ってるが、ここまで違うとはな…。こりゃ将来有望だな。」

 「そんなに褒めないで下さいよ。」

 「別に褒めてないんだが…。」


 その後私はローラとおしゃべりをして帰ることにした。


 「それではお邪魔しました。」

 「また討伐が終わったら来い。指導してやるよ。それとお守りだ。娘の初めての友達が死んだとなったら…。」

 「本当にいいんですか?」

 「あぁ。生きて帰ってこい!」

 「それならありがたくいただきます。お邪魔しました。」

 「私送っていくね。」

 「気をつけてな。」


 そうして私はローラと一緒に宿まで帰った。貰ったお守りはパーティー全員分あった。明日の朝渡すとしよう。

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