第2話 創作者のはなし

 創作者。

 それは、世界を創る者。

 創作者であって、"神"とは違う。

 創作者は世界樹はじまりの領域の枝葉の先で、自分だけの創作世界WonDerを創る。

 創作者自身はその世界WonDerを俯瞰から眺めるも、その中で過ごすも自由だったりする。

 でも、"神"ではない創作者が創る世界WonDerには、必ずと言っていい程矛盾設定ミスがある。大抵の場合は、取るに足らない"誤差"勘違いか記憶違いとして済ませられるけど、説明しようのない決定的な"矛盾"過去の成立事項を揺るがす事象創作世界WonDerの住人に気づかれてしまうことが、絶対的"存在"と致命的"矛盾"との対消滅に繋がる可能性がある。

 つまり、それは世界WonDerの滅亡を意味する。

 創作者の中には、それを防ぐ最初から無かったことにしないために、敢えて自分の存在を直接的或いは間接的に提示し、創作世界WonDerの構造と脆さを把握させるという第四宣言ネタバレを行う者がいる。

 また創作者の中には役目を放棄し、自作の世界WonDerを投げっぱなしにしてしまう者もいるらしく、創作者不在となった世界がどうなるかは、それこそ"神"ですら分からないみたい。

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