第4話 粒子のはなし

 粒子。もしくはパティ粒子

 それが、この世界のをかたち創っているもの。

 どこにでもそれは存在し、存在しない場所は

 粒子パティは全ての源で、命だって例外じゃない。

 粒子パティの集合体は、その密度によって違う存在になる。

 まずは、物。

 次いで、星。

 そして、その先に"命"がある。

 "命の欠片"と呼べるものは、常にわたしたちの身近を漂っている。

 わたしは、粒子パティを意図的に集約させることができれば、のではないかと考えたけど、ひとが粒子パティに干渉する方法は確立できていないし、それは反対に粒子パティを消し去る方法も同じ。

 現在はひとの手による神の真似事も、真の滅びも実現する可能性はないわ。

 粒子パティの探求は、禁忌的側面タブーが多いから、表向き敬遠されがちだけど、やっぱり究極の"創造"と"破滅"への興味を消し去ることなんてできないのよね。

 星の部屋ユテルスなんて未完成の干渉装置を、未だに手元に置いちゃってるのもいい証拠だわ。

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