第5話 南大陸の話をしよう

 夏季の影響が強い南大陸アメリゴアは、1年を通して比較的温暖で、四大大陸一の広大な国土を有するが、そのほとんどが砂漠や渓谷である。

 先進的な軍事・科学力を保持するも、貧富の差が激しく、国民の6割が貧困層に当たり、それを要因とした犯罪が多発している。

 南端には、果ての世界アースエンドと呼ばれる未開拓の超広大な砂漠が続いており、かつては新天地を求めた開拓者で賑わうフロンティアラッシュも、現在は廃棄物の投棄場と成り果てている。

 国民は、大型の獣亜種ママルス爬虫亜種レプティスが主であるが、両者の間には根深い差別意識がある。さらに同じ種族内でも、特徴、出身、文化、宗教でも非常に多くの共同体グループに分かれている。

 その傾向は犯罪組織ギャングではより顕著であり、強い仲間意識と差別意識の元、敵対組織との抗争を日常的に繰り広げている。

 絶対数では、獣亜種ママルスが勝るのが、富裕層の大半は爬虫亜種レプティスが占めており、中流階級以下では、その関係性も揉め事の種となっている。

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